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【今年の10冊】筑前助広のBOOK OF THE YEAR 2021

さて、今年もこの季節がやってきました。
今年読んだ中で面白かった10冊を選出する、BOOK OF THE YEAR。今年もやるわけですが、4つの変更点があります。

・これまではベスト10方式でしたが、今年からは順位は無し。
・感想はツイートの添付に変更。
・色々と角が立つ(笑)ので、Twitterで仲が良い作家さんは敢えて除外。
・その年に話題になった作品も除外。

それでは「筑前助広のBOOK OF THE YEAR 2021」に選ばれた、今年の10冊をご紹介!

1:残光/東直己

<あらすじ>
凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今までは人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―――。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単なる人質事件ではなかった・・・・・。 第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長編ハードボイルド。

2:ダラスの赤い髪/キャスリーン ケント

<あらすじ>
テキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか。捜査線上に浮かぶのは、元警察官のゴロツキやアジア系ギャング。さらには南軍に心酔する武装集団まで現れた。増える犠牲者、混乱する捜査…やがて彼女が直面する国境地帯の犯罪の真相とは?過去と現在の傷を乗り越えてゆくベティの闘いを描いた犯罪小説。

3:おもかげ橋/葉室麟

<あらすじ>
剣は一流だが道場には閑古鳥の鳴く弥市。武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。十六年前に故郷を追われ江戸で暮らす二人の元に初恋の女が逃れてくる。だが、変わらぬ美しさの裏には危うい事情があった。一方、国許では化け物と恐れられた男が返り咲き、藩を二分する政争が起きていた。再会は宿命か策略か? 儘ならぬ人生を描く傑作時代小説。

4:神と罌粟/ティム・ベイカー

<あらすじ>
十年で八百人を超す謎の連続強姦殺人事件。真相を追う刑事が見た、メキシコの深い闇とは。五人の視点で描かれる本格派スリラー!

5:剣難女難/吉川英治

<あらすじ>
大正14年に創刊された国民雑誌「キング」に発表されたこの作品で、従来の幾つかの筆名に別れを告げ、新たに吉川英治が誕生した。――美男で剣を見るのさえ身体がふるえる春日新九郎が、兄の仇、富田三家随一の名人、鐘巻自斎を相手に戦うまでの数々の辛苦と、剣難女難。――この1作が呼んだ反響、つづいて生れた幾多の名作。本書は、吉川文学の輝かしい原点といえよう。

6:集結 (P分署捜査班)/マウリツィオ・デ・ジョバンニ

<あらすじ>
ナポリでも治安最悪の地区にあるピッツォファルコーネ分署で、汚職により捜査課に大量欠員が発生。そこで各地から腕ききだが問題のある警官たちが送りこまれ、急造で捜査チームが結成される。ロヤコーノ警部を筆頭とする彼ら彼女らは、息つく暇なく起こる事件――スノードーム収集が趣味の女性資産家殺し、少女の監禁騒動など――へ果敢に挑んでいく……!イタリア発の大人気警察小説、21世紀の〈87分署〉シリーズがここに開幕!

7:凶刃―用心棒日月抄―/藤沢周平

<あらすじ>
好漢青江又八郎も四十半ば、若かりし用心棒稼業の日々は今は遠い……。国許での平穏な日常を破ったのは、にわかの江戸出府下命だった。姿なき敵との凄絶な対決をむかえる用心棒シリーズ最終作。

8:信長嫌い/天野純希

<あらすじ>
あいつさえいなければ――怪物によってすべてを狂わされた七人の男の、壮絶な人生絵巻! 天下を取れたはずの男、今川義元。三好家最後の当主、三好義継、名うての伊賀流上忍、百地丹波。魔王の孫、織田秀信――。信長のせいで、歴史の主役にはなれなかった男たちの人生は、こんなにも、熱く激しいものだった! これからの歴史小説界を担う著者が放つ、愛すべき敗者たちの戦国列伝。もう、負け犬なんてよばせない!

9:隣の家の少女/ジャック・ケッチャム

<あらすじ>
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。

10:IQ/ジョー・イデ

<あらすじ>
ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは‶IQ〟と呼ばれる探偵だ。ある事情から大金が必要になった彼は腐れ縁の元ギャング、ドッドソンからの口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ」という異様なものだった! 奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。そんな彼が探偵として生きる契機となった凄絶な過去とは――。新たなる‶シャーロック・ホームズ〟の誕生と活躍を描く、新人賞三冠受賞作!


まとめ

以上が、2021年に読んだ小説の中で、心に残った10冊でございました。
どうしても好みが出ておりますが、それでも楽しめる10冊だったと思います。
来年2022年はどんな作品が入るでしょうか!間違いなく、僕の作品はランクインすると思いますが!


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