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父親支援を始めようと思った理由

はじめまして。
こそだてパパのわ『ちくわ』
という父親子育てサークルを運営している、坪田と申します。
長崎県長崎市や長与町を中心に活動しています。
普段は妻と4歳の娘の三人で暮らしています。
本職は保育士であり、それとは別に父親支援の活動をしようと本格的に活動を始めました。
それには理由があります。

自分も家族も大事にして、自分なりの父親像を築いていける父親を増やしたい。


と思ったからです。
これだけ聞くとよく分からないと思いますので順を追ってお話していきたいと思います。

まず、子育てにおいて父親というとどういったイメージを持つでしょうか?
おそらく世代によって見解は大きく分かれると思います。

イクメンという言葉が少し懐かしく聞こえるほど父親の子育て参加が促されるようになってしばらく立ちますが、それ以前の父親というと、「仕事一筋」「育児・家事は妻に任せきり」「厳格で強い」というイメージが強かったです。私は30代後半なのですが、自分の父親世代はまさにこういった父親が多かったように思います。

そして、その世代の母親達からは「夫は子育ては何もしてくれなかった」「家事も育児も自分がするしかなく苦しかった」という話をよく耳にします。現に子どもの頃の私の両親も寸分狂わず同じ状態でした。今思うとよく母も忙しい中子育てていたなと思います。

こういうと、当時の父親がいかに悪者だったかと言及して話を終わらせることもできますが、私は当時の社会構造や日本の発展の歴史を見ていると一概にそう言えないと思っています。私は父が仕事と家庭の狭間で苦しんでいたのを見てきました。日本人の子育ての歴史を話すと長くなるのでまた今度お話ししたいと思うのですが、現在アラフォーの私たちの世代は子育てに関心の高い父親に会うことは少なかったように思います。

話を現代に戻すと、父親の育児参加が叫ばれて久しく、書店では父親向けの育児雑誌も増え、ネット上では「デキる父親」になるための情報に溢れています。
子育てについての発信をする男性の芸能人やインフルエンサーも増え、「父親が子育てするのは当たり前」という流れになりました。私もいろんな家庭を見ていると本当に子育てに協力的な父親が増えたなと実感しています。子育ての情報も増え、社会の子育てに対する意識も高まってきました。

昭和の父のような堅苦しい父親ではなく、子育てを楽しみながら家庭も仕事も両立できる、そんな父親がこれから増えるだろう。そんな気がしてなりません。

ここからは少し私の子育ての話になります。
私は4年前、晴れて父親になることができました。出産に立ち会うこともでき、産まれた時の喜びはひとしおでした。
しっかり子育てをしていい家庭にしていくぞと意気込んで子育てを始めて数ヶ月、子育ての楽しさの中に少しずつ違和感を感じるようになります。

「あれ?思ってたのと違う、、!!」


想像していた生活となんか違う。

子どもができたからといて仕事が減るわけではない。(むしろ増えた)
友人が家族のために料理をしているなどの話を聞くとできてない自分がちっぽけに感じる。(私は料理が得意ではない)
子育て開始とコロナ禍のタイミングが重なり外出も思うようにできずうまく息抜きできない。(一人で外出するときの罪悪感、、)

どうやったらもっと楽しくイキイキと家庭と仕事を両立できるのかを模索してネットの情報ばかり見ているといかにもな解決策はできてくるものの、全てを実行しようとすると一日がタスクでいっぱいになりさらに余裕がなくなる。

結局ストレスが溜まってイライラしがちになったり体調を崩したり、、。こんなはずではなかったと思いながらモンモンとする日々が続きました。

そもそもどう振る舞えば「正しい父親像」に近づけるのかが分かりませんでした。自分が見てきた父親と現代に求められる父親の姿が大きく異なっているように思えました。
自分は理想的なしっかりした父親になるんだとう気持ちだけが先走って、それができてない自分を責めることが多くなっていきました。

そうこうしているうちにだんだんと正しくあることに疑問を覚え、そもそも目指す場所が違うことに気づきました。

自分は「デキる父親」になりたいわけでもなく、自分の父親達世代を否定したいわけでもない。

ただ、育児も家事も仕事も趣味も楽しんで取り組みたいということだけだったのです。

子どもからしても元気のない父親よりも、イキイキと人生を楽しんでいる父親でいる方が一緒にいて楽しいはずです。
自分自身で楽しさを生み出していける、「~するべき」よりも「~したい」を優先できる人生でありたいなと思うようになりました。

そう考えたときに自分が何をしたいか何ができるかを考えると、趣味で覚えたギターなどの楽器演奏、本職で覚えたわらべうた、もともと興味のあったメンタルヘルスの知識これらを組み合わせて自分と同じような父親達と楽しいことをしたいと思いつきました。

具体的には、親子が集う場での歌遊びや父親達を集めての子育てトークです。まだまだ活動の幅も狭く技術も伴っていませんが、少しでも楽しんでくれる人が増えてくれるといいなと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
最後にアメリカの心理学者、ウエイン・W・ダイアーの言葉を記します。

『自分で自分を愛してあげなかったら、誰が愛してくれる?誰を愛することができる?愛するということは、自分から始まるのです。』

自分を大事にできて初めて家族や周囲の人々を大事にできます。
自分なりの父親像を仲間と楽しんで作っていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


さよならあんころもち またきなこ!

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