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カッコウ初撮り 探鳥会レポート<B湖編>3/5話 2024年5月

 先日、みやま会の探鳥会に参加してきました。
 場所はB湖です。

 今回はゲストとして日本野鳥の会 参事 安西 英明さんをお招きしての探鳥会でした。

 歩いていると湿地が見えてきました。
 木道があって、その両側に枯れた葦が生えています。

 役員のSさんと安西さんが、突然スコープをつかんでさっと動きました。

 木道の上、少し距離を置いて、役員さんと安西さんがスコープを設置しました。

 「後ろがつかえるから前に行って」
 そう言われて泣く泣く安西さんから離れた私。

 木道から見える、葉のない背の高い枝に鳥の影が見えました。
 「コムクドリ」

 役員のSさんに
 「プラス補正をうんとあげれば撮れるから」
 「そうですね」

 背景は曇った白い空、鳥は見事にシルエットでしたが、プラス補正を最大まで上げて撮りました。

コムクドリのオス

 気がつくと私の近くに白雪さんがいました。
 なんだか意外でした。
 白雪さんは安西さんの大ファンに見えたので。

 「その辺でカッコウが鳴いているよね」

 白雪さんとそんな話をしていたら、なんとカッコウが飛んできました。
 「あれ、カッコウが」

 カッコウはそのままコムクドリに突進、コムクドリが慌てて逃げました。
 コムクドリがいなくなったお立ち台につかまってカッコー、カッコーと鳴き始めました。

 「えぇ~!?」

 白雪さんとふたりでビックリでした。

カッコウ
トリミングしたもの

 カッコウは4鳴きほどするとまた飛び去りました。
 そこにまたコムクドリが戻ってきて、また鳴き始めました。

 「鳥に人気のお立ち台だね」

 みんなでコムクドリを楽しんだので木道を歩いて移動しました。

戻ってきたコムクドリのオス

 白雪さんが上空を指して
 「あそこに鳥が」
 「ノスリですね」

 そんなことを言ったのですが私は見逃してしまいました。

 木道を渡りきったところで事務局から話がありました。

 周囲に生えている黄色い花はヤマガラシというそうです。
 近年、急に増えてしまった。
 山の方に入り込むのを防ぎたい。
 他の団体が植えたのだけど、その団体は解散してしまった。

 みやま会の事業として除草ボランティアをやりたい、ということでした。

 湿地を渡るとそこはすぐ山のそばでした。
 目の前が山の斜面です。

 湖にそそぐ小川が勢いよく流れていました。

 「今、ヒリヒリヒリと鳴いたのはサンショウクイです」

 近くの木にいて、サッと隠れた鳥についても
 「今のはコムクドリのメスで、腰が白かったから間違いないです」

 「アオジが鳴いていますね」

 山の近くに来たら、濃いピンクの花がときどき咲いていました。
 「こんなところにクリンソウが」

 事務局のKさんがヤドリギを持ってきました。
 小川に落ちていたのを、誰かが拾ってくださったそうです。

 Kさんは
 「じっくり見られるのは珍しいから」

 せっかくなので、びしょ濡れのヤドリギを見ました。

4につづく。


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