見出し画像

紆余曲折、終戦。


5月30日16:15
第一志望の最終面接が始まった

5月30日16:30
終わった、落ちたと思った

5月30日19:22
電話がきた、合格だった、夢かと思った

ーーーーー就職活動が終わった



2023年6〜7月
【説明会に参加する】

マイナビの合同説明会に行ってみた
それからいくつか広告・PR会社の説明会に参加してみたりもした
何かをつくる仕事がしたい、人の心を動かすものが作りたい、何だか上っ面だけど馬鹿みたいに素直で大真面目な私は本気でこう思ってた
それで、作るといえば広告か~くらいの浅はかな思考で広告業界を見てた

2023年8〜10月
【インターンに参加する・早期選考を受ける】

広告代理店3社のサマーインターンに参加した
これ意味あるんかな〜って考えながら受けてたけど、インターンの選考もそのあと受けた早期選考もトントン拍子で進んで、これ意外といけるやつかも、とも思った
とはいえ、なんかずっと志望動機は本音じゃないし、広告業界の人との関わりが増えていく中で、実際この人達と一緒に働いていけるんか?なんか合わなくね?みたいなことは思ったり、まあでもこれが社会に出るってことなのかと思ったり

何となく抱えてた違和感を、「社会人とはこういうこと!」で正当化するみたいな、そんな感じ

2023年11月〜2024年1月
【一旦就活を忘れる】

何もかも放棄してクリスマスお正月を楽しんだ
めちゃくちゃ楽しかった

2024年2月
【就活再開、本選考に向けた準備】

業界研究や自己分析、SPIの勉強を始めた
広告からマスコミまで視野を広げて説明会に参加した
改めて自分がやりたいことを整理して、編集者になりたいけど、新卒でプロダクションはもったいないとか、あとから目指せるとか、そういう諸々の理由から新卒チケットを有効活用すべく、やっぱり一般企業志望のままにした

2024年3月
【業界を広げて説明会を受ける】

広告業界から見始めて、マスコミ業界に広がって、気づいたらファッション業界にいた
いや、気づいたらは語弊がある

広告業界の働き方と人が私に合わない気がする、、と何となく思っていたのと
服飾系の学校にいないという理由で服を作る仕事を諦めていたけど、やっぱりやってみたいし、内定もらえなそうだから受けないの何かダサいし、後悔したくないし受けとこ

こんな感じでファッション業界も見ることにした
とはいえワガママな私は、販売職はできるだけ避けたかった
というのも、販売職が下で本社が上だとかそういうことが言いたいのではなく、実際3年間アパレルでアルバイトをしてきて、週5で8時間売り場に立ち続けるのは私には厳しいと思ったのが理由
販売には販売のプロがいるし、総合職には総合職に向いている人がいると思ってる、私は後者だと思った
そして何より、販売スタートの総合職で、全国各地たらい回しにされるのが嫌だった

2024年4月
【ES・一次面接・二次面接】

ファッション業界の研究を続けた
メーカーだけでなく、テキスタイルで商売をする会社があること、アパレル案件だけを取り扱う広告代理店があること、そしてメーカーで服作りに携わっている人はごくわずかで、基本的に繊維商社の人とチームになって服を作っていることを知った

受けた会社はアパレルメーカーの総合職や販売スタートの総合職、アパレルの広告代理店、繊維商社
それから何だかんだ広告業界も継続して受けてた、メガベンチャーのイケイケ広告代理店とか交通系のハウスエージェンシーとか
あとはコンビニの職種が限定された選考で、広告の部署とかも受けた

結局エントリーした会社は多分15社くらい
続々とESの結果がくる、ほぼ通る

GDで2社落ちた、面接は全通だった
グループディスカッションが落ちた理由は明確
役割分担をしましょうだとか、前提を定めましょうだとか、ターゲットを絞りましょうだとか、そういうThe就活生!なテンプレート化された一連のくだりにすごく抵抗があって、ほぼ黙って見てたから。笑
当たり前のことをすごく誇らしげに話す就活生を見て、そんなんわざわざ言わんでも分かるやんとか、あまりにも性格の悪いことを考えてたから!!笑
私にとっての当たり前が他の人にとっても当たり前かどうかなんて分からないし、そこも含めて相互確認し合うのがどう考えてもベターですよね
そりゃ落ちる!!!!!
二言三言話した内容が評価された時は通ってたな

2024年5月
【三次面接、最終面接】
就活もいよいよ大詰め
この時点で持ち駒は10社くらいだった
このくらいの時期に順位づけをした

第一志望はほぼ記念受験の繊維商社、第二志望はアパレルメーカーの総合職、あとはその他って感じ

5月の中旬で2社内定が出た
コンビニの広告部署とアパレルに限った広告代理店
このタイミングで何社か選考を辞退した

週4で面接をする日々
今度こそ落ちる!今度こそ落ちる!と思いながらも、ほとんど一次二次と進んで、三次面接weekあたりで、これまでビビり倒してたところから打って変わって、もうやるしかないみたいな覚悟に変わった気がする、そして気合いの最終面接


第一志望だった繊維商社はやたら人気な割にちょっとしか取らないから、ずっと「誰が入れるのこの会社」みたいな感じだった
だから、自分では第一志望だと思っていても、それを誰かに話すことはしていなかった
強いて言うなら母親くらい
語学堪能でTOEICが900点台だったり、四年制の大学と服飾の学校をダブルスクールで通っていたりと、ライバルの経歴や肩書きは愛知県の山奥の中高一貫女子校でぬくぬく育って、指定校推薦で女子大に入学した私とは程遠かった

一次、二次、今度こそ落ちた。と思ってた
どうせ落とすなら早く落としてくれ!と思ってた
気持ちは常に崖っぷちで、毎度補欠合格だと思ってた

でも三次が受かって次は最終面接ってなった時、不安はありながらも、今更自分なんかがとやたら謙遜するのは、ここまで努力してきた自分に失礼なのでは?と思って、よっしゃやったろ!になった

厳格な雰囲気の部屋に入ると前におじさんが5人、横にもおじさんが1人、でも怖くなかった
それは、最終でするプレゼンの練習をする時、必ずこの会社の管理職の人達の顔を並べてやってたから。
これが本当に効果的だった
予想通りの顔で助かった
フリップを持つ手はガタガタ震えてたけどね笑

ものすごい質問攻めで、何を聞かれたか、どう答えたか、正直ほぼ覚えてないけど、持ち前の最悪の状況想像スキルから、落ちたと思い込んでいた

でも、ここまで努力して落ちたなら、自分とその会社が合わなかっただけだし、納得できるなと思っていたし、何より、間違いなく後悔はひとつもなかった

夜ごはんを食べている時に電話がかかってきて、結果的にそれが合格通知だった訳だ
訳わかんなくて電話で叫んだし、翌朝起きても、やっぱり夢?って何度も思った
でもちゃんとそれは現実で

これは後日談だけど、強く言われてもへこたれないで笑ってたのとFBを素直に聞き入れて毎回確実に成長して帰ってきたのを評価してくれたみたい


内定承諾をして、その他の会社の内定と選考を辞退した

そんなこんなで私の就職活動は終わった。


なんだかんだ、悪くなかったな
こんな短期間でたくさん合格通知をもらったのは初めてで快感だったし、自分に合う合わないを考えるのも面白かった

まあ、もう一生やりたくないけど!!

ーーーーーーーーーー

いつか落ちると思いながらも、ほんの少しの望みにかけて自分にできることは全部やってた
結果的にそれがよかったんだと思う



これは今になって改めて俯瞰して気づいたことだけど、広告業界に感じていた自分とのミスマッチ感とファッション業界に感じたフィット感は、何かをつくるってなった時の熱量とスピード感の違いだったんだと思う

デジタル広告の需要が高まって素早くPDCAを回すことが必要とされている広告づくりより、長い時間をかけて細部までこだわりにこだわってより良いものをつくる服づくりが向いてた、多分


ーーーーーーーーーー

服飾の学校を出たわけじゃないし私が服を作る仕事はきっと無理、ましてや商社なんて私そんなレベル高くないし
と思ってたけど、ビビりながらも受けてよかった、最後まで諦めずやりきって良かった



英語が話せるわけでも、特別勉強ができるわけでも、有名な大学に通っているわけでもない私に訪れたチャンス、大切にしよう

いつまでも憧れなんて言ってるわけにはいかないから、地に足をつけて頑張りたい

どうなるか分かんないけど、とりあえず3年は続ける
1年目から仕事が楽しいだなんていうファンタジーは無いと思っているので、一旦やってみる

春から繊維商社で働く
人の心を動かす、そんな服を作りたい
10年後にはできていたらいいな

以上、終戦!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?