冬の代名詞をすり替える。

あんまんが食べたい。

誰かにおすすめされ、風の噂に流され、1週間前にコンビニで初めて買ってみた。

美味い!!!!!うっっっっっっっっっっっっっっっまい!!!!!!

外の生地の柔らかさの中に、さらに温かみのある黒い餡が姿を現し、口触りのいいあんこが口いっぱいに広がっていく。熱がこもっていて火傷しそうになりながら、こしあんを少しずつ減らしていく。

コンビニを出て、自転車置き場に置いていた電動の自転車に跨りながら、あんまんを味わっていた。

それからというもの、コンビニに入れる余裕があれば、コンビニであんまんを探している。

用事を済ませてから、あんまんのことを思い出した。

今日こそは食べたい。1週間ぶりの雪辱を晴らしたい。

本日、帰るまでに入店したコンビニは3つ。

入店次第、肉まんの台の陳列を眺める。
上から、肉まん、中華まん、ピザまん、どれもある。チェックリストに次々とチェックしていく。
さて、次のチェック項目は、狙いのあんまん。チェックがしたくてボールペンを構える。

ないんだよ、これが。どの店もないんだよ。あんまんだけがないんだよ。なんでだよ。どうしてなんだよ。

あんまん、どこにあるんだ。コンビニの外でさむ〜いと言いながら、火傷するぐらい温まったあんまんを頬張りたい。冬の代名詞のおでんに対抗してあんまんに変えてやりたい。これだけの気持ちで望んでいるんだ。頼むよ。

見つけられたら、ご一報ください、連絡待ってます。

自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。