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#31 スウェーデン・ストックホルム編 「ホームレスのおじさん」

2015年6月12日



朝兼昼御飯を食べていると、韓国人のジョンフンと仲良くなった。


やはりここは北欧。アジア人と言うだけでお互い親近感が湧く。


たくろうくんも言っていたが海外に出てしまえば、アジア人同士がメディアが流す情報で先入観を持ち歪み合う事がどれ程くだらないことなのかよく分かる。


俺が出会って来た韓国人、中国人は口を揃えて言う。


「政府と個々の関係は別だ」と。間違いない。


ジョンフンは今日チェックアウトし、次はデンマークに向かう見たいだ。


俺もセントラルステーションへ行きチケットを買う予定だったので一緒に行くことに。


ジョンフンはラーメンが好きなら食べて、と言って韓国のインスタントラーメンをくれた。



ありがとう!


バスで駅に行こうと言われたが乗車カードが入る見たいで俺は乗れなかった。


ジョンフン「アイムソーリー!」

俺「大丈夫!大丈夫!歩いて行くよ!」


駅に到着。ジョンフンはもう行ったかなと思っていたら俺を探してくれていた。


ジョンフン「ソーリー!ソーリー!」

俺「全然ええよ!ホンマに!」


ジョンフンはチケットの購入まで一緒にやってくれ最後に連絡先を交換し別れた。


ジョンフン「冬に大阪に遊びに行くよ!その時は一緒に御飯に行こう!」

俺「任して!美味いとこ連れてくわ!また連絡するわなー!」


いやぁ~ホンマにええ奴やわ。ジョンフン。びっくりするくらいアゴ長かったけど。笑


帰り道に綺麗な公園があったので写真を撮った。


あの建物なんやろ?


俺「エクスキューズミー!あの建物って何ですか?」

「済まない。俺も旅行で来たから分からないんだ。所で君は日本人?何故ここに?」


俺「日本人です!世界を旅して路上で歌ってます!」


イギリス人のイギリー「ナーイス!!俺も実はマジシャンなんだ!俺のマジックを見てくれるかい?」


俺「マジで!?是非見せて下さい!」


最後に記念撮影。



イギリーは最後に名刺をくれた。


イギリー「フェイスブックで連絡してくれ!イングランドに遊びにおいで!」


俺「りょーかい!あざっす!」


さぁ遅くなったけど今日もちょっとだけ頑張って路上行きますか!


ギターを背負ったお兄さんが長い間歌を聞いてくれ拍手をくれグッド!と言ってコインを入れてくれた。


黒人のおじさんがやって来た。

大きなビニール袋を肩からぶら下げその中には大量の空き缶が集められていた。


酷く汚れた服を着ている。

恐らくホームレスの方なんだろうなと思った。


おじさんはニコニコと話かけてくれた。


日本のこと好きなんかな?


おじさんは殆ど英語は喋れないがジャパニーズヒップホップかジャパニーズレゲエを聞かしてくれと言って来た。


レゲエの単調なリズムを刻み始めるとおじさんは足でリズムを取り始める。


その姿が無性に格好良く見えた。


何というか…オリジナルだ。


ライオンの子を思い切り歌った。


おじさんは「最高だ!」と言ってくれ帰って行った、


と思ったら途中で引き返して来てお金を入れてくれた。


恐らくなけなしのお金だと思った。


俺の歌にギターに感動してくれ思い止まりお金を入れてくれたんだと思うと、

この日この瞬間が一番嬉しかった。



おじさんに写真を撮らせて!と言うと俺なんか撮らなくていい!と笑い、後ろ姿でも撮ってくれと格好良く右手を上げ去って行った。



終わり良ければ全て良し!ちょっと短いけど今日はこれで終わりとホステルに向かっていたら、帰り道すっかりパフォーマー仲間になったブラジル人のおじさんに遭遇。


おじさん「イェイ!調子はどうだい!?」

俺「まぁまぁだよ!」


少しお話しすると10ユーロで売っているCDをタダでくれた。


おじさん「良かったら聞いてくれ!」

俺「もう終わりなん?」

おじさんは「あぁ!もう終わりだ!」と言ってレストランのテラス席へ行き食事しているお客の前に帽子を出し回る。


すると入る入るマネー。


なるほどそんなんもあるんや…。笑

いやぁ~勉強になる。



今日の稼ぎは二時間位で197スウェーデンクローナと2ユーロ。



良い一日だ。

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