松下千紗

両親の不仲による機能不全家族育ちの多分アダルトスライバー               …

松下千紗

両親の不仲による機能不全家族育ちの多分アダルトスライバー                      座右の銘(表):己の欲せざるところは人に施すこと勿れ                          座右の銘(裏):三十六計逃げるに如かず

最近の記事

同調と協調

前回の記事の人間関係のスタンスを契約型と忖度型に分けるという思い付きが、思いのほか自分の中でヒットしたのでまた書いてみる。 契約型は個人差が大きいことを前提としている。 他者よりも自分に対して義理堅い人がこの型になりやすい。 忖度型は他者に対して義理堅い傾向がある。 同じ人間として、些細な違いなど義理人情の繋がりで何とかなると思っている。 だから契約型が集団を作るには、目的と義理の代わりにルールを必要とする。 忖度型の集団にも目的がある場合もあるが、はっきりとしたものがな

    • 契約関係と忖度関係~私的な人間関係論

      つい先ほど、人間関係に対する個人のスタンスを、契約と忖度に分けるという視点を思いついたので備忘録として書いてみる。 ※契約と忖度という呼び方は、便宜上の名前で、一般的に使われている意味とは異なるかもしれない。 以下で、出来る限り、この場ではどういう意味で使っているかを説明してみる。 契約と忖度の違いを、いわゆる空気を読むという表現をしたときの「空気」をどういう意味で捉えるかで説明すると、 忖度型は、他者がこう思っている、考えていること 契約型は、はっきりと言語化されておらず

      • 機能不全家族とギフテッド

        noteではギフテッドが度々話題になっているのを見かけますが、今回は彼らと機能不全家族の関係について、私なりにまとめてみたいと思います。 まず最初に私の立場を明確にしておくと、ギフテッドではない機能不全家族育ちで元アダルトチルドレンです。 まずギフテッドの定義ですが、note上のさまざまな方々に教えていただいた結果、一言で表すなら、世界の問題を一身に背負おうとする人だと、暫定的ではありますが結論を出しました。 そして、彼らが機能不全家族の家庭に生まれたら、家族の問題を一身に

        • 地動説と0をめぐる雑感

          先日、魚豊氏の「チ。-地球の運動について-」を読んだ。 大変に興味深い内容なので、これから読む方の楽しみを奪わないように簡潔に説明すると、地動説とカトリック(キリスト教正統派、作中ではC教と呼ばれている)を巡る物語だ。 説明がざっくりしすぎていて面白さが全然伝わらないと思うが、本当にお勧めしたい本です! さて地動説といえば、ガリレオ・ガリレイの名がよく知られている。 彼は異端審問で有罪になり、地動説を放棄させられたが、カトリック全体がこの説を敵視していたわけではない。 当時

        同調と協調

          怒りの効用~アダルトチルドレンからの脱却

          私は以前、毒親(機能不全家族)の影響で、アダルトチルドレンになり悩んでいる人の相談に乗っていたことがあります。 彼ら、彼女らは、生きづらい自分はどこかおかしいのだろうかと仰っていることが多々ありました。 そういうとき私はよく(機能不全家族という)異常な環境下に適応するために、異常な心理状態になるのは、正常な反応で何もおかしくないですよと返していました。 では、異常な状態から正常(生きやすい)な状態に戻すにはどうしたらいいのでしょうか? 彼らは大抵、親に対して怒って責めても仕

          怒りの効用~アダルトチルドレンからの脱却

          私のドタバタ婚活記・解説編

          直近の記事、「私のドタバタ婚活記」①~③をMBTI理論と機能不全家族、アダルトチルドレンの理論を使って解説を試みたい。 私は最近の自己分析の結果、記憶にある限りの幼少期から現在を通じて最もしっくりくるのはINTP型であろうと結論した。 しかし本編①②の内容は、どちらかというとINTJの色彩が濃い。 これはどういうことかというと、幼少期から私の家庭環境に問題があったことに起因する。 INTPは共感性が低く、図太い面があると言われているが、それはFeが劣勢機能だからだろう。

          私のドタバタ婚活記・解説編

          私のドタバタ婚活記③

          私はスルーされないか心配しながら、彼にメッセージを送った。 幸いなことに返信があった。 私は頃合いのタイミングで、きょうだいに障害者がいることを打ち明けた。 関係が進展してから言って断られたらお互いの時間の無駄になるからだ。 私は彼に好かれたくて嫌われたくなくて仕方なかったが、だからといって言わなければならないことを先延ばしにするのは誠実さに欠けている。 私は好きな相手に対しては誠実でなければならないと考えていて、嫌われたくないからというお気持ちでこの原則を破ることはしない

          私のドタバタ婚活記③

          私のドタバタ婚活記②

          前回、婚活サイトでいきなり超気になる男性を見つけてしまったところまで書いたが、裏ボスだと裏の番長みたいで誤解を招くといけないので、今後はこの人のことを魔王さまと呼ぶことにする。 この人にアプローチしたいところだが、私は恐れおののいていた。 遊び人レベル1の段階で魔王さまに挑むような気持ちだ。 門前払いを食らいたくなかったので、一旦完成させたプロフィール文を彼の関心を引くように変えたり、そのサイトではブログのような形で長文を書けたので、1週間かけて内容を充実させたり。 ちなみ

          私のドタバタ婚活記②

          私のドタバタ婚活記①

          私が婚活することを思い立ったのは30台も半ば、世間ではギリギリとか手遅れとか言われている年齢のときだ。 私はその頃実家暮らしというか家事手伝いとは名ばかりのニートだったのだが、30歳を過ぎた辺りで家庭内のゴタゴタが片付き、一息つけたのが結婚を意識しはじめたきっかけだ。 うちは両親が不仲で、子供は私のほかに障害者のきょうだいが一人いて、私が20歳の頃に一時的に精神を病んで、その流れでニート化していた。 そんな中、私が20代前半の頃に母方祖母、つまり母の実母の介護問題が発生した。

          私のドタバタ婚活記①

          16タイプ性格診断好きの人に100の質問に答えてみた。

          上記のサイトを利用しています。長文注意。 1.お名前は?  松下千紗。 2. その名前の由来は?  内緒。 3. 性格タイプは?(他の診断もよければ/自分がそう思うでOKです)  INTP-AになったりINFP-Aになったり。 4. 性格診断をしてみたきっかけは?  夫(当時は婚約者)にこういうのがあると教わりました。  もともと自己分析が好きだったのと、共通の話題が欲しかったのもあってやってみました。 5. 血液型は?  A型。 6. 星座は何座?  かに座。

          16タイプ性格診断好きの人に100の質問に答えてみた。

          変な夢

          昨夜、変な夢を見た。 いつもより遠出をしてみようと思い立ち、飼い猫を抱いて家を出発した。 どんどん歩いていって、大通りに出た。 土地勘はまだあるが、ずいぶん遠くまで来たので、そろそろ引き返そう。 ここから歩いて帰るのは面倒なのでバスで帰ろうと思った。 この辺りにはバス停がたくさんあるはずだ。 注)この夢の法則では、引き返して元いた場所に帰るには、来た道をそのまま逆に辿るのではなく、逆方向に延びる別の道を探して通らなくてはならないらしいことを、私は何故か疑いもなく認識してい

          詐欺にあった気分~学校篇

          今回の記事は前回の続きだが、読んで頂かなくても問題ない内容になっている。 読んでいない方のために説明すると、タイトルの意図は、勝手に自分で掘った落とし穴に嵌ったことを大げさに嘆いているということである。 最近は心理機能とMBTIに絡めた記事を多く投稿しているが、今回はあまりその色彩は濃くない。 ただ私は8つの心理機能のうち、主にNi・Ti・Fi、次いでNeを使う傾向があることを念頭に置いて頂ければより背景が分かりやすくなると思う。 私が自分のしこう(思考・志向・嗜好)につい

          詐欺にあった気分~学校篇

          詐欺にあった気分~家庭篇

          最近、心理機能とMBTI理論を使って自分の半生を再構成しているところだ。 考えれば考えるほど、自分が詐欺に引っ掛かっていた気分になる。 実際に詐欺られていたわけではなく無知による認知バイアスのせいなのだが、この罠、巧妙すぎない? と自分の実力不足を棚に上げたくなってくる。 前の記事と被る部分もあるが、主に母との関係をもとに私がいかに勘違いによって社会不適合を起こしていたか、書いてみようと思う。 まず母を心理機能を用いて紹介する。 私の母が得意とする機能は、Si・Fe・Te・

          詐欺にあった気分~家庭篇

          私はどうして私なのか

          私は最近、心理機能とMBTI理論に嵌っているが(最近の記事の枕詞)、そもそもこの理論に妥当性はあるのか、心理つまり心のことわりを8つに分類している、それは心が在るということを当然のように前提にしているが、心とはそもそも何なのか…と考えていくうちに、そういえば子供の頃に似たような疑問を抱いたことがあったのを思い出した。 最初にその疑問が浮かんできたのは小学1年生の頃、通学路を覚えるための集団登校が終わり、一人で学校までの道のりを歩いていたときだったと思う。 唐突に私はどうして

          私はどうして私なのか

          我が家はなぜ機能不全になったのか~ユング心理機能篇

          私は最近ユングの心理機能およびMBTIに関心を寄せているが、予断が邪魔して自分の家族に当て嵌めるのが難しかった。 しかし完全とはいえないが、見込みがありそうなことを思いついた。 私は現在、結婚して家を出ているが、実家の家族構成は父、母、私、きょうだいが一人だった。 まず、母。 彼女が使っている心理機能は、Fe・Te・Ne・Si・Se。 Ti・Fi・Niは恐らくあまり使っていない。特にNiは私から見ると壊滅的に使っていない。 MBTIでの候補はESxJかISxJ。恐らく人生が

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          すべてはNiのために

          最近、自己分析のツールとしてユングの心理機能とその派生のMBTI理論に嵌っている。 いろいろなサイトで診断してみた結果、大抵INTPかINFPになり、それぞれの類型の説明も概ね当てはまるので、中間型か状況によるスイッチ型かで納得しかけたのだが……8つの心理機能をグラフにしたものを見るとある疑惑が沸き上がってきた。 それぞれが典型的なINTP、INFPのグラフではないのは個人差があるから当然だが、いずれもこれらの型に含まれていないはずのNiがトップだ。 INTP(主機能Ti

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