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フラガールになりたい 〜Hula〜

かれこれ15年ほど前、わたしはフラガールになった
いや、現実的には もうまるっきりガールな歳ではなかったし、なれるわけもなくて、気持ちだけ立派なフラガール
それはつまり、ただの余興のフラガールなわけで…


昔よりはずいぶんマシになったとはいえ、赤面症であがり症で 目立つのが苦手で
人前に立つことは極力避けて生きてきて
つけまつ毛にがっつりメイクだなんて、人前で踊るだなんて、
そんなことは わたしの人生にはそうそうない
今後の人生には もう二度とないかもしれない

やるっきゃないでしょう
恥ずかしがってても始まらないし
モジモジしてるほうがカッコ悪い
どうせやるのなら 思いっきり
楽しまなくっちゃ
楽しんでもらわなくっちゃ

オモシロイコトガ ダイスキナンデス
オモシロガッテモラエルト ウレシインデス
DNAッテヤツデショウカ



余興のメンバーに集まった12人はみんな女性
年齢のばらつきはあれど、みんなガールは立派に卒業済み

どういう流れだったか Hulaを踊ることになり、みんなで映画『フラガール』のビデオを鑑賞
劇中に出てきた2曲を踊ることに
メンバーのひとりが習った経験があるとのことで、みんなのお手本となり 先生となってくれました

ウクレレがうちにあったので、装飾にでも使うかなと思って言ってみたら、他にも3人が持っていて、それならやる?と 大して弾けやしないのに、ノリで ウクレレ演奏まで入れることになって 自分の首を絞めました
ウクレレって 意外とメジャーな楽器だったんだってちょっとびっくり

さて、どんな感じでいく? ただ踊るだけじゃつまらない
理想は… ほどほどにお茶目でおもしろくて、みんなが笑ってくれるような
でも根っこはマジメで しっかりとメッセージは伝えたい


幕 OPEN
4人の少女が浜辺で優雅に音楽を楽しんでいる
(他メンバーは、お手製の小道具で 海鳥を飛ばしたり 小豆や米での波の音などの演出)
ちょっとコント風
ウクレレ演奏 2曲
(メロディ1人+コード3人  スローテンポであくまで優雅に)
“ アロハ・オエ” →  “タフワフワイ” →弾きながら途中立ち上がり ゆっくりと袖にはけていく
(たとえ必死でも 最後まで微笑みは絶やさず)

みんなで陽気に “タフワフワイ” を踊りながら登場
(手作りのウリウリ+掛け声で 華やかに元気よく: ウリウリはハワイの装飾楽器で持って踊ると音が鳴る)
最後のポーズは満面笑顔

「アロハ〜」からのご挨拶
Hulaの説明
手の動きの意味を解説

観客を巻き込み 簡単な踊りのレクリエーション
(モーモーフラダンス)

締めの挨拶
(うっかり感動してしまいみんなでウルウル)

“ トゥー ユー スウィートハート アロハ  ” を踊り 最後はしっとりとフィニッシュ



頑張った甲斐あって、大いに盛り上がり大好評でした( と思います…)

衣装や小物を準備したり、小道具や背景を作ったり、進行のシナリオやタイムテーブルを考えたり、音源の編集、音響やナレーションなども分担

ダンスもウクレレも日々の自主練はもちろん、集って合わせなくちゃいけないし けっこうハード
わちゃわちゃと さながら文化祭、体育祭、部活みたいで、パワーはガールにも負けず劣らず

Hulaのことを知ったことで、踊りの美しさや優しさ 楽しさに魅了されたわたしは、終わってからも少し教室に通いました
今でも 裾の揺れるスカートの時には ついついステップをふむとかふまないとか

もしも生まれ変わったら、わたし 本物のフラガールになりたい!


フラ(ハワイ語:  Hula)
ハワイの伝統的な歌舞音曲である
フラには ダンス、演奏、詠唱、歌唱の全てが含まれる
「Kahiko: カヒコ」と呼ばれる古典的フラと、「Auana: アウアナ」と呼ばれる現代的フラがある

フラは総合芸術であると同時に 宗教的な行為でもあり、日本の能楽と同様、単なるダンスや音楽の概念では捉えられないものである

古代のハワイは無文字社会であった為、フラの正確な起源は不明である

Wikipediaより

文字を持たなかった先史時代のハワイでは、Hulaは 歴史の継承という重要な役割を担っていました

神への信仰の表現や、出来事や思いを後世に伝える手段としたのが始まりです
すべてのものには精霊が宿ると信じられ、神々や自然への感謝や祈りも込められています

その踊りは手話のようで、手の動き 指の動きにひとつひとつ意味があって、自然や風景、感情などを表します
一曲の踊りが ひとつの物語となっているのです
その意味がわかると、踊るのも観るのも 眼差しがぐっと深くあたたかくなります



Hulaは、老若男女 小さなお子さまからシニアまで踊ることができます
楽しむ程度なら さほど体力も運動神経もいりません
身長や体型も関係ありません
むしろ ちょっとふくよかなくらいが おおらかさ、豊かさ、まろみがより表現できたりして

基本姿勢は、背筋を伸ばして真っ直ぐに立ち、両手を腰骨のやや上に置きます
その状態を保ちながら真下へ腰を少し落とすように膝を軽く曲げます
そうすることで美しい腰の動きが生まれます

そこにさまざまなステップやハンドモーションをつけて踊ります

簡単で優雅なようでいて、 腰を落として踊るので案外筋力もつかうんですよ
もしかしたら からだが引き締まったり、体幹や足腰が鍛えられたり、姿勢がよくなったり…
美容や健康にもいい効果があるかもしれません

フラフープの “フラ” は、この踊りのHulaからついたもので、フープを回すときの腰の動きがよく似ています
フープが得意な方は、Hulaの素質があるかもしれませんよ

パウスカート

ウエストにギャザーがたっぷりと入っていて
フラの独特の腰の美しい動きを強調する衣装


レイ

魔除けや開運を導く神聖なものとされる花輪
『植物に神が宿る』という思想から
葉や花など植物を用いて作られ、
フラダンサーは必ず身につけて踊る

頭や手首や足首につけるものもある
髪飾りは 右耳側につけると未婚者、
左耳につけると既婚者をあらわす




映画 『フラガール 』
2006年9月公開の日本映画
第30回 日本アカデミー賞 最優秀作品賞受賞

監督は  李相日(リ・サンイル / り そうじつ、이상일、1974年1月6日 - )
新潟県出身の 在日朝鮮人三世
日本を拠点に活動する映画監督
主な作品は『悪人』『怒り』『流浪の月』など

『フラガール』で 日本アカデミー賞 最優秀監督賞、最優秀脚本賞 受賞

出演は  松雪泰子(主演女優賞)、蒼井優(最優秀助演女優賞 ・新人俳優賞)、山崎静代(新人俳優賞)、富司純子(助演女優賞)、豊川悦司 ほか
(敬称略)

南海キャンディーズのしずちゃんの新人俳優賞のノミネートでも話題になりました
この映画でしずちゃんと蒼井優ちゃんが出会ったから、きっと優ちゃんと山ちゃん(南海キャンディーズ 山里亮太さん)が結ばれるご縁へもつながったんですよね

ご縁って不思議 ご縁って大事
友達ってすてき 友達って大事

舞台は 福島県いわき市
昭和40年の 常磐炭鉱が舞台

寂れた炭鉱の町を立て直すために設立された常磐ハワイアンセンター
町の女の子達も 自分や家族のためにとフラダンサーを夢見て目指す
しかし、彼女達の元にやって来たのは 半ば自暴自棄になったダンス教師

踊りに人生を賭けた 炭鉱娘たちとダンス教師との 心の交流、成長、友情、人間模様、町の再生していく様子が 実話をもとに描かれている
常磐ハワイアンセンターは 現 スパリゾートハワイアンズ


機会があればご覧になってみてください
ソロや チームでのダンスシーンも美しくてとても感動的です
手の動きや眼差し、表情、そこに込められた思いやメッセージにもぜひご注目ください

太陽、海、花、風、あたたかさ、やさしさ…
Hulaの本場 ハワイの美しい景色
あぁ、また行きたいな
ハワイの旅の記憶などもまたいつか 別の機会に

それではどうぞ よい一日を、よい一週間を
平和な世界でありますように
ALOHA〜

アロハ (ハワイ語 : ALOHA )
アロハは “こんにちは” や “さようなら” の挨拶だけでなく、愛 や愛しい人、尊敬、慈悲、共感、感謝、歓迎など さまざまな意味をもつことば
“I love you. ”も “ALOHA”
“Thank you.”も“ALOHA”

ハワイ州法の中でも  “A L O H A ” の5つのアルファベットが表すそれぞれの価値観が記載される

A akahai   思いやり、優しさ
L  lōkahi   調和、ハーモニー
O  ʻoluʻolu   心地よさ
H  haʻahaʻa    謙虚さ
A  ahonui    忍耐強さ

この5つがバランス良く存在する事で 日々の生活が豊かになり、心身も健康へと導くと考えられている
人や自然を大切にするハワイアンスピリットを象徴することば

映画『フラガール』で蒼井優さん演じるフラガールのモデルとなった 小野恵美子さん(79)が 8月4日にお亡くなりになられました
たくさんの人に夢と希望を与えてこられたと思います
心からご冥福をお祈りいたします



#119.  『 フラガール 』

⭐︎波のようにプルメリアのレイは白くI love youのハンドモーション

⭐︎ 海も空も風も瞳も永遠の夏の少女よ コバルトブルー

      ー ちる ー

ハワイの伝説のフラダンサー
Kanoe Millerカノエ・ミラーさん

1973年にミス・ハワイとなり
今も現役フラダンサーとして活動
日本にも度々訪れ イベントやレッスン
ワークショップなどを行っている




続く猛暑  室温も30℃を示していて間違いなく暑いはずなのに、寒くて寒くてどうしようもなくて…
羽毛布団にくるまって ポカリやクーリッシュをちゅーちゅーしながら、意識はしばらく常夏の楽園ハワイへと逃避行していました

夏風邪や熱中症、その他いろいろと流行ってるようです
みなさんもくれぐれもお体にはお気をつけて
おかしいと思ったら ためらわずに病院へ
おうちでも水分補給お忘れなく
しっかり食べて しっかり休んで 夏を元気にお過ごしください
いつにも増してゆっくりですが またぽちぽちとお伺いいたします^^

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