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社会をつくる力を育てる授業づくり⑱ 都道府県を紹介するプロジェクト

 今回から4年生の単元のプロジェクト型の学習について書いていきます。

 4年生の第1単元は、都道府県の地理的環境についてです。

(1) 都道府県(以下第2章第2節において「県」という。)の様子について,学習の問題を追究・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (ア) 自分たちの県の地理的環境の概要を理解すること。また,47 都道府県の名称と位置を理解すること。
  (イ) 地図帳や各種の資料で調べ,白地図などにまとめること。
 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
  ア 我が国における自分たちの県の位置,県全体の地形や主な産業の分布,交通網や主な都市の位置などに着目して,県の様子を捉え,地理的環境
の特色を考え,表現すること。
文部科学省(2017)小学校学習指導要領 解説 社会編

 以前書いた、3年生の第1単元についてのプロジェクトでは、自分たちが住んでいる市町村について紹介する学習になっていました。

 市町村について紹介するときに、身に付けた視点を、都道府県の紹介でも生かせると良いなと思っています。

 その視点とは、都道府県内における市の位置、市の地形や土地利用、交通の広がり、市役所など主な公共施設の場所と働き、古くから残る建造物の分布などです。

 比較すると、次のようになります。

小学校学習指導要領 解説 社会編をもとに筆者作成

 このように、視点を生かす学習とすることで、3年生の時よりもスムーズに、また自分たちの力で学習を進めることができるようになると予想されます。

 目的と調べ方が共有できれば、子どもたちだけでも自走できるようになると思います。

 もちろん、3年生できちんと学んでいることが前提になるので、4年生の第1単元として、学び方・調べ方を指導するのであれば、一緒に進めていく部分も必要です。

 また、3年生の時と違うとは、実際に現地に行って調べることが
難しい単元になるので、調査の仕方が変わってくるということです。

 実際の進め方について、次の記事で書いてみたいと思います。

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