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鳥見散歩<O歴史公園編>2023年10月 鳥を、撮り逃がしてばかり

 先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとO歴史公園で待ち合わせました。
 モカさんに会うのは2ヶ月ぶりです。

 「どこに行く?」
 「最初に沼ですかね」

 O歴史公園には大きな沼があります。
 実際はダムみたいに堰き止めて、水を貯めてあります。

 「去年はこの時期にオシドリがいたけど、いないかもしれないね」

 O歴史公園にはカルガモの女の子を好きになってしまったオシドリのオスがいて、カルガモと行動を一緒にしていました。
 そのため、かなり早い時期に、冬羽根オシドリを見ることができたのです。

 しかし、今年の4月にモカさんと来た時にはオシドリのオスとメスが仲良く沼を泳いでいました。

 オシドリはカルガモと行動をするのをやめてしまったので、以前のように会えないかもしれないと考えたのです。

 沼をじっくり眺めて、やはりオシドリがいないことを確認しました。

 「カルガモじゃないのがいる……キンクロハジロ」

キンクロハジロ
茶色がメス、黒いのがオス

 水鳥が少しずつ来てくれているみたいで嬉しいです。
 去年はカモ類が秋に日本へ渡ってくるのも遅かったですから。

 沼の周囲を歩いているとシジュウカラやヤマガラが見られました。
 ヤマガラはエゴノミをくわえていって、松の木の根元にこっそり貯食しました。

 「よく見るとあちこちエゴノキだらけ」
 モカさんが周囲を指しました。
 ヤマガラが実を埋めたまま取り出すのを忘れたのか、あちこちにエゴノキがありました。
 「ヤマガラが自分で植えたのかもしれないね」

ヤマガラ
こんなのしか撮れなかった…

 沼の周囲をてくてくと進みました。
 鳥に会わないまま半周してしまいましたが、モカさんが木の上に鳥を見つけました。
 「いた、トケン!」

 カッコウなどの仲間をトケン類と呼びます。

 木から木へ飛び移るのですが、飛んでいるときは見えるけど、枝に飛び移るとするっと葉の陰に隠れるのでした。

 「トケン、難しいね」

証拠写真ですらない…😅

 トケン類を見ていたら、上空を知らない鳥が飛びました。

 ピィ ピィ ピィ ピィ

 ピィちゃんは沼の方に行くと旋回し、また来た方向に飛び去りました。
 飛ぶのが早くてカメラの準備が追いつきませんでした。

 「何、今の」
 「白かったね」
 「翼が細くてシュッとしていた」

 「……アジサシっぽかった?」

 モカさんが「本、出して」というので鳥類図鑑を取り出し、アジサシのページを開きました。

 鳴き声が違うかも。
 特徴は似ていないこともないのですけど。

 結局、何の鳥か分かりませんでした。

 「思ったよりたくさん鳥を見られたね」
 そう、いい方向に話して、コーヒーの時間にしました。

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