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「褒める」ことは意外と難しい? 褒めるより効果的で簡単な方法とは

家で過ごす週末、少しでも自分をご機嫌にしてあげられているでしょうか?

こんばんは。Sakiです。

今日は、以前よりも、こどもと親とが一緒にいる時間が増えている今だからこそお伝えしたい、「褒め方」についてのお話をしたいと思います。

家庭のなかで生活や勉強の計画を立てたり、自分なりの時間割を作ったりして、学校からの宿題などを頑張っているこどもたちも多いと思います。中には、家での時間に飽きてきたり、ついついゲームの時間が増えたりしている子もいるかもしれません。

出来る限り生活リズムは崩さないようにと気をつけながらも、やはり学校等がないとなかなか毎日規則正しく…というのは難しいですよね。私も、休みだとついダラダラしてしまうことも多いので、こどもたちにばかり「きちんとしなさい」なんて言える資格はないと思っています(笑)

さて、そうこう言いながらも、宿題をコツコツ頑張ったり、それ以外にもいろいろな目標を立てて頑張っていたり、努力したり、そんなこどもたちの姿もあることと思います。

「えらいね!よく頑張ったね!」

「すごいじゃん!完璧だね!」

「うわー、こんなに早くできちゃうなんてかっこいい!」

こういった言葉は、こどもたちを褒めたり、認めたりする時によく使われる言葉なのではないかと思います。大人からそう声をかけてもらったこどもたちは、自分の頑張りを認めてもらえた気がして、嬉しく思い、また自分を肯定的に感じられると思います。褒められるって、こどもだって大人だって、嬉しいですよね。

ただ、ここで気をつけなければならないのが、人間というものは、それぞれ個性や感性が違うために、褒めたことで相手を傷つけてしまうことがあるかもしれない、ということです。

例えば、10人中10人が「絶世の美女」と感じるような美しい女性がいたとします。会う人会う人、彼女に「綺麗ですね」「美しいですね」と声をかけます。ですが、彼女は自分の容姿に全く自信がなく、コンプレックスだらけだとしたらどうでしょう。彼女は、容姿を褒められるたびに、自分が認識している自分と、周りが認識している自分が違うことに戸惑いを感じ、その狭間で苦しむこととなります。ひどい場合は、人に会いたくないとすら思ってしまうかもしれません。

これと同じようなことが、こどもと大人の間でも起こることがあります。こどもの頑張りや成果を大人が一生懸命褒めた時、こども自身が、

「全然上手にできなかった…」

「途中何回も間違えちゃったな…」

などと思っていたとしたら、自己認識と他者認識に大きな乖離が生じることとなります。自己を形成していく段階にある子どもたちが、自分が否定的に捉えていることを褒められたとしたら…。矛盾や戸惑いを感じてしまうことは想像に難くありません。

ただ、それが1回や2回であれば、「あれ?なんか違うなぁ」くらいで済むかもしれませんが、何度も何度も繰り返されたとしたら、「自分の気持ちなんて誰も分かってくれない」と思うようになってしまう危険すらあります。

褒める、ということは、意外と難しいことなのかもしれません。

私がこれまで、たくさんのこどもたちとかかわってきて分かったのは、褒めるよりも簡単に、そして褒めるよりも確実に、こどもたちを十分に認めてあげる方法がある、ということです。

簡単に、そして確実に、こどもたちを認めてあげる方法。

それは…

こどもの目を見て、同じ表情をし、うなずく

たったこれだけのことです。

それだけ?と思うかもしれませんが、本当に、それだけなのです。

褒める(特に言葉で褒める)という行為は、こどものことを認めているには違いないのですが、どうしても、大人の期待や常識によって判断してしまっていることも多いものです。

例えば、褒める時によく使う「えらいね」という言葉は、その多くが【大人が望むような行動をしてくれた、だからえらいね】というニュアンスが含まれているように思います。

確かに、大人から見た常識に沿った行動というのは、そのまま、こどもたちが社会性を身につけていく上で必要な行動でもあるので、大切な見方の一つではあります。

ただ、こどもたちは、大人の何倍、何十倍、1歳以下のこどもたちは何百倍、何千倍も、日々の生活の中で様々な刺激を受け、あらゆることを吸収しています。

こどもは何かを伝えたい時に、大人を探して、目を見る、という行動をよくします。

楽しい、嬉しい、面白い、不思議だ、分からない、驚き、嫌な感じ、悲しい、怖い…

こういった様々な感情や思いを、大人に向けて"こんな感じがするよ"と、投げかけているわけです。その時のこどもの表情は、くるくると変わります。言葉にできない思いは、表情で表されているのですね。

その時にぜひ、声をかける前に、目を合わせて、同じ表情をして、ただただ、うなずいてみてください。

それは、こどもにとって、

あぁ、分かってくれた

という、大人からの承認と、この上ない安心感をもたらします。

こどもたち自身が感じている様々な感情をそのまま、

「そう感じたんだね」

「うん、分かるよ」

と共有してあげることで、こどもは自分が今感じている感情や、何かの結果や発見にたどり着くまでのプロセス自体を、大人が認めてくれていると、感じることができるのです。

それは、言葉で褒めることよりも、こどもにとっては最高に嬉しい瞬間なのではないかなと思います。

私も好きな某国民的アイドルグループが、言葉より大切なもの、というとても素晴らしい歌を歌ってくれています。

私は、こどもたちと触れ合う時に、ふと、この「言葉より大切なもの」という言葉が浮かび、目と目の、心と心の、コミュニケーションを大切にしたいと、いつも思っています。

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでもお役に立てれば嬉しいです。

そしてまた、この記事に共感いただけましたら、シェアしていただけると嬉しいです。

こどもと、こどもにかかわる全ての方に、ほんの少しでも幸せが増えたなら、それが私の幸せだと思っています。





未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って…。大切に使わせていただくことを約束します!