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自分の強みを探しに本屋に向かう。
前回の記事では、朝焼けを見たと思いきや、流れ流れでストレングスファインダーがしてみたいという結論で終わった。流れというより突然出てきたけども。
ストレングスファインダー
自分の傾向と対策を立てられる機会なんて、就活で自分と向き合う時期と、将来をなんとなく考え始めた時期ぐらいだろう。
友達に「自分ってどんな人に見える?」って聞くのって緊張する。
そういう機会は気持ちの準備が必要だ。教えてもらう方も教える方も背筋が伸びる。
(私個人ではずっと雑談ばかりするような人よりは、真面目な話もちゃんとできる人のが好きです)
それはそうとして、あまり友達と会えていないので、客観的な意見を聞くのが難しい。
だから、質問に素直に答える形で自分を映し出してくれるストレングスファインダーを知って、これはやるしかないと思った。
とはいえ、無料ではあまりできるものはないらしく、ホームページで受けようとすると5000円近くするらしい。びっくり。
本を買おうとすると、2000円近くする。決して安くはない。
一時のやりたいという気持ちに引っ張られて買ってしまうのは、またいつものように衝動性に駆られているのではないかと自分を疑ってしまう。
値段と欲の対話
まずはブックオフで中古で売っていないかを探す。雨降りそうなのに自転車を走らせた。ブックオフに到着し、検索もできないままなんとなくのジャンル分けに頼りながら目当ての本を探す。
ビジネス、自己啓発、人事、マーケティング、、、見つけるのが大変だ。
目的が違って立ち読みをしている人の間をくぐりながら、15分ほどかけてようやく見つけた。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という一冊だ。
このほんでストレングスファインダーを受けられるらしい。
期待して中古の本を開いてみる。
ストレングスファインダー®とは、米国ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツールです。Webサイト上で177個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)が導き出されます。ストレングスファインダー®における「才能」は次のように定義されます。
『無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターン』
すなわち、自分の思考、感情、行動の「特徴」そのものが「才能=強みの元」だと言うのです。
これはなんとなく調べてきたからわかる。要は自分はどんな人か教えてくれるコンテンツって訳だ。
目次に目をやる。
どうやら巻末にあるURLをコピーして、閉じられているパスワードを入力すれば診断を受けられるみたいだ。パスワードは一回きり有効だ。
..........一回きり??? それはつまり????
え????そういうことなの?????
一度深呼吸して巻末にページを変える。袋綴じはもちろん空いている。
やられた!!!!!クッソォォォォ!!!!!!!
中古じゃ意味がないんだ!!!!!!!
あぁやられた。500円で診断できたら儲けだ〜なんてテンションが上がっていたのに、このザマだ。悔しさがこみ上げてくる。ちょっとだけ泣きそうになった。
甲子園で敗退する球児の気持ちはこんな感じなんじゃないかと勝手に思った。
そこに並べるほど大した練習も努力もできない人間だが。
悔恨と休息
一旦、頭を冷やしたくなった。休憩スペースの柔らかいソファーに腰を落とし、図書館から借りた本を一応鞄から出す。
本を読みながらも、頭の中では新品を買うかどうかを迷っている。
本屋は一応近くにある。読書の時間が捗る。雨模様が気になる。頭が混雑していたのもあり、1時間そこに座っていた。二章分は読み進めたので満足だ。
結果、私は本屋に足を運んだ。この衝動に今回は付き合う。自分を知りたいってこれだけ強く願う機会はそんな頻繁にはない。ちゃんとお金を出して新品を購入しよう。
またビジネス、自己啓発、人事、マーケティング、、、の棚をのらりくらりする。
なかなか見つからず、同じ棚を二周した。棚差しの本は見逃しがちだ。
そうしてお目当ての子を発見。まだ袋綴じが開封されていないことを確認してから、レジに運ぶ。私の手元にやってきた。
雲は怪しかったが、雨は降らずに持ち堪えてくれていた。ありがとう。今日は運が良い。鼻歌を歌いながらまた帰る。あまり上手くない。
さあ、はじめよう...?
ひとまずはこれで良かったと思っている。家に帰ったら早速診断を受けようと思ったが、部屋に着くなり、倒れるように寝てしまった。自分お疲れ様。
というわけで、しっかり寝て、万全の状態で、明日に診断を受けてみる。
楽しみだ。ちょっとだけ緊張する。
ここまでお読みいただき有り難うございました。
自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。