探鳥会レポート<K里山編>2/2話 2023年10月
先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
場所はK山のふもとにある里山です。
探鳥会ご一行は田んぼの間の道を進みました。
「向こうの田んぼにダイサギ」
これから稲刈りをする田んぼの手前でダイサギが白い首を伸ばしていました。
ケッ
「あ、今、キジが鳴きましたね」
そう言ってみたのですが、キジはそれきり鳴きませんでした。
カワセミがいる用水路を見てみたのですが、今日は見当たりませんでした。
探鳥会ご一行はモズを見たり、セグロセキレイやハクセキレイを見たりしました。
遠くの電柱にノスリが見えました。
探鳥会ご一行が進んで、だいぶ近づいたのですが、ノスリはまだ同じ電柱の上にいました。
スコープ隊が出てきて望遠鏡を設置してくれました。
「羽根がクリーム色だねぇ」
「もっふもふ」
お目当てのノビタキがいなかったのでノスリをじっくり観察しました。
田んぼにはスズメがたくさんいて、にんげんの接近に気付いて慌てて逃げたりしました。
田園地帯を歩いて回りましたが、やっぱりノビタキはいないねということになりました。
そしてD寺へ向かいました。
途中、カラスがミカンのようなものをくわえて飛び去ったのを見ました。
さらにまたもう1羽、みかんのようなものをくわえて飛びました。
電柱の上の方に着いている金属部分にくわえたものをいったん置きました。
「なんですかね、あれは」
「カラスがみかんみたいな丸いものをくわえているんですが」
そう言って双眼鏡で見ていたら、分会長のKさんがスコープで焦点を合わせてくれました。
「へたが見えるね」
Kさんがそう言ったので、みかんではなく柿かもしれません。
私が見たときにはカラスがむさぼり食っていたのでよく見えませんでした。
探鳥会ご一行はD寺に到着しました。
雨が降り始めていたので本堂の軒先をお借りしました。
お坊さんの読経が聞こえる中で鳥合わせをすることになりました。
鳥合わせとは探鳥会で観察した鳥を確認し合う作業です。
「ダイサギ」
「アオサギ」
「ハクセキレイ」
「セグロセキレイ」
「他に気がついた鳥はいますか」
ここで私はそっと手を挙げ
「キジが鳴いたと思います」
私はキジの声が聞こえたと思いましたが、周囲にいた人は気付いていなかったように見えました。
証人はいないかも?と思ったのですが……
一緒に歩いていた人が
「用水路の近くですよね」
と、言ってくれました。
そのおかげでキジが観察できた鳥に加わりました。
キジの声はほんのひとこと「ケッ」だったので、申し訳ないような気分になりました。
(でも、たぶんキジの鳴き声なら聞き間違えないと思う)
分会長のKさんが初参加の方に声をかけました。
「初めて参加してみて、どうでしたか」
「はい、楽しかったです」
「楽しかったので入会したいと思います」
「良かった……!」
O分会のみんなが嬉しそうに言いました。
集合場所である駐車場まで歩いて移動し、お礼を言い合って解散となりました。
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