見出し画像

その気になればいくらでもあるマイナーな桜名所!

私の一つの教訓として、「花見」と「紅葉狩り」には、
~絶対に京都へは行ってはいけない~
というものがあります。

特に近畿圏の人たちはわかっているはずなのに、それでも京都へと足を運ぶのは、それだけ素晴らしい景観がそこにあるからでしょう。

しかしながらインバウンドにより国内の日本人だけではなく、外国人の来訪がかつてないほど増加しているというのに、わざわざその渦中に飛び込む勇気は私にはありません。

京都駅はバスやタクシーを待つために長蛇の列ができ、いったい目的地に着くまでどれだけの時間がかかるのだろうかと考えただけでも気が遠くなります。

これでは花を見るのではなく人を見に行くようなもの。

今や京都は「NIPPONNのSAKURA」目当ての外国人に溢れ、在住の日本人はかえって寂れた穴場を目指すべきではないでしょうか。


今年こそ、弘川寺の桜を

昨年のリベンジをと思い、桜の見ごろを狙って車で30分ほどで行ける南河内の「弘川寺」へ再チャレンジしてきました。

実は今回で3回目の訪問になりますが、過去2回はレキジョークルで訪れています。

昨年の春はすでに桜は終わっていてがっかりしたものです。

一昨年の秋の紅葉は素晴らしかった!

桜の開花はその年の気候変動によって大きく違ってくるので、もうメンバーと予定を合わせてはいられないと思い、急に思いついて、主人と一緒に訪問しました。

思いつきで行ってよかった!
ここぞというタイミングで行ったからこそ、弘川寺の桜をゆっくり堪能できたのです。

弘川寺 拝観リーフレットより


伸び伸びと枝を伸ばす桜たち

全体的にこちらの植物は桜だけでなく青紅葉など、割と低い位置でグッと枝を伸ばしたものが多いように思います。

案内図西側の本坊庭園の大木桜はその典型で、私の腰より低い位置のかなり下まで枝を伸ばしているので少し離れて観ても、立体的で間近にまで迫るような勢いがありました。

同じ本坊庭園のもう一つの目玉、海棠かいどうは花の時期がもう終わりかけなのか、かなり地味な開花状況の上、枝ぶりも貧弱だったので興醒めしたのが正直なところ。
「天然記念物」とされているので、期待したものの、お粗末過ぎる姿に何の感慨も起こりませんでした。


境内北東にある「桜山」の桜もほぼ満開でしたが、咲いている範囲が広い上足元が平坦ではないところが多く、上ばかりを見ていられず、桜以外に注意が必要でした。

それでも桜の薄ピンクと葉の緑が自然に交じり合う光景は、壮観でした。

境内の南側にも自然の山桜が咲き、敷地以外も桜がいっぱいで目移りするほどでした。


必見!54秒の桜だけの動画

弘川寺の桜だけを、鶯も含む鳥のさえずりとともに、たった54秒の動画にまとめましたのでぜひご覧になってください。

鳥たちの競演を収めたい一心で、あえてBGMは入れず、即興で製作しましたので、目と耳の両方でお楽しみいただけますよ。


桜山遊歩道であわや遭難⁉

着いてすぐ、まずは境内の北西にある桜山へと登りました。
今回のミッションはただ桜を見るだけではなく、「桜山遊歩道」を散策しようというものです。

前回も前々回も少しだけは登っているので、だいたいどんな感じか想像がついていたため、老夫婦は覚悟して山道を登りました。

ここはちゃんと石畳が敷かれているので、
一番良心的な道。

登り始めてすぐの「西行墳」のところまででも軽く息切れしてまうのは、やはり日頃の運動不足が半端ないことを物語っています。

現地では反省するが、帰るとキレイに忘れてしまう💦

このからさらに道は狭く険しくなり、前述の桜山の桜を堪能したあと、元来た道は戻らず先へ進み、山を周遊するコースを行くことにしました。

古びた看板があったので、そのまま進んだのですが、あとから思うと、ここでもう少し思案するべきでした。

私たちは写真の右側から来たので、そのまま左へと進んだ。

花粉症の人なら絶対に入れない禁断の区域へと進むと、景色は一変しました。

急にあたりから人の気配は消えて、狭い山道が続くのみです。
倒木はあるわ、見渡す限り杉が延々と続くわで、徐々に心細くはなりましたが、ここまで来て今さら戻るのもためらわれます。

二人ぼっちという状態の上、スマホで確認してもただ山中を指すだけで経路の検索もできないので、急に怖くなり、
「帰れるんか?」というと、
「俺、ちょっと見てくるわ」と、主人が見通しの良い道で先に行って様子を見てくれると、下方に寺らしき屋根瓦が見えるとのこと。

私たちは完全に安心したわけではありませんが、このまま道なき道を進むことにしたのです。

まるで人の手がかかっていない山道にビビった。

コースの案内板も何もないので、これで合っているのかどうか。
無事に下界?にたどり着けるのか?
もう不安はマックスでしたが、間違いなく道は下りになったので、少し気は楽になりました。

美しい青竹の林もあった

さらに進むと見覚えがある竹林に遭遇したので、戻れたことを確信でき、初めて安心できました。

ふと、その反対側の山の斜面を見ると、とても綺麗な苔が波打つように大量に生育していて、思わず見とれてしまいました。

以前、園芸に凝っていた時期に「テラリウム」に取り組み、苔玉にミニアンスリウムを育てていたのを思い出し、ふと、またやりたい気持ちがムクムクと湧いてきました。

でも枯らしたからなぁ
苔は難しいわ💦

それにしても、本来なら直線的な木立の美しい風景を楽しみながら楽しくハイキングができたのでしょうが、不安の方が大きくて、楽しむどころではなく精神的に疲れてしまいました。

1時間ほども桜山をうろうろしていたことになり、そのうちの半分以上は不安な気持ちで過ごしたのではないのでしょうか。

10時40分ごろに到着して、駐車場に戻るとすでに13時でしたから。


みんなのお花見報告

レキジョークルのLINEで弘川寺の桜を伝えると、他のメンバーから続々とお花見報告を受けました。
マイナーなところを避けて田舎や地元狙いなのが、いかにもメンバーらしいところです(笑)

ロコさんより
「大阪・大泉緑地


チコさんより
奈良・又兵衛桜


チコさんより
「和歌山・根来寺


ミコさんより
「奈良・唐古遺跡の夜桜」


ていうか、近所の公園や河原、沿道など日本はその気になればどこに行っても桜はあります。

そもそも我が家の周りも桜だらけなので、わざわざ花見に出かけなくてもいいのかもしれません。


いいなと思ったら応援しよう!

千世(ちせ)
サポートいただけましたら、歴史探訪並びに本の執筆のための取材費に役立てたいと思います。 どうぞご協力よろしくお願いします。