Apricotberry

本州の片隅で夫と大型犬2匹と暮らしています。仕事と犬の散歩と犬と遊ぶ合間をぬって、文章…

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本州の片隅で夫と大型犬2匹と暮らしています。仕事と犬の散歩と犬と遊ぶ合間をぬって、文章を書いています。ライブに行って感想を書くのが最近の楽しみです。

最近の記事

歌って踊れる50代。 Janet Jackson 50 years of Me - ポートメッセなごや・2024.3.16

50年のキャリア、ってなかなかではないですか。日本社会のシステム的に、50年同じ会社に勤めるってのもないし、おじいちゃんの時代には子供の頃丁稚奉公行ってそのまま仕事覚えて独立して…とか昔はあったのかもしれないけど、そういう職人さんでもない限り、なかなか50年ずっと同じキャリアってないと思う。歌手って職人なんだな……。 会場は、ポートメッセなごや。名古屋から電車で25分ぐらい。感覚としてはゆりかもめでビッグサイトに行く感じでしょうか(東京に住んでるふりして書いたけど、私が東京

    • どんづまりの窮地

      『夜がはじまるとき』という短編集中にある、この話が、私はスティーブンキングの短編の中でダントツに好き。いや違う、好きなわけではない。一番恐い話だと思っている。 キングさんの小説はどれもテンポがよく(私は特に白石朗さんの翻訳が大好きです)、どんなにあり得ないシチュエーションでも臨場感あふれるのだが、これもその点では裏切らない。 でも、でも、世の中こんな恐怖があるだろうか。幽霊も宇宙人も出ないけど、結局一番恐いのは人だよね、っていうありきたりな結論ではあるが、ありきたりなもの

      • 歌声 SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023 @宮城セキスイハイムスーパーアリーナ 2023/11/18

        「僕の声はよく浜田省吾に似てるって言われるから、浜田省吾の歌を聴いたら、僕のことを思い出してね」 カラオケで浜省の歌を唄った後に私の横に戻ってくると、彼は私の耳元でそう言った。 彼は生粋の省吾ファンだった。 ドライブでも、家でも、いつも省吾さんの歌がかかっていた。彼の歌う浜田省吾の歌は本人が言う通り、とても上手だった。 バブル景気後半に社会人になった私たちにとって、仕事帰りにカラオケに行くのは日課みたいなことで、そこで浜省の歌は、男性の同期や職場の人たちが必ず歌う定番だ

        • バンドとは。TOTO Japan tour 2023/7/20 Morioka 岩手県民会館

          TOTOのライブに4年ぶりに参加してきました。TOTOのライブは実は2004年にシンガポールで観たことがあるので3回目なんだけど、このシンガポール公演があんまり記憶にない、というか「誰がいた?」と聞かれても「さぁ…?」だし「何歌った?」と聞かれても「ロザーナとアフリカ…」位しか答えられないテイタラク。 TOTOは、結構メンバーを変えつつ活動しているバンドなので、その時どんなメンバーだったかは覚えてないのだ… ちなみに、2004年のツアーは25周年のアニバーサリーライブだっ

        歌って踊れる50代。 Janet Jackson 50 years of Me - ポートメッセなごや・2024.3.16

          小田さんのライブで思ったこと    こんどこそ、君と‼ Kazumasa Oda Tour 2023

          いろんなことをすっとばして思ったことを言うと、こういう風に小田さんのライブに行けることは本当に奇跡みたいだと思った。 いろんな意味がある。チケットがなかなか取れない中に行ける奇跡。小田さんの変わらない歌声の奇跡(これは奇跡なんかじゃなくってたぶんものすごい努力)。 そして、同じ時代に生まれてこの目で小田さんを見て、この耳で小田さんの歌を聴ける奇跡。 小田さんを通してライブに行くたびに知り合いが増えていく。この人たちと巡り合えた奇跡。 毎日仕事してご飯食べて寝て、小田さ

          小田さんのライブで思ったこと    こんどこそ、君と‼ Kazumasa Oda Tour 2023

          リンクはダンスフロアーmasayuki suzuki taste of martini tour 2023 青森リンクステーションホール 2023.06.25

           ラブソングの帝王、マーチンのライブに初参加してきました。ネタバレあります。  マーチンのアルバムといえば、「別れの街」が入った「Martini II」を持っている限り。「別れの街」は小田さんがマーチンに作った曲で、コーラスもしています。なんでも小田さん基準になって申し訳ないのですが、小田さんよりかは男性も多くて、達郎さんよりおしゃれな人たちが多いように感じました(個人の感想です)。  さて、座席は1階の半分よりちょい後ろぐらい。コンサートホールがアリーナ的なところより良い

          リンクはダンスフロアーmasayuki suzuki taste of martini tour 2023 青森リンクステーションホール 2023.06.25

          ギターは語るーEric Clapton Live at Budokan 2023.4.24

           2023年4月24日、エリッククラプトンのライブ最終日に武道館へ行ってきました。  ステージはシンプルで、楽器やマイクの他は後ろに街灯のようなライトが4本立っているだけ。スクリーンは恐らくは舞台横(斜め後ろの席までびっしりと観客を入れていました)の席の人にも見えるように左右にふたつ。余計なライティングもなし、飾りといったらクラプトンの足元に敷かれたカーペットぐらい。そのシンプルさが音楽を本当に引き立てていた。  2階席の後ろの通路にもみっちりと立ち見の方々が。中学の時に

          ギターは語るーEric Clapton Live at Budokan 2023.4.24

          ないものがある幸せ。

           オフコースは、今はもういないグループだ。 1982年6月30日に、5人組のオフコースは前人未到の10日間武道館コンサートを成し遂げ、その後活動を一時的に停止した。 2年後の1984年に、1名、ヤスさんが抜けて、オフコースは4人で再出発することになった。電子ドラムを使ったり、ひょうきん族に出演したり、イメージかだいぶ変わって、びっくりもしたけれど、私は割にこの時代のオフコースも好き。名曲もたくさんある。 1987年のas close as possibleの武道館公演に

          ないものがある幸せ。

          ジパング弁当

          ベトナムのホーチミンシティには2年ちょっと住んでいた。今やブラック企業の代表になってしまった某広告代理店で、営業をやっていた。 ベトナムは、食べ物が美味しい。脂っこくなくて、野菜が多くて、米が主食で、量もバカみたいに多くない。控え目に言ってとても日本人に合う食事だと思う。その一方、野菜の中に見たことのない葉っぱが混ざっていたり、米は米粒よりも粉にして加工された麺などがメインで、食べると時々お腹が緩くなったりもする。 特筆すべきは、日本食のレベルの高さだ。ベトナムに来る前に

          ジパング弁当

          アジアの映画館にて

           私はしょっちゅう映画館に行くようないわゆる映画ファンではない。コロナ禍以降1回も行ってない。コロナ以前もたぶん年に1回か2回行く程度だったと思う。そんな私も、海外に住んでいればほかにやることもなく、映画でも行くか、ということになり、日本に住んでいる時よりマメに映画館に行くことになった。    これは私が海外にいた2000年ちょっと前から2009年までのおはなし。 その一・北京のニセチケット  北京に留学していたのは1998年と1999年。大学の、外国人向けの中国語コースに

          アジアの映画館にて

          きたづめさんのカレー

           ご近所に住んでいたきたづめさんは、お子さんのいない年配のご夫婦だった。私が三輪車をこぐ弟と一緒に庭の前を通ると 「かわいいね、ぼうやはいくつ?」と話しかけてきた。  おじさんは、大きな声で面白い話をする、社交的な人だった。おばさんは、リウマチで足が悪く、家の中では杖をつくか、外に行くには車いすに乗っていた。二人ともとてもおしゃれで、旅行好きだったので、弟もずいぶん洋服なんかも買ってもらったり、外食や旅行もうちが行かないようなところに連れて行ってもらったと思う。本当に弟はきた

          きたづめさんのカレー

          プロってすごい。山下達郎ライブー2023・2・16(2022・7・29振替公演)@盛岡

          達郎さん自身が新型コロナに感染して延期されたライブが盛岡であり、行ってきました。2018年(だったか?)、2019年に続いて3回目の参戦。2022年のツアーは青森公演がなかったので、盛岡へ。 あ、ネタバレします。までもツアーはもう終わったのでよしとしてください。でもセトリとか曲順をマメにメモを取ったりするタイプではまったくないので、そういうことは書いていません。 さて、達郎さんについては、私はオフコースほどハマってはいないんだけど、好きです。ラジオも聴き逃すとラジコで聴きま

          プロってすごい。山下達郎ライブー2023・2・16(2022・7・29振替公演)@盛岡

          輝き続けるオフコースの感想

          2023年2月11日にBSフジで「輝き続けるオフコース」という番組が放送されました。それはそれはとても楽しみにしておりました。解散して30年以上たつのにありがたやありがたや。それだけきっとファンがいるのですね。 軽部アナウンサーの司会で、ふかわりょうさん、アルフィーの坂崎さん、脚本家の北川悦吏子さん、テレビドラマ監督の永山耕三さん。そして財津さんのいろいろな思い出話。 個人的には、もっとなんか歯がゆい感じがなくもなかったけど、でもざっくり言わせていただくと、音楽的方面からみる

          輝き続けるオフコースの感想

          松尾さんのライブで思ったこといろいろ

           Kazuhiko Matsuo with Strings 2022 TIAT SKY HALLのライブに2022年12月9日に参加してきました。  羽田空港の国際ターミナル(初めて行った!)のイベントホール、120-130名ぐらいの観客がいたと思います。  何度か通うと顔見知りも増えたりして、そういう方々に再会できるのもうれしいし、アットホームな雰囲気も松尾さんのライブの良いところ。  さて、松尾さんもおっしゃっていたように、3年ぶりのライブとのことで(能代かな?ファ

          松尾さんのライブで思ったこといろいろ

          オフコース・クラシックス・コンサート 2022・6・30-in Budokan-

          に行ってきました。 結論を言うと、こんなすんばらしいコンサートは本当に久しぶりで、本当に本当に観に行けたことに感謝している。つい今年の頭まで、私の職場は「関東に行くの禁止」「コンサート、ライブに行くの禁止」とやたらと禁止事項があって、東京にある実家にもまる2年帰れなかったので「東京で行われるコンサートに行く」ことはもはや私にとって特別なことになっていて、それがとっても素敵なコンサートだったから、本当にうれしかったのだ。 オフコースは40年前の6月30日に前代未聞の10日間

          オフコース・クラシックス・コンサート 2022・6・30-in Budokan-