神出鬼没、2時間を奪われる。

帰宅して早々にバタンキューしてしまい、目を覚ましてお風呂に入って一息ついたところでテレビをつけると、すでに時刻は午前2時。
続々と電波受信中の画面に切り替わる。もう砂嵐と呼ぶことなくなったなとしみじみ感じる。

映画天国が始まった。
深夜に映画を細々と流している番組。普段は洋画に支配されてるイメージで、興味が湧かずにテレビを消してしまう。

いつものようにそこまで期待せずに映画を確認すると、「ルパン三世 グッバイ・パートナー」だった。

ルパンか。ふーん、いいチョイスじゃん。

自発的に見たことはほとんどないし、カリオストロの城を金曜ロードショーでやってたのを録画しておいて後でゆっくり見たぐらい、そのぐらいの記憶しかない。

ドタバタ劇を繰り広げるのが魅力のルパン三世を最初から見られる機会が図らずも生まれた。今回のタイトルは見たことないし、これとないチャンスに思えた。

先入観で、ルパンのシリーズだから昔の作品を流しているのかと思っていたが、調べたところによると、2019年に金曜ロードショーで初めて公開されたものらしい。確かに絵はものすごく綺麗で、最近のアニメと遜色ないなと感じたし、AIやコンピューターが題材に使われていて、先進的でありながら、現実からかけ離れすぎていないところに面白さを感じた。

劇中ではシンギュラリティという単語も出てきた。
翻訳では技術的特異点とも言われている。人の力を超越してAIの研究と向上に追い抜かれて打つ手がなくなり、人間の想像力が及ばないほどの優秀な知性を持ち出すことを表しているらしい。

人々はもちろん、研究者すらも焦りを隠せずにいる。人工知能が暴走し始めると、開発を止めて、機能停止に舵を取るしかなくなる。


すごい時代になってるんだなぁ〜〜〜。ほえぇぇぇぇ〜〜〜〜。人工知能ってすっご〜〜い!!と言ったところで、大した感想も出てこなかった。

所々でむずかし!と匙を投げつつ、横になりながらスマホをいじり、だらだらと最後まで見た。

4時になってた。びっくり。マルチタスクがこなせない性質であるからして(急に古いタイプの教授の言い回し)、作品をひたすらに見ることしかできなかった。
同時に物事が進められないと、以前書いていたみたいだ。あんまり記憶にない。

ごった返すコンピューターや国際問題をエッセンスとして取り入れて、極めつけに音楽分野の知識すら求められたルパンの映画は、深い理解にはつなげられなかった。ストーリーに流されていたらエンド。あっちゅう間だ。ルパンは私の時間をいつの間にか盗んでいたんでしょうね。ハハハハハハハ。

文章力も語彙力も奪われた。この辺で手を打とう。


お疲れ様でした。

自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。