『剣客商売』から食を学ぶ
#歴史小説が好き
「ああ……」
三冬が、何とも言えぬ声を発して、
「私、このように、珍しきものを初めて口にいたしました。」
「うまいかな?」と小兵衛。
「何とも、たまらずにおいしゅうございます」
なるほど、田沼意次邸ではこのようなものを口にすることは出来なかったろう。
これは『剣客商売』の秋山小兵衛と三冬の会話に出てくる、「軍鶏鍋」を食べているひとコマ。
故・池波正太郎氏が企画し、『剣客商売』シリーズで舌鼓を打っていた四季折々の料理を紹介している本が我が家にあります。
『包丁ごよみ』がそれです。
池波正太郎氏は食通と謳われただけあって、江戸時代からタイムスリップしていまでも作って食せるものを沢山登場させています。
私はそれを読んでいるだけでどれも作りたくなるのです。
軍鶏鍋も作りました!
鱸の塩焼き、大根とアサリの小鍋仕立て、トロロ飯、けんちん汁、根深汁、アサリのぶっ掛け等…よだれが出ます🤤
江戸時代と言えば、薪や炭で何でも作っていた時代ですが、さぞかしおいしかったことと思います。
薪でご飯を炊く、お粥を作るなどは本当に羨ましい限りです。
余談ですがついでに。
もう一つ。「鬼平犯科帳」シリーズの中でも興味深い食べ物が沢山登場します。以前にもnoteに書きました。
『イモナマス』などは最たるもの。
大阪の天神橋商店街隣接の居酒屋さんにそれがメニューとして有ります。
見つけた時、食べた時は感動したものです。
歴史は知ろうと思えば何からでも興味深いところから勉強出来るので、これからも見て読んで行きたいと思います。