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探鳥会レポート<W川編>2/4話 2023年2月 ペアを探すカワセミ

    先日、ニコ支部O分会主催の探鳥会に参加しました。
 場所はW川です。

 W川にそそぐ水路で足を止めました。

 今回、探鳥会を先導してくれるO先生が言いました。
 「ここではカワセミが見られます」

 O先生が「カワセミ」と指すのですが、どこにいるのかまったく見つかりません。

 スコープ隊が出て「入りました!」というので見せてもらいました。
 もう一人のスコープ隊もカワセミが入ったというので見せてもらいました。

 参加者はスコープを覗かせてもらいながらカワセミのことを話題にしました。

 「背中が青くてきれい」
 「あれっ、こっちはおなかがオレンジだけど」
 「もしかして、2羽いる?」

 急に参加者がザワザワッとなりました。

遠くのカワセミ

 カワセミは縄張り意識が強くてたいてい1カ所に1羽だけです。
 早春の時期に複数でいるのは、ペアを作るためです。

 くちばしの下が赤いメスがパッと飛び去りました。
 オスが追いかけます。

 これらはスコープで覗かないとわからないくらい、遠くでの出来事でした。

 柵の上にオスが止まって、小さな体を伸ばし、メスの気配を探しました。
 この柵は堤防に近く、柵に止まったカワセミがよく見えました。

 この頃、リーダーに案内されて地元新聞社の記者がきて、カワセミを観察している探鳥会ご一行を後ろから撮影していきました。
 記者はこのまま探鳥会に同行するそうです。

 堤防を川側に下りて、川の近くに移動しました。
 そこには羽根がたくさん落ちていました。

 オオタカがここで食事をするときに鳥の羽根をむしるようです。
 白い羽根が多かったので、白サギかも。

 ここから下流に向かって歩きました。

 「思ったより歩きやすいですね」
 こう参加者が言うと、O先生は
 「この道は私とイノシシで作りました」
 と、胸を張りました。

 笹の茂みが通せんぼするように立ちはだかるあたりで、何かが飛び跳ねて笹藪の中に消えました。

 O先生が
 「ノウサギだ!」
 「えっ、何サギ!?」

 知らない鳥がいたのかと前のめりになる私の耳に
 「野ウサギだって」
 「こんなところにいるんだ」
 参加者がザワザワ。

 一番後ろにいて追いついたリーダーに
    「何かいたの?」
    と聞かれたので
 「珍しいサギかと思ったら、野ウサギだそうです」

 私が正直に答えたら、リーダーがかなり面白がりました。

 探鳥会で「ノウサギ」って聞いたら、鳥のサギだと思うじゃないですか……ねぇ。

 O先生は川面の観察を始めました。
 「クサシギがいます」
 「真ん中の浅瀬」

 W川は時々二つに分かれて、また一つの川に合流するような川筋を描いています。
 川の真ん中にできた陸地のそばに2羽のクサシギが見えました。

 クサシギは餌を探している様子で、のどかな風景に見えました。

クサシギ

3につづく


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