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チンペイちゃんを偲んで

昨日、驚くニュースが飛び込んできた!
谷村新司さんがお亡くなりになったという。

私は呆然とテレビの前に立ち尽くしてしまった。


3月に急性腸炎のために手術を受けて以来、療養されていたが、10月8日に74歳で逝去され、葬儀はすでに15日に近親者のみで執り行われたとのこと。

そもそも療養中であったことも知らなかったので、そのショックはとても大きかった💦


チンペイちゃんという渾名

私にとっては「谷村新司」というよりもチンペイちゃんと呼んだ方がしっくりくる。

そのニックネームの由来は、中学生の頃、背伸びしてイキってサングラスを掛けていると、それが後に政治家となったタレント時代の野末陳平に似ていて、友達に「チンペイ」と呼ばれるようになったのが始まりだそうだ。

自身の名前とはまったくカスりもしないニックネームだが、中学時代から定着しているとはなかなか古い。

ところで私は野末陳平にピンと来ない。



MBSヤングタウン

彼が生んだ楽曲の数々に関しては、ここに書くまでもなく誰もが知るところだが、私にとっては大物歌手というよりは、ラジオのパーソナリティとしての印象が強い。

大物になってから標準語で話す様子は「仮の姿」だ。

私が中学の頃、MBS毎日放送のラジオ番組「ヤングタウン」が放送され、たしかチンペイちゃんは水曜か木曜か?担当で、軽快な大阪弁トークが面白くて夢中になった時期があった。

今でも番組のコーラスフレーズが耳に蘇る

♪ エムビエ~ス ヤンタ~ン ♬


もしかしたら関西地区だけかな💦


他にも鶴瓶や鶴光、「あのねのね」の原田伸郎や、ばんばひろふみなど、そうそうたるお喋り自慢の方々が、一週間の曜日をそれぞれ担当していたが、その中で一番面白かったのがこのチンペイちゃんだった。


軽快で柔らかな大阪弁

チンペイちゃんは大阪人。
大阪府河内長野市生まれで、大阪市住之江区育ちの、どストライクの大阪人だ。

もちろんラジオでのトークも完全な大阪弁。
しかもあの柔らかい声で、下ネタであろうが、ツッコミであろうが、ガンガン大阪訛りで喋り倒し、寝る前のひとときを楽しいものに変えてくれた。

私はチンペイちゃんのヤングタウンを聞きたいがために、サッサと夕飯とお風呂を済ませて、自室にこもるのが日課だった。

試験勉強の時も受験の時も聴いていたなぁ。
心地よい柔らかな大阪弁は、一日の〆には相応しく、優しく眠りに誘ってくれた。
後にも先にも、あれほどラジオを聞いた時期はなかった。

私にとってチンペイちゃんは、中学という思春期にちょっと刺激的な大人の世界をチラ見させてくれる存在だった。



急性腸炎で死に至るのか?

急性腸炎で手術?
しかも死亡するってどういうことだろう?

病名はそれしか公表されていないので、憶測でしかないが直接の死因ではないはずだ。

と言うのも、私も腸の病気になりやすく、過去に悪性ポリープができたり、虚血性腸炎で入院したことがある。

虚血性腸炎の時は、声も出せないぐらいの激しい腹痛で下血が止まらず貧血まで起こしたが、緊急入院しても手術ではなく、ひたすら絶食の上、点滴三昧で一週間過ごした。


非感染性と感染性

腸炎は大きく2つに分類される。

感染性腸炎はウイルス、細菌、寄生虫などが原因で発症するもので、水や食べ物、動物などから感染する。
一般的に食中毒といわれるのもこれにあたる。

私の場合は非感染性の方で、医師によると便秘がちだったのか遠因で腸粘膜の血流に障害を起こし、大量出血したらしい。


治療は腸を休ませること

非感染か感染かで、点滴投与の薬は変わってくるが、どちらにしても基本的な治療法は、「水分補給と絶食」

現に私も、腸の腫れがおさまり炎症が無くなるまで、一週間の間ずっと絶食で、食事を摂れたのは退院する前日だった。

腸炎から何かしらの感染症を起こすか、他の病気を併発して死に至ることもあるかもしれないが、手術とはどういうことだろう?

もしかしたら癌?

そう思わずにいられないし、経緯を見るとそうとしか思えない。


◇◇◇


私の人生の青春ページが一章分丸ごと千切り取られたような気持になり、どうしようもない空虚さを感じたのが正直なところである。

チンペイちゃんの遺した軌跡は、多くの方の胸に確実に刻まれていることだろう。
どうか安らかに永眠されることを心から願いながら、私の青春のひとときを彩ってくれた事にお礼を言いたい。

チンペイちゃん、ありがとう。
そしてお疲れ様でした。


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