探鳥会レポート<M高原編>1/4話 2023年7月 ロープウェイに揺られて
先日、ニコ支部主催の探鳥会に参加しました。
探鳥場所はM高原です。
行事予定表はN山となっていたのですが、実際はロープウェイ駅周辺しか散策していない(山は見えただけ)のでM高原とします。
その日は天気予報が微妙で、山の天気は変わりやすいことから、かなりの確率で雨だろうと思われました。
実際、ロープウェイの下駅駐車場に着いたときは土砂降りでした。
先に着いた役員さんが雨の中「探鳥会受付中」というのぼりを立てていました。
あ、やる気なんだ。
大急ぎでトイレを済ませて準備をしました。
探鳥会は参加したい人が集合場所に集まる形式なので、通りすがりの人が飛び入り参加しても大丈夫です。
(飛び入り参加の人を見たことがないけど)
連休初日のせいか、雨なのにたくさんの登山客の姿が見られました。
探鳥会参加者の雨の装備はみんなバラバラでした。
登山客がカラフルなレインウェアにがっちり固めているのとは対照的です。
実際の私の装備は、薄手の撥水コートに膝下まである長靴、手にビニール傘、リュックにエコバッグをかぶせて雨除けにした感じでした。
ポンチョ姿の人が「脇の下からカメラを取り出せる」と、ポンチョを超自慢していました。
長靴のヘビーユーザーの人が、私の長靴を見て「やっぱり長靴だよね!」と誇らしげに言いました。
みんな、はしゃぎすぎです。
「ロープウェイ代を集金します」
役員の声に、参加者が集まりました。
今回は20人に満たなかったのですが、団体料金で乗れるよう事前に手続きをしてあるということでした。
「移動します!」
いつの間にか集金が終わっていて、先に歩き出した参加者の後に付いていきました。
ロープウェイのゴンドラは8人乗りでしたが、知らない人と乗るのはちょっと……と思い、長靴さんの後に付いていくことにしました。
探鳥会にはわりと顔を出しているので、ほとんど見知った顔ぶれなのですけど、その中でも長靴さんは私の名前と居住地を覚えてくれているのです。
ロープウェイ下駅と上駅にトイレがあるそうです。
その先はトイレが無いとのこと。
チケットが配られ、準備が整った人からロープウェイ乗り場に移動しました。
U字のホームに並んで、入車してきたゴンドラに乗り込みます。
ゆっくり進むゴンドラに乗るのはちょっと緊張。
私の他に4人乗り込んだところで人が途切れて、スタッフは入り口を施錠しました。
ロープウェイは出発前に一旦停止、それから一気に上昇しました。
ロープウェイでご一緒した人たちが
「前回のK淵探鳥会、オオルリが出なかったんですよ」
こんな感じの、みんなで共有できる話題をふってくれたので、居心地良く乗っていられました。
「あれってM湖?」
「むこうの山はH岳ですかね」
「あ、鳥!」
「たぶんホオジロ!」
ゴンドラが速くてあっという間にホオジロは後方へ。
15分ほどでロープウェイは上駅に到着したのでした。
ロープウェイを降りると、雨がやんでいることに気がつきました。
傘は必要なさそうです。
さっそく声が上がりました。
「そこに鳥!」
ロープウェイが行き来する崖の、すぐ隣の木のてっぺんに鳥がいたのでした。
「もっと近くで見られないかね」
じりじりと距離を縮める探鳥会ご一行。
やがて横顔の撮影に成功した人が言いました。
「ビンズイ!」
探鳥会ご一行はビンズイを楽しんでから、トイレを済ませたり、雨具をしまったりしたのでした。
2に続く。
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