もうレクリエーションは困らない。放デイでレクを極めた保育士が語る。
どうもこんにちは、やすしです。
今回は僕が放課後等デイサービスで働いている皆様に「レクリエーション考案で困らない方法」を教えたいと思います。
この方法をマスターできれば、おそらくもうレクリエーション考案で困ることはないです。
この方法は現役時代僕が働いているときに見つけ出したのですが、そこからレクリエーションの考案に困ったことはありませんでした。
しかも、そんなに難しいことではない。誰でもできるようになります。
あれ、書いていてなんだかとっても胡散臭くなってきましたが…
もしかして詐欺?
よかったら最後まで読んでいただければ幸いです。
レクリエーション考案に困っている人の典型例
突然ですが質問です。
レクリエーションを考えるのが苦手なあなた、もしくはあなたの周りの人たちは、相談するときになんと相談を持ちかけることが多いでしょうか?
おそらく大半の人が
「レクリエーションが思いつかない!」
「なんかいいネタ知らない?」
とか言うのではないでしょうか?
実はこの「"思いつかない"」「"いいネタ"」という悩むポイントが、そもそも考案を迷宮入りにしてしまっている可能性があるのです。
そもそも全く新しいアイデアなんて滅多に生まれるもんじゃない
僕は今まで同期・後輩や他事業所のいろんな支援者さんたちとお話ししてきましたが、その中でレクに困っている人たちのほとんどが
「新しいレクリエーション」を考案しようとしているけど生まれない
という悩み方をしていたように記憶しています。
新しいレクリエーション。新しいネタ。
果たしてそう簡単に思いつけるようなもんでしょうか?
僕は今放課後等デイでの支援者は引退して、動画クリエイターとして作品を0から生み出す仕事をしていますが
そんな毎日ポンポンと新しいアイデアが思い浮かぶわけではありません。
何日も何日も構成を練り直し、ボツを繰り返して初めて至極の逸品が生まれるのです。
こういったアイデアを生み出す、という点ではレクリエーションのネタを0から考案するのも同じ。簡単に思いつくわけがない。
つまり0からレクリエーションを考え出そうという発想がそもそも難易度をめちゃくちゃ上げてしまっているのです。
参考書に載っているネタはそのまま使えない
あと、これもよく聞くパターン。
参考書を買ってみたんだけど、使えそうなネタが少なかった。
これもちょっとした考え方の違いで、参考書に載っているネタは「あくまで著者、発案者がいた環境だからこそ実現できたネタ」であり、あなたが働いている環境で100%実現できるとは限らないのです。
放課後等デイサービスという制度は、部屋面積のルールはあるものの
どのような部屋でどのような物が必要で…という決まりはありません。
事業所によって全く異なります。
参考書の内容というのはあくまで「参考」にするもの。
書いているネタを純度100%でそのまま利用できるなんてことは稀です。
仮に100個ネタが載っている参考書があったとしたら、そのまま流用できるものは10個あれば多い方でしょう。
ネタを変化させる(=1を変化させる)
ということはつまり何をすればいいのか。
結論から言うと、今あるもの(=1)を2にしたり3にしたり4にしたり10にしたり…と変化させる力があるとすごく良いのです。
例えばペットボトルボウリングというネタがあったとします。
これを「ペットボトルボウリング」というだけの遊びとして捉えてしまっては、数ある中の1つの遊びで完結してしまいます。
重要なのはこのペットボトルボウリングを変化させる方法を考えることができるか。
もしこの変化のバリエーションが2つ・3つ・4つ・5つあるとしたら…?
極端な話、ペットボトルボウリングだけで1週間持たせることが出来ますよね。当然ボウリングが続けば子どもたちは飽きてしまいますが…。
変化のポイントは環境とルールとギャンブル性のバランス
ではどのように変化させていくか。
僕は「①環境 ②ルール ③ギャンブル性 ④期間」の4つのポイントを変化させることが大切だと思っています。
①環境
環境とは、ゲームを行う場所や道具です。
先程例で挙げた「ペットボトルボウリング」。
おそらくだいたいは部屋の中で行うと思いますが、これを外でやってみたり、いつもと違う部屋でやってみるとどうでしょう?
同じペットボトルボウリングだとしても、場所が変わるだけで新鮮さが生まれます。
さらにここに道具の変化を加えます。
・ボウリングに使うボールのサイズを変更する(バランスボール、テニスボール等)
・ボウリングのピンのサイズを変える(2L⇆500ml、トイレットペーパーの芯、マーカーペン等)
サイズが小さくなれば机の上で行うことが可能になるし、サイズが大きくなればゲームの迫力が増します。
このように環境を変えるだけでもいろいろバリエーションが生まれそうですよね。これですでに5個くらい生まれたのではないでしょうか?
②ルール
ここは参加するメンバーによって微調整が必要です。
この微調整で大切なのは子どもが「参加したい」と思うような調整。ペットボトルボウリングで例えるならば「優勝できるかも!」と子どもが思う調整ですね。
ペットボトルボウリングのようなレクリエーションは、年齢の差によって勝敗がほとんど決まってしまいます。なので一般的なボウリングのルールをそのまま流用しても、苦手な子がいるのは当然。
だからこそ、全員の苦手意識が出来る限り薄まり、誰もが勝てる見込みがあるようなルール調整が必要なのです。
ちなみに僕がよくやっていたのは、年齢によってピンからボールまでの距離を変えるというシンプルなもの。
ただこのシンプルさが、子どもたちにとっては分かりやすく良い。目で見て分かるハンディキャップは凄まじいのです。
また、プレイ人数のルール変更も面白いですよ。
通常ソロプレイのボウリングを、ペアにしたりスリーマンセルにしたりチーム戦にしたり。はたまた、先生VS子どもチームにしてみたり。
ルールのアレンジ次第で1つのレクリエーションがいろんなレクリエーションに変化していくのです。
③ギャンブル性
これは先程の②にも共通する内容でもあります。
ギャンブルで勝つ。そこに必要な最大の要素は「運」。
この「運」というものは、年齢や身体能力に関係なく全員がフラットな状態から勝負が始まります。これを取り入れない手はありません。
例えば、ボウリングの3レーン目にピンを倒した後くじ引きをして、くじに書いてある数字がそのまま点数に加算されるとしたら。今まで負け続けていた子も、もしかしたら大逆転の可能性が生まれるかもしれません。
このように「ギャンブル性」をアクセントとして加えることで、さらにレクリエーションはスリリングで最後まで結末が予測できないものになっていくのです。
ただ注意してほしいのは、あくまでこのアクセントの量は少しだけ。
ギャンブル要素がメインになってしまうようなレクリエーションでは、もはやそれは別の遊びになってしまいます。
誰もが勝てる見込みがある②ルールに調整した上で少しだけおまけ程度に加えるようにしましょう。
④期間
これはつまり「一発ネタ」か「継続ネタ」か、ということ。
ボウリングというものは元来は1回遊んで結果が分かり終了というものですが、それが野球のようなペナントリーグ形式だとどうでしょうか。
半年間に複数回行いその結果をもとに総合優勝者を決めるようなプチ大会にすれば、それだけで「ペットボトルボウリングをする」という価値は違ったものに変化しませんか?
そしてその結果や記念写真が事業所に掲示され、毎年の恒例行事になったりしたら…。
面白いことになりそうですね。
今あるネタや参考書の内容を「原型」と捉える
今回紹介した変化の方法をマスターし活用できれば、いろんなレクリエーションを素早く考案することが可能になります。
そのためにも、今知っているネタや参考書の内容は1つネタでもありますが、変化させるための「原型」として捉えてみましょう。
今回は例として「ペットボトルボウリング」を挙げましたが、このペットボトルボウリングという原型が、射的であったりわなげであったり鬼ごっこやかくれんぼであったり…
原型がたくさんあればあるほど、そこから変化させて大量のネタをストックすることが出来ます。
もちろん中には変化させたけどもウケが悪いものや、いざやってみると盛り上がりに欠けるもの、ゲームバランスが崩壊してしまうものもあると思います。その失敗さえも糧にしながら、最適な変化のつけ方を分析して導き出していきましょう。
そうすればいずれ、あなたはレクリエーションの達人になっているはずですよ。
レクの考案は難しい仕事ではない
レクの考案はあなたの発想力不足であったり、才能がないわけではありません。最適な考案方法を身につけることができれば簡単にこなすことが出来ます。
今レクリエーションが苦手なあなたも、今回紹介した方法を実施して生み出したレクリエーションを子どもたちが楽しそうにやってくれれば、もしかしたら得意に変わるかもしれませんよ。
ぜひ明日の仕事から試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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