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【インタビュー】自分らしさが見つかる、ウェルビーイングへ繋がる場所ーハワイー

写真提供:SUMIRE

こんにちは。旅ライターのChisatoです。

今回取り上げるのは、家族旅行の影響から旅とハワイが大好きなSUMIREさん。なぜ旅が好きなのか。今までの生き方と、ハワイで過ごした経験を経て、この先をどのように自分らしく生きたいのか。また私たちが環境に貢献できることは何かを、語ってくださいました。

SUMIREさんプロフィール
33歳/ニックネームはAKBNのびよんせ/趣味は友人と1万円でハシゴ酒とスナック巡り/POOLO JOB3期生/2年間ハワイへ留学経験あり/ハワイはアナザースカイ/トラベルライター

ニックネームの由来:
AKBNは、東京都内の飲み屋街である赤羽あかばねが由来。
びよんせは、和製ビヨンセと呼ばれている芸人の渡辺直美さんの影響。またパーソナルジムに通ってた時期のトレーナーの「目標はありますか?」の問いに、咄嗟に口から出た「ビヨンセになりたいです」という発言から。



日本で抱えていた違和感

ーーまずSUMIREさんご自身がどんな人物なのか、また旅を続けている理由とは?

東京在住の33歳、東京の赤羽に住んで4年くらいです。お酒が大好きで、赤羽の飲み屋はいくらでも紹介できます。よく飲みに行く友人とは、月に1回の頻度でどこかの駅をピックアップして、1万円で何軒ハシゴできるかという遊びもやっています。

ハワイへは、26〜28歳の時に語学留学で行っていました。ただ小さい頃から家族旅行でも頻繁に行ってたので、私の中では第2の故郷です。

旅を続けている理由は、普段とは違う場所に行きたいから。

写真提供:SUMIRE|ハリウッド旅行中

ーーなぜ違う場所に行きたいのでしょうか?

留学していた時にも少し感じていたのが、「なんか日本が合ってない」という違和感。でも日本はすごく好きですよ。生まれ育った国だし、住むのも本当なら日本がいい。けれどなんとなく日々気づかないところで、その「何か」のストレスを感じていました。なので、それを感じたくないから違う場所に行きたいのです。

ーーそれは例えば、日本の協調性の意識からくるものでしょうか。共感を求められたりとか。

それはあります。学校教育ではいつも協調性や同調性を求められて、私も私の周りも、それらに順応していました。しかし、あるときふと、「みんな一緒であることの意味ってなんだろう」と思ったのです。それぞれ個性があっていいのではと。そうして段々と友人関係に物足りなさを感じるようになりました。大人になり、付き合う友人を選べるようになってから、自然とそういう子は周りからいなくなりました。

写真提供:SUMIRE|人生に悩んでいた頃

そのかわり「この人変わってるな。面白いな」と思える友人が増えていったかな。きっと人付き合いという点で、拒絶反応が出るほどの強いストレスではないけれど、感じていたんだと思います。


今後の働き方を変えるためにPOOLO JOBに参加を決意

POOLO JOBとは:
株式会社TABIPPOが運営するPOOLOのうち、旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコース。

トラベルクリエイターコース|POOLO JOB

ーー今回POOLO JOBに入ったきっかけは?

大きく2つあって、1つめは今後の働き方として、何かスキルを身につけたいと思ったこと。2つめは将来ハワイなどに海外移住を考えてること。この2つがちょうどマッチしたのがPOOLO JOB。移住した先で、そこの情報を発信していくという、場所に捉われずに働くというスタイルが、とても良いなって。

働き方や生き方という点で、以前は悩んでいました。そんなときに友人から「もちろん性格の向き不向きも考えた方がいいけど、今までで1番お金と時間をかけたことが、優先順位が1番高いことなんじゃない」と言われました。「それがあなたの好きなものだから、そこに関することの方がプラスになるんじゃない」と。

その言葉が、ずっと頭の中に残っていました。

写真提供:SUMIRE|背中を押してくれた友人

その友人が言うには、私は日本にいてはいけないらしいです(笑)

日本は多分合わない、息苦しく感じるはずだと。なので友人からすると、冒頭で話した私の内にある「何か」のストレスが、見えてたのかもしれないですね。

ーーPOOLO JOBに参加して2ヶ月目ですが、執筆も数をこなしてきて、変わってきたところや自分で気づけたこと、また大変だと感じることは?

今まで文章を書くことを全くしてこなかったので、その作業に慣れてきたなという感覚はあります。メンターさんから「エッセイが得意そう」という気づきをいただいたことは、新たな発見でした。確かに書いてて「あ、自分は真面目な文章を書くのに向いてないかも」と感じる節があります。それも執筆の回数を、重ねて気づいた1つです。

note|SUMIREさん執筆

テーマがあるにしろ、1ヶ月でこんなに文章を書くことは小学生以来ぶりなので、慣れてきたのは良いことです。これがあと1ヶ月続くので、参加する前と後で変わっていけるよう、やるだけです。


家族やハワイとの経験が、「今」の私を繋げてくれた

ーー自分らしい生き方と旅を続けていくために、今必要な行動をしている印象を受けます。そもそも旅を続ける、そして好きになったきっかけは?また2年間のハワイ留学で何を学び、どう影響を受けましたか?

小さい頃から家族旅行でよく国内を巡っていたので、その影響は大きいです。私が10歳の時に両親が離婚したのですが、その後も母親と父親、それぞれと2人旅をしていて、そこから海外にもよく行くようになりました。

そういう体験が楽しい思い出として残っているから、今でも旅が好きなんだと思います。

写真提供:SUMIRE|母親とスペイン旅行

ハワイ留学で1番強く影響を受けているのは、語学学校で知り合った人たちとの繋がりが、今でも強く残っていること。あれから7〜8年経っても連絡を取り合う仲です。

そもそもハワイを留学先として選んだ人は、なんていうか、何かちょっと似てる部分が感覚としてありました。だからすごく自然に仲良くなったんですよね。価値観が似ているというか近いというか。そんな感覚です。

写真提供:SUMIRE|語学学校の友人たち

なのでハワイに行って大きく変わったことは、人との付き合い方です。例えば、留学する前までずっと仲良しだった子と疎遠になって。失礼な話かもしれないけど「ちょっと違うな」と思ってしまって。

人生のなかで、人との付き合い方が変わるタイミングって、いろいろあると思いますが、私はこのハワイ語学留学が1番大きいきっかけでした。


ハワイが目指す環境保全と私たちができること

ーー観光という目的以外でのハワイの魅力とは?
まずは天気。行く度に感じる、すごく好きなところの1つ。ハワイだからと言って、いつも快晴ではありません。ちゃんとスコールも降ります。ハワイ大学の辺りは、よく雨が降るエリアですが、他のエリアは全然降ってないことも。だからちょっと不思議な現象が起きる。

写真提供:SUMIRSE|奥の山は雨雲に覆われ見えなくなっている

例えば、ハワイは夏が乾季で冬が雨季だから、ダイヤモンドヘッドは冬に緑が生い茂って、夏になると茶色くなってく。日本とは真逆なんです。

ーーそれは確かに面白いですね。以前日焼け止めについての記事を書き、海の環境保全について触れていました。環境を守るために私たちができることは?

その背景なんですが、ハナウマ湾という有名なシュノーケリングスポットがあって、コロナ禍で地元の人も出入り禁止になっていました。ハワイ大学がそこの水質調査を行い、コロナ禍の前後で比較したところ、透明度が42%も改善されたという結果が出ました。

ハナウマ湾自然保護区:ハワイの「自然・名所」|allhawaiiオールハワイ

ちょうどそのくらいにできたのが「サンスクリーン法」(2021年1月施行)。ざっくり言うと、珊瑚礁や海の生態系に影響を及ぼす有害物質成分(オキシベンゾン/オクチノキサート)が入った日焼け止めは、流通と販売が禁止。もうハワイでは、その成分が入った日焼け止めは売っていません。

ただ国外からこの成分が入った物の持ち込みは、規制はされていないため、使用はできます。

とはいえ、海の環境に悪いと知っていながら、使用するのはちょっと心苦しい。なので海に入りたいなら、現地で日焼け止めを買って使用することを、おすすめします(最近ではその成分が入ってない商品が、日本でも販売されています)。

Little Hands Hawaiiリトルハンズハワイ 人にもサンゴにも優しい日焼け止め|SPF35±缶タイプ|ZERO WASTE LIVING

皆さん、ハワイに行ったら綺麗な海に入りたいでしょ?そこを私たちが守れば、次に来た時も綺麗な海に入れますよね。人が大勢いる海は、正直綺麗とは言えない。それは日焼け止めの影響がやっぱりあると思います。透明感がないなって。

この法律のほか、地元の人たちが自然保護活動を積極的に行っていたり、オーガニックにこだわってる人をメディアが取り上げたりするなど、「過去のことがあったから、今できることは何か」という声が上がっています。私たちが自主的にできることとして、日焼け止めが1番取り組みやすい。

他にもビニール袋や容器などの、プラスチック製品が全て廃止され、もらえる袋が紙袋に切り替わったりしています。でもそれは、自分たちが自主的に動いてやるということではなく、ハワイ自体がそういうこと。

プラスチック削減を目的としたオアフ島の食品販売業者への新たな条例が4月1日より施行開始|allhawaii

だから唯一、私たちがハワイの環境保全のためにできることは、この先も綺麗な海に入りたいなら、日焼け止めを環境に配慮した物に変えること。それがいずれ自分にも還ってくる。

きっと「ハワイより沖縄の海の方が綺麗じゃん!」と、がっかりせずに済むと思います。なぜなら、ビーチで有名なワイキキも綺麗とは言えないから。

ハワイでは、こうした環境に配慮した生活が送れることから、私自身もそういう風に自然と環境のために行動できるようになっていきたいですね。


◾️編集後記

ハワイ留学経験を経て、人付き合いに変化が出たSUMIREさん。ハワイは彼女にとって、ご自身の個性そのままにいられるストレスフリーな場所となったようです。また大好きな場所だからこそ、環境に配慮した生活を送ることで守っていきたい、そのように感じました。
個性を大事にしてきたSUMIREさんが、今後どのようなハワイの発信をしていくのか楽しみです。

取材・文/Chisato

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