何気なく
「チサは卑屈だからな〜」
わたしの中で何度も再生するその言葉
「も〜違うし〜」
ふざけて見せて笑って誤魔化す
自分の中に渦巻く怒りをひた隠す
今日も私は、感情を抑えつける
ー卑屈ー
彼にとっては何気ない一言
何となくの一言で、深い意味なんか無い
そんなことは分かってる
どうせ口にした3秒後には忘れているであろうことも、分かってる
それでも、
それでも言われたくない言葉だった
見た目のことや仕事に関することより、どんなことより、嫌だった。根本のところをグッサリ刺されたようで、悲しかった
だって、私もそう思うから
私が卑屈なことは、私が1番分かってるから
図星だった
大学2年の夏、普通の人より一年早くインターンを始めた私がよくかけられるようになった言葉がある
「チサは真面目だよね〜」
「チサ考えすぎだよ〜」
「もっと遊べばいいのに〜」
少し、ほんの少し周りと違うことをしただけでこんなに言われなくちゃいけないのか
全然真面目なんかじゃないし、みんなが思うほど考えてないし、言われなくても遊んでるし
余計なお世話だ
たった一つのその事実だけで、私を決めつけるな、私の何を知ってるんだ、いつも心の中で叫んでる
そんな言葉、何にも嬉しくない
私は、卑屈だから。
本来なら褒めとして使われる「真面目」という言葉も、その時の私には皮肉に聞こえて仕方なかった
でも、そんな私を引き上げてくれた言葉があった
「考えすぎること、心配性なことはとっても良いこと。」
「始めることに早すぎることなんてない。」
「他の人と違う時期に始めることに意味がある。」
「思い立ったその時から、即時始めることができる人が、勝つ。」
彼はそう話してくれた
今度の何気ないひと言は、私を救ってくれた。
言葉は武器であり凶器だ。
何気なく放った一言が、誰かを地獄から天国へ引き上げることも、天国から地獄へ突き落とすこともある。
インターンをしているから、遊べない。
他の人よりも早くインターンを始めているから、真面目。
考えすぎることは、マイナスなこと。
そんな決まりは無いような気がする
世間に蔓延る「普通」に悩まされてたまるか!
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