東京での暮らしは甘い。2021年の出会いを振り返ってみた
先に社会人になった友人が教えてくれた。
「大学生までは勝手に時間の“区切り”をつけられていたけど、社会人になったら自分で区切りをつけなければいけないんだよ」
分かる。ごく最近まで学生だった私も、学生最後の方は週5でインターンをする日々で、結局卒業式にも行かなかった。それでいつの間にかぬるっと学生生活を終わらせてしまった。
なんとか曖昧になっている生活へ“区切り”をつけようと、社会人になるタイミングとほぼ同時に、大学4年間お世話になった埼玉から引っ越した。
憧れていた東京での生活。引っ越してから約7ヶ月経ったので、今日は東京の暮らしについて記録しておこうと思う。
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東京に引っ越してきてからというものの、小さい頃からの甘いもの好きがもっと加速した。街を歩けば歩くほど気になるお店は見つかるし、近所のカフェも季節でケーキの種類が変わるし、全然追いつかない。
それでも困ったことに甘いものに飽きることはなく、暇さえあれば食べる。収集癖があるので「全部制覇したい」と思っている。健康診断にはまだ行ったことないので分からないが、きっと糖分過多と診断されるのではないかと思う。
先日とある食事に誘ってもらった。羊のコースがふるまわれるお店で、出てくる料理はもう全て羊。最後デザートまで羊のミルクが使われたアイスが出てきた時は「またお前か」と思ってしまった。食べた後にはあまりの羊の多さで、このまま羊になってしまうかと思った。
しかし不思議なことに私は甘いものを食べ続けても苦しくならない。昔ベルギーに一人旅をしたとき、3日間朝も昼も夜もワッフルを食べ続けたことがある。達成感と幸せな気持ちしか残らなかった。
苦しくもないし、罪悪感もない。年齢のせいか破壊的な見た目のパンケーキとか、生クリームましましのクレープなどは食べなくなってきたが、別に栄養がとれるのであれば朝昼晩それでも構わないと思う。
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住みなれてきた街を歩く。少し歩くだけでたくさんのお店と出会う。ふと出店に並んでいる今川焼きに目が止まった。あったかい匂いに触れるだけでスキップしたくなった。
屋台のベビーカステラは引っ越してきてから一度買った。取材の帰り道、駅から歩いている際に見つけて、衝動的に買ってしまった。家まで持って帰るまで待てず、歩きながら一粒ずつ大事に食べた。
引っ越してきた時は閉まっていた芋屋。「食べてみたかったな」と思っていたら、週末だけ再開していた。大学芋めちゃくちゃ美味しい。
2021年の夏の思い出というと、都内の老舗あんみつ屋を10軒まわった。あんみつは「これ」というイメージがあったが、意外と見た目も、中に入っているものもお店によってバリエーションがあることを知った。
好きなフルーツやアイスをトッピングしたり、餡子をこし餡からつぶ餡に変えたりできる、あんみつのそのカスタマイズ性に惚れた、夏。
※近所にある「いり江」は老舗あんみつ屋10軒のうちのひとつなのです
よくお世話になっている近所のカフェへ。引っ越してきてから何回ここへ来ただろうか。
お店に入った瞬間にモンブランのベイクドケーキに目がとまる。ほんとうはカヌレを食べるはずだったが、「季節的に今年はもう食べられないだろう」と思い、12月にモンブランで秋を感じることにした。
冬の澄んでいる空気で、ゆったりと時間がすぎる。健全な味がした。仕事が比較的落ち着いている時は、たまにお昼にカフェに来てリフレッシュしているが、この環境があることが純粋にありがたい。
※なぜか整った形状のままよりか、フォークを入れた時の瞬間や食べかけが好きで、よく写真におさめてしまう。そういえばこの間も、スノーマンの形をしたポテトサラダを崩し、少し残虐な姿をスマホで撮ったら「かわいそうだからやめなよ」と隣の友人に指摘された
お家での生活も充実してきた。
誕生日にはワッフルメーカーを購入。最近はベルギーワッフルにハマっていて、ついにお家で作り出した。週末生地からワッフルを生産し、母と「ここはもう少しこうした方がいいのでは」と試行錯誤を重ねている。まだまだ食べてもらえるような味ではないが、来年は誰かに味見してもらいたい。
https://twitter.com/fujikawaHaruka/status/1459859043971784710?s=20
身体はきっと甘いものに浸食されているが、それでも幸せ。東京に引っ越してきてから初めてしっかりお金を管理するようになったが、ほぼ食費。
ここまで読んだ方は胃もたれしてるだろうか。逆にお腹が空いている人には、もっとお腹をすかせてしまったかもしれない。
「東京での暮らしではなく、結局甘いものの話ばっかりやないかい」とつっこまれそうだが、許してほしい。頭から侵食されているので、なんでも一番に甘いものを思い出してしまう。
より甘いものに助けられた2021年、毎日ありがとう。おかげで辛いなと思った瞬間も、メンタルが落ち込んだ日も乗り越えられた。
そしてきっと来年も変わらない。新たに出会える甘いものたちを楽しみに、私は2022年もここで暮らしていく__。
完
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運営メンバーとして在籍しているライティングコミュニティsentenceの「アドベントカレンダー」に参加しました。テーマは「2021年の出会い」です。
今日から始まったイベントなのですが、今年はトップバッターを担当させていただきました。 大変恐縮です(;ω;)
「2021年の出会いをテーマに何を書こう」とここ数週間悩みました。会社に入ったタイミングもあり、所属するインクワイアでの出会いもたくさんありましたし、個人的には今まで行ったことのない場所にも行ったので、その思い出を書こうかとも考えたのですが、結局自分の大好きなものと日常について綴ることにしました。
そして実はここ2週間ほど、お試しで「Nikon Z fc」を借りていまして。せっかくなら自分の撮った写真とともに記事を書きたいと思っていたので、借りているタイミングが重なって嬉しいです。来年はカメラを買って、改めて写真も勉強していきたい。
やりたいことも、食べたいものも尽きない。けどもしおすすめの甘いものあったら、県を跨いででも食べに行くのでぜひ教えてください。
さて明日からもsentenceメンバーによる「2021年の出会い」をテーマにした記事が毎日更新される予定です。※本日カレンダーが全員分埋まりました。本当に感謝です🙏
クリスマス、年末までのカウントダウンが始まりました。2021年やり残したことがないよう、あと1ヶ月全力で頑張ります!!!(宣言)
それでは、ここまでお読みくださった方々ありがとうございました。
このnoteは「書くとともに生きる」ひとたちのためのコミュニティ『sentence』 のアドベントカレンダー「2021年の出会い by sentence Advent Calendar 2021」の1日目の記事です。
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