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好きにやればいいじゃん -いらぬ和-

日本ではまだ終わりの見えないコロナ。GWも迫っている中、大阪でまた緊急事態宣言が検討されているようだが、正直、私はそれでもよく日本はこんなレベルで収まっているなぁー、と思う。強制ができない中、マスクをしろやら、外出は控えろ、やらそんな甘っちょろいもので、感染がこの程度で収まっているのはやはりすごいと思う。多くの国ではそんなこといっても皆、従わないでしょ。

日本人のこういった、皆で一緒になって何かをやろう、という、まぁ、和を大事にする姿勢はこういうときは素晴らしい。それができちゃうことが信じられない。ところが、この「和の精神」みたいなものが、いらぬところでも出てくるよな、と思う。

私は今、夫に子供を拉致され、離婚前の親権がある状態にも関わらず1年半近く子供と一切会えていない。この異常な事態を変えるべく、自分のできることを細々とやっている。情報収集のためネットでその界隈のコメントを見たりもする。

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そんなときたまに、目的はおそらく似たようなものなのだろうけど、その手法が違うからと非難をしている人のコメントなどを見るのだが、なんだかとても残念になる。匿名のSNSなんて所詮、言いたい放題で毒を吐いたり、人を中傷したり、そんなことが頻繁に起きる世界だからそんなものなんだろうけど、目指すところが一緒なら、なんだかとても残念なのだ

私は今のこの親子断絶問題を解決するのに、被害者が1つにまとまるなんてはっきりいって無理だと思っている。それをやろうとしている人の気持ちが理解できない。
ここに私は日本ならではの「和の精神」があるのでは、と思っている。

海外に住んだことがある人ならきっと思うだろうけど、まぁ多くの国では、日本人に比べたら皆、もっと自分の意見をはっきりいうし、わざわざ他人に意見を合わせる、なんてことをしない人の方が多いと思う。
自分の意見と他人の意見は違って当たり前。その意識が根底にあると思う

ところが、日本では幼いときからやたらと「協調」やら「和」やらを求められる。「空気を読め」なんてその最たるものだ。空気を読むことがこれほど美徳になっている国もそうそうないと思う。
ある程度、空気を読むのはやはり円滑なコミュニケーションを続けるうえで必要だと思うが、日本のそれはやりすぎだと思っている。

不当な親子断絶というものすごい苦しみを私達被害者は味わっている。現状では解決策もない。私が聞いた当事者は100%、死ぬことを考えた、と言っていた。
そんな苦しい状況の中で、できる人はなんとか立ち上がり、親子が引き離されないようにそれぞれできる活動をしている。

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そんな人に対して、そもそも1つにまとまれ、なんていうさらなる負担を負わせるのは、なかなか酷だと思う。立ち上がるだけで精一杯の人だって沢山いる。
いくら私が尊敬する人がそう言ったとしても、私はそこまで被害者に求めないでくれ、と思う。私達は誰かに言われてやっているわけでもなく、皆、自主的に日本が変わらなければ愛する我が子に会えないからやっているだけだ。それについて、あれやこれや指示をしてくるのは違うと思うし、それに従わなくてはいけない理由なんて、こちらからすれば何もない。

もちろん、私も色々見聞きする中で、ある程度、政治的戦法のようなものがあることを理解しているし賛同する部分もある。しかし、私には私の言いたいことがあるし、それを他人に言うな、と言われる筋合いはない。
自分が賛同できることには協力するし、自分の言いたいことは言う。それだけだ。

少し前に私がとある議員さんにお伝えしたいことがあってメールしたところ、その翌日に、私が伝えた内容と同じ内容の事柄について、それを今は言うな、といった内容のコメントが流れているのを見た。たまたまなのか何だか分からないが、正直、不快だった。そして、当然そんなものに従うつもりなどない。私には私の訴えたいものがあるわけだ。

もっとも、私一人が言ったことろで影響は出ないと思っているから、というのもある。目立つ人ほど、色々言われるのだろう。何の権利があって、他人があれを言うなこれをやれ、と言っているというのだろうか。そんな権利あるはずがない。自主的に活動している事柄について、他人にとやかく言われる必要などないのだ。

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親子断絶にあっている人は皆、それぞれそこに至る経緯も違うし、感じていることも違えば、訴えたいことも違っていたりする。最終的に目指すところが同じようなことであっても、それぞれ違う意見をもっているのは当たり前だ。そしてそれを言うのはその人の自由であり権利でもある。
それを言うなと押さえつけて、むりやり「和」を作ろうとするのは、おかしな話だ。
コロナ渦の自粛警察しかりだけど、こういう同調圧力が日本は強すぎる。

自分と他人は意見が違って当たり前。
自分と他人はやることが違って当たり前。

同じ意見の人がいれば一緒にやればいいし、そうでないなら、自分と違う意見の人は放っておけばいい。
私からすると、皆が一緒にできると思っていること自体が宇宙人のような発想だ。

何でも一緒にやらないと、というのは、日本の同調文化の弊害だと思う。
誰にも強制させられることではないんだから、皆、好きにやればいいじゃん。