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「丁寧な説明」について考えてみた

 毎年この時期になると「新語・流行語大賞」ノミネート語が発表される。
 それを見ていて「あー、知ってる」というのもあるし、逆に「なんじゃ、この言葉は?」と思うものもあって納得感と違和感両方の感想を持つ。
 特にこの数年は「この言葉って流行っているの?」と疑問に思うノミネート語も多かった。しかし、今年に関しては「あったあった」と思えるような言葉がいくつかあったので私なりに考察することに。

 で「丁寧な説明」である。
 
 私が思う「丁寧な説明」とは
 「かゆいところにまで手が届くような説明」である。

 マニュアルや手順書などでやたら細かく、「そこまで書かなくても…」といった説明なんだけど、いざトラブルになった時に「書いてあって良かった…」と感謝できること。

 わかりにくい言葉を嚙み砕いて伝えてくれることで「あっ、そういうことだったのか!」と腑に落ちる感覚を得ることができる。

 わかりにくいことを絵や図などで具体的に説明してくれる。

 相手が理解できる言葉や用語を使って説明してくれる。

 そんな印象があるのだが、ここで言う「丁寧な説明」とは「自分の思いどおりにしたいから、相手が観念するまで同じ事を繰り返し言い続ける」の方が強いのかもしれない。

 変に「丁寧さ」だけが強調されていて「ご丁寧なご説明」という表現と同じになる。本心とは違ったへりくだった丁寧すぎる説明をすることで、逆に相手の反感を買う二重敬語と同じような意味を持ってしまう。

 これでは相手を軽視しているように見えてしまう。さらに人によっては「馬鹿にされている」と感じてしまう。

 そうならないためにも、相手に対する敬意を持った上で適切な言葉を使って説明することができるよう日々心掛けていきたい。

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