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絵本のすゝめ

私は、書店の絵本コーナーが好きでよく立ち寄ります。

ズバリと心に響くような言葉やホントは難しいこと言っているのに果たして子どもたちはどう理解しているのだろうか?
と考えながらじっくりと味わいます。

さらに美しい挿絵やクスっと笑ってしまうようなキャラクターの魅力もあって両方楽しめる絵本のおトクを感じます。

最近購入したのは、
ヨシタケシンスケさんの『あつかったらぬげばいい』です。

あつかったらぬげばいい
ヨシタケシンスケ著(白泉社)

ヨシタケさんの絵本は[かんがえる絵本]ということで、世代を問わず私たちに人生哲学を唱えていると個人的に感じます。
私はページをめくるたびにウルウルしてしまいます。


◆絵本に“卒業”があったとは…


先日いつものように書店の絵本コーナーにいると、5歳児らしき男子が私の隣でひとしきり読書。

急に彼がいなくなってしばらくすると、
5歳児男子はお母さまの手を勢いよく引っ張りながら戻ってきました。
「どーれー?またー?」と困ったような口調のお母さま。
彼はさっきまで手にしていた絵本を無言で指さすと、
「えー、もう絵本はソツギョウ…」と、声控えめ低音ボイスなお母さま。

「そうか…絵本にソツギョウがあったとは…」と敏感に反応した私は、
気持ち身体を小さくしながらも隣で読書しました。

◆『ものがたり』は私たち人生の原点

本来『ものがたり』とは、
あなたがあなたの読みたいように、理解したいように読んでいるといわれています。

例えば、登場人物の誰にあなたは投影しているか?
どのような展開が一番記憶に色濃く残っているのか?
もし挿絵がなく、あなただったらどのように描くのか?など。
それらをなぞっていくと、あなたが歩んできた人生であったり、
よくやってしまうパターンだったりとされています。不思議ですね。

『人魚姫』を例として挙げると、
ある人は[王子様(男性)に依存する女性][自分の立場をわきまえた人生]と理解する人もいれば
[最終的には自らが人生を選択したお話]もあるかもしれません。
正解はありません。

登場人物の“あなた”を辿って本当はどうしたかったのか、
自分は何をしたいのかを示すような方向性もわかることがあります。
あなたにとっての『ものがたり』を無意識にあなたが選び出しているのです。
でも子どもの頃に気づくのではなく、それはあなたが成長してから気づくことです。

現在それほど絵本に興味がない人でも一つくらいは印象深い『ものがたり』があったはず。

大人が読む小説や実用書もいいですが、
「ソツギョウ」とはいわず、いつまでも絵本や物語を読むのもいいものですよ。オトナになったあなたが子どもの頃とは違ったが読み方があるかもしれません。

あなたが子どもの頃に一番印象に残った『ものがたり』や『おとぎ話』は何でしょうか?
少し思い出してみませんか?
因みに私は『ぐりとぐら』が強く印象に残ってます…
パンケーキがどれだけ美味しそうに見えたことか…

一緒に考えましょう。
ご相談お待ちしてます。
智泉堂/清徳泉里

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