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社会をつくる力を育てる授業づくり⑮  まちの古いものをつたえるプロジェクト<1>

 3年生の第4単元です。

(4) 市の様子の移り変わりについて,学習の問題を追究・解決する活動を通
して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (ア) 市や人々の生活の様子は,時間の経過に伴い,移り変わってきたことを理解すること。
  (イ) 聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりして,年表などにまとめること。
 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
  (ア) 交通や公共施設,土地利用や人口,生活の道具などの時期による違いに着目して,市や人々の生活の様子を捉え,それらの変化を考え,表現すること。
文部科学省 小学校学習指導要領 解説 社会編

この単元は、現行の学習指導要領で新設(復活)した単元です。

自治体の様子が変わってきたことを、視点を決めて調べていきます。

 3年生にして、初めて出てくる歴史と人々の生活に区分される単元ですので、その扱いは慎重にしなければならないと思います。

 歴史=暗記が、社会科の典型的な固定観念だと思いますので、それに陥ることがないようにしたいと思います。

 結論から言うと、歴史でもプロジェクト型学習を取り入れていきます。

 この単元で学習する内容は、どのようなところで生かされるのでしょうか。

 歴史を学ぶ意味とも関係がありますが、なぜ歴史を勉強するのかというと、未来のためだと考えます。

 未来をつくっていくためには、過去や現在を知り、課題を明確にする必要があるからです。

 つまり、「○○市にこうなってほしい!を提案しよう」といったプロジェクトが考えられます。

 3年生の児童に、課題をもとに将来のことを構想するのは、簡単なことではないかもしれません。

 しかし、目的意識をもって学習をすることが、歴史的な学習を暗記に陥らせない有効な方法だと考えますので、じっくり取り組みたいところです。

 実際に、どのようにすすめていくのか、次回書いてみたいと思います。

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