読書人間📚『推し、燃ゆ』宇佐見りん
『推し、燃ゆ』 著者 / 宇佐見 りん
第164回(2020年下半期)芥川龍之介賞受賞
私は表現する側の人間でもあるせいか
作品の中の様な"推し"がいると言う経験をした事は無く、
同じ立場と言うと大袈裟だけど
軽やかに見えて素敵だな、
想像してたより不安定だな、
この人が見て来たもの、見ているその先、
光り輝くものだけで無く、孤独や嘆きを見てみたい、感じてみたいと思う事があります。
表と裏、光と影、反対側が魅力的に感じる事がありますよね。
私も嘆き散らす事もあるので、時に、この主人公の様に共有したくなる事もあるのかも。
頑張れ!と言う気負いよりも、なる様にそこに在れ。
と言う目線かもしれません。
"もう追えない" と言う虚無感、
"私の背骨だった" と言う生きる糧として存在していた事を痛感する時、
私も同じ様に感じるのかもしれない。
読み手それぞれの捉え方があると思います。
私には、
ファンとアイドルだけにとどまる事では無く、
親、子や家族、恋人、友人、人間の繋がり全てに通じる事を1999年生まれの宇佐見さんの視点で
丁寧に一つ一つ描かれるいるなと新鮮に感じました。
いつかは無くす、失くす、亡くす存在と
その時まで自分が何を見て感じ思い生きたか、
とてもかけがえのない時間だった事に竦むのかもしれない。
私の"推し"に
私も目を逸らさず感じていたい。
あなたの"推し"は何、誰でしょう、ね。
私の推しは私と言う事で失礼致します😳。
カバーイラスト ダイスケリチャード
装丁 佐藤亜沙美(サトウアサミ)
河出書房新社
カバーを外したこのブルーのうねうね。
なんだかこじらせを表現している様で👍
📚本の記録
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