「おめでとう」はちょっと特別
『 おめでとう 』
人の喜びを喜ぶ 祝福の言葉
喜びや幸せを分かち合う言葉
イメージは、次のステップへ新たなスタート!
ちょっと非日常的なとても晴れやかな言葉です。
それは 伝えるこちらにとっても幸せなこと。
相手がいて、喜ばしい出来事がある。
“ わたしも嬉しい! ” って伝える言葉。
相手の存在に感謝したり、
相手の未来を応援したり、
相手の成功を喜んだり…。
普段の何気ない挨拶とはちょっと違う、特別な言葉のような気がします。
だから、ほんとうに相手の幸せを嬉しく感じた時に 心を込めて伝えたいと思うのです。
4月は不思議と 身近な人にお誕生日が多かったり、何かと新しいスタートの節目の月だったりして、 「 おめでとう 」 を伝える機会がとても多いです。
*
私にはふたりの母がいて、そのふたりは偶然にも同じ年の4月生まれ。
2週間ほどしか違いません。
星座は牡羊座と牡牛座で違うし、出身も関西と関東だし、当然生い立ちも性格も違うわけなのだけど…
私の知らない時代、そのほぼ同じ時をふたりの母は 西と東で生きていたんだな、
そう思うと、なんだかちょっと不思議な時空を感じるのです。
女性であり、妻として、母として、きっとたくさんの苦労もあって、汗と涙を流して時代を乗り越えてきたふたり。
これも偶然、それぞれ家業を支える縁の下の力持ちなのでした。
夫を支え、仕事を支え、家庭を支えて 守る。
まさに“母は強し”の言葉どおり、母たちの内に秘めた鋭い眼光と芯の強さ、逞しさには 頭が深く深く下がって、もはや誰も敵わないのです。
*
先日訪れた場所で、素敵な灯台に出会いました。
それは何かのサプライズプレゼントみたいに 不意をついて目の前に現れました。
珍しい石造りがとても麗しい灯台で、
その姿にただただ見惚れてしまったのです。
私が抱いていた ひんやりとした寂しげな灯台のイメージとは違って、柔らかさというか 大らかな温もりが感じられました。
その灯台は 少しも揺るがずに、優しくまっすぐ海を見つめていました。
まるで母のようでした。
その視線の先の海は 安心しきったように穏やかでした。
またここへかえりたい。
そう思います。
そんな灯台を見つめながらふと、わたしもこんな存在でありたいんだ と思いました。
まるで 昔埋めた自分のタイムカプセルを掘り起こした時みたいに、自分の奥に潜めていた大事なものを掘り出したような気持ちになって ハッとしました。
いけない!すっかり忘れてそのままにしてしまうところだった。
わたし、灯台みたいになりたい
灯台みいな眼差しを秘めた言葉を紡ぎたい
友人に恥ずかしげもなく話しました。
大きく頷いて受け止めてくれたその友人もまた、4月生まれでした。
#16. 『 Happy 』
⭐︎ セピア色した写真から微笑んでしあわせ?と問う遠き父母
⭐︎ 親愛のこれは密かなラブソング
“ Happy birthday to you ... ”
ー ちる ー
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