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芸術の秋(いろいろな色の話)

 少しずつ秋らしくなってきましたね。皆さんは、秋といえば何を思い浮かべるでしょうか。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋など、いろいろな秋の楽しみがあると思います。そこで今回は、その中でも芸術の秋に関連して、いろいろな色の話をしてみます。

 パソコンで表示する色は、RGB(赤Red,緑Green,青Blue)またはCMYK(シアンCyan,マゼンタMagenta,イエローYellow,ブラックBlack)という設定値で決まっています。また、Hex(16進数カラーコード)という設定もあるようです。デザインが本業の方には当たり前の話かもしれませんが、私のような素人にはこうした設定がとても面白いです。

 これらの相互の変換方法をネットで探したのですが、「Hex ⇔ CMYK ⇔ RGB 相互変換」というサイトがとても便利だったので、ご紹介します。

 数値を入れると下に色の結果が表示されます。カラーサンプルにどれか一つの方式でしか表示がない場合に、他の方式に変換するときに便利です。

 デザインなどをする際、カラーサンプルにもいろいろとあると思いますが、私は『暮らしのなかにある日本の伝統色』(和の色を愛でる会,2014,大和書房)という本が好きです。日本古来の色についてたくさん紹介されています。紅、桜色など聞いたことのあるものから、苗色、刈安色など、初めて見た色の名前もたくさんありました。カラー写真の説明なので、読んでいてとても楽しいです。

 そして、書籍の末尾にCMYKで各色の色見本がついています。デザインをお仕事にされている方にも嬉しい内容ではないでしょうか。皆さんもぜひ読んでみてください。

 今回の私の場合は、エクセルのグラフの要素の色をRGBで指定するために、CMYKから変換をしました。はじめは既定の色から緑、黄緑、黄色、オレンジ色を設定しようと思ったのですが、この本で紹介されている色のなかで、これらに近い色を選んでみました。

地域

 緑は松葉色(R103, G153, B61)、黄緑は柳色(R143, G224, B94)、黄色は承和色(そがいろ、R247, G255, B13)、オレンジは柑子色(R255, G153, B64)です。

 色にも様々な呼び方があり、その背景にいろいろな文化や生活、歴史があって、楽しくなります。この前、押し入れに眠っていた高校時代の国語便覧を引っ張り出したのですが、歴史時代の着物の重ね色の説明などがあって、とても楽しかったです。

 少しだけ地理の話をすると、地理では「主題図」というテーマを決めた地図を作ることがありますが、階級区分(数値の大小など)をするときは数値の低い方を寒色、高い方を暖色にするとよいと言われています。モノクロの場合は濃淡で示すこともありますね。今後地図を作るときは、配色にも少しこだわってみたいと思います。

 ということで、皆さんにもそれぞれに楽しい秋がありますように。

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