さて、noteが、この作品をartとしてみなして下さるよう願います。
わたしの裸体だけではなく、わたしの体から発する音を音楽にしています。
使用曲は「教会音楽の父」とも言われるパレストリーナ(ジョバンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ)の合唱曲、モテット『Sicut lilium inter spinas』を選曲し、男性声部もわたしの声で、全ての声部をわたしのみの声、音で構成、重ねています。
そこで、懐かしいビンテージ「AKAI」のサンプラーも、あえて使用。
サンプリングした音をキーボードで鳴らして演奏するための機械です。
池谷さんの作品を直にご覧になっている皆さまにはおわかり頂けると思いますが、わざわざ手間暇かけてサンプラーを使うことにも意味がある作品制作です。
また、わたしのリアルな心臓音は、聴診器と小型コンデンサーマイクを使い録音しています。少し心拍が乱れるのも個性の一つです。
何語か聞き取りにくいナレーションでは、池谷さんの作品テーマを読み上げ逆再生で流しています。
池谷さんの作品には、音楽制作にもこれくらいの拘りがマッチしたのではないかと思っています。
そして、池谷さんご本人のお話もぜひ。
イタリアン料理のシェフをされていた時の視点も面白く、興味深いですね。
そこで、ふと思い出した、北欧の至宝、マッツ・ミケルセン主演のドラマ『ハンニバル』。正に「死を食べる」作品です。
食に際限なく美を追求する猟奇殺人鬼のお話し。
「死」を鬱屈としただけの表現に留めるのではなく、美しいものとしても表現する池谷さんの作品に通じるものがあります。
『ハンニバル』はサイコホラーです。興味のある方はぜひ。
お後がよろし🍽