【第14回】第8回大会の参加者募集(無料)
質問 2022年3月の地区防災計画学会第8回大会の特徴を教えてください。
概要
2022年3月5日(土)にオンラインで地区防災計画学会第8回大会が「多様化・激甚化する災害とコミュニティ防災」をテーマに開催されます。
主な特徴は、以下のとおりです。
①大学教員等によるコミュニティでの地区防災計画づくり等に関する約25本の個人報告
②2011年度地区防災計画モデル地区(11地区)の担当教員によるパネルディスカッション
③参加には地区防災計画学会HPで登録必要(無料)
①大学教員等によるコミュニティでの地区防災計画づくり等に関する約25本の個人報告
2021年度は、静岡県熱海市の土石流災害、千葉県北西部を震源とする地震、オミクロン株の出現等多様で予想が容易でない災害が激甚化、頻発化しました。このような中で、コミュニティの防災活動はどうあるべきでしょうか。
地区防災計画学会に所属する大学教員等による各地のコミュニティでの地区防災計画づくり等に関する約25本の個人報告が行われます。
大学教員等の専門は、工学、地理学、心理学、社会学、法律学、行政学、経済学、情報学、看護学等多岐にわたっており、社会実装の観点から学際的・実務的な議論が展開されます。
②2011年度地区防災計画モデル地区(11地区)の担当教員によるパネルディスカッション
Yahoo!基金の支援によって2020年度から開始された「地区防災計画モデル事業」ですが、学会内での担当教員の公募を経て対象地区が決定されています。
2021年度は11地区でモデル事業が実施されています。
第8回大会では、この11地区の地区防災計画づくりを担当している教員(1地区で複数の教員が担当している場合は筆頭教員)による「コロナ禍の地区防災計画づくり(仮題)」をテーマにした2本のパネルディスカッションが予定されています。
③参加には地区防災計画学会HPで登録必要(無料)
地域防災力の強化や地区防災計画づくりに興味のある方を対象にしています。
参加費は無料で、地区防災計画学会HPで申し込まれた方に視聴方法を御連絡する形になります。
ぜひ御参加ください。
閑話
クリスマスにキャンドルが欲しかったのですが、多忙で買いに行くことができませんでした。しかし、非常用の袋に入れておいたキャンドルを使うことができました。
これも日常生活の中に防災や減災のための取組を組み入れる「生活防災・結果防災」でしょうか。
近年、地区防災計画をはじめとするコミュニティの防災活動を普及させていくためには、日常的な地域活動を結果的に地域防災力の向上につなげる「生活防災」とか、「結果防災」と呼ばれる考え方が重要とされています。
「結果防災」とは、「防災とは直接関係しない活動が、結果的に防災につながる」という意味で、「防災とは言わない防災」とも言われます。「生活防災」は、防災・減災とは直接関係しない活動、例えば、家事や仕事、地域活動が、結果的に防災・減災につながるようにするべきという考え方です。
「結果防災」と「生活防災」の考え方に共通するのは、日頃の地域活動とか、日頃使っているものを、防災ということをそれほど意識しなくても、いざという発災のときにも、防災のために活用できるように考えておくことが重要という点です。
文献
・林秀弥・金思穎・西澤雅道,2019,『防災の法と社会』信山社.
・金思穎,2019,「日中の都市コミュニティにおける地区防災計画づくりに関する実証的研究」専修大学博士論文.
・大矢根淳,2012,「地域防災活動におけるレジリエンス~川崎市多摩区中野島町会「防災マップ」づくりの事例から~」『かながわ政策研究・大学連携ジャーナル』3: 66-69.
・矢守克也,2011,『“生活防災”のすすめ―東日本大震災と日本社会』ナカニシヤ出版.
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