🇩🇰ハンドボールユースコーチトレーニング指導書翻訳記録【第四章ートレーニング計画】

計画

トレーニングを計画する際には、選手のハンドボールに対するモチベーションを総合的に考慮する必要があります。若いハンドボール選手の多くは、

• 自分の技術を学び、向上させたく

• 同時に、楽しくて楽しくて

• 脈拍が上がるような高いレベルのアクティビティが必要

これらを使い、トレーニングから身体的な効果を得ることができます。つまり、この3つの資質を重視したトレーニングを企画することです。

成長・楽しさ・活動量の総和がパフォーマンスの結果

この3つの包括的な動機は幅広く当てはまりますが、あなたのチームではこのうちの1つが最も支配的である可能性があります。 例：学習する、向上する、プレーヤーとして成長する。しかし、この3つの動機がすべて含まれている可能性があります。そのため、コーチはこの見極めに時間をかけるとよいでしょう。プレイヤーにそのことを話したり、観察したりすることで、そのことが可能になります。

「楽しい」トレーニング

楽しいトレーニングは、誤解されがちな概念です。トレーナーとしてお笑い芸人やピエロになれということではありません。多くの場合、プレイヤーは「試合そのもの」を楽しいと思うようになります。また、トレーニング中の特定のドリルやゲーム、遊びが、ポジティブな雰囲気や良いムードを作り出すこともあります。

この3つの要素が揃ったとき、選手たちが何かを学び、トレーニングを楽しみ、汗をかくことができるような、トライアングルの3隅をカバーするトレーニングセッションを成功させることができるのです。しかし、コーチとして、トレーニングセッションの中で特定のフォーカスエリアを優先的に選択することも可能です。これは、プレイヤーが家に帰るときに疲れているように、本当にやり遂げる必要があると感じたら、「活動」でもよいでしょう。

プレイヤーに何ができるのか？

トレーニングを計画する上でもう一つ重要なことは、もちろん、選手の能力やスキルのレベルです。コーチとして、選手の素材を分析し、何がすでに得意で、何を練習し、改善することが有益かを把握することが必要です。このようなイメージを持つことができれば、適切で、難しすぎず、やりがいのあるトレーニングを計画することができるようになります。

したがって、適切なトレーニング計画の出発点は、次の2つの質問に対する答えであると考えられます。

• プレイヤーに何ができるのか？

• プレイヤーは何を求めているのか？

モチベーションと目標設定については、「トレーナーの役割」の章に詳しく書かれています。

練習の4分割法

トレーニングレッスンを計画する際には、プレイヤーの集中力がレッスン中にどのように変化するかを考慮することが重要です。アテンションカーブがそれを示しています。

アテンションカーブ

トレーニングレッスンが始まると、選手はまだハンドボール活動に完全に集中できないことが予想されます。10～15分程度の活動で初めて、注意力が研ぎ澄まされます。この頃、選手たちは最大限の集中力を発揮してトレーニングに励むことになる。その後、興味は徐々に減少していきます。しかし、トレーニングの終わりには、再び注意を研ぎ澄ますことができるようになるのです。

アテンションカーブに基づき、適切な形で練習を４分割することは役に立つでしょう。トレーナーとして、4クォーターを文字通りに解釈して、15分の4倍を正確に分割しなければならないとは考えないでください。この4分の1は、トレーニングセッションのさまざまな部分を理解するための枠組みとして意図されています。

また、トレーニングレッスンが60分以上続く場合は、各四パートやパートを延長する必要があります（少年ハンドボールについては、おそらくそうなることが多いでしょう）。しかし、ウォームアップの時間を長くしすぎて、新しい教材や重要な教材に、最も注意力が高まる「第2クウォーター」を利用しないのはよくありません。同時に、新しいことや重要なことのトレーニングに時間をかけすぎて、選手が集中力を失い、トレーニングから最適な効果を得られないということがないようにする必要があります。この場合、よくやる有名な練習に変えた方が、費用対効果が高いことが多いはずです。

トレーニングアドバイス

鍛えれば得意になる

上手になるには練習が必要なのはよく知られていることです。つまり、練習した分だけうまくなるのです。繰り返しが学習の鍵です。自分が（十分に）練習していないものを、プレーヤーが習得することを期待するのは無理な話です。バラエティに富んだトレーニング同じ要素でも、いろいろな鍛え方ができるのです。

同じドリルを使い回さない

もし同じものの使い回しとなると、トレーニングは予測可能で単調なものになりかねません。プレイヤーに新しい小さな課題を与え、挑戦し続けさせ、好奇心を刺激しましょう。逆に言えば、もちろん効果のあるエクササイズ、選手が喜ぶエクササイズは「再利用」した方がいいということです。

すべての人のために

すべてのプレーヤーを引き留めるには、一人ひとりがトレーニングに歓迎されていると感じなければなりません。トレーニングが疎かになってハンドボールから離れようと考えるのは、主にウイングとゴールキーパーだという調査結果が出ています。すべてのプレーイングポジションに焦点を当てたトレーニングを行うようにします。

ボールを使う

ボールは世界最高の遊び道具であり、子どもや若者がハンドボールを選ぶ理由のひとつでもあります。トレーニングでは、選手がボールで遊び、挑戦（実験的に）し、練習することができるようにする必要があります。

自分を制限する

毎回、すべてをトレーニングすることはできません。

長期成長モデル

児童・青少年の発達に関する知識は、DHFの「年齢別トレーニング」の基礎となるもので、長期発達モデルによって、各年齢や発達段階において何を重視すべきかが示唆されます。強調すべきは、「年齢に応じたトレーニング」は、主に才能あるエリート選手の育成に活用するためのツールであるということです。あなたが育てている選手のほとんどは、将来ハンドボールのスターになるわけではないのでしょう。とはいえ、長期的な成長モデルから得られる知見は、心に留めておく価値があります。

このモデルは、いくつかのフェーズを明確な順序で動作させています。

トレーニングの学習

このフェーズでは、「鍛えるとはどういうことか」に焦点を当てます。上達するためには、良いトレーニング習慣が必要です。技術を習得しようと思ったら、何度も練習する必要があります。

鍛えるためのトレーニング

この段階になると、トレーニングはよりターゲットを絞ったものになります。トレーニングの習慣は、各トレーニングセッションから高い収穫を得るために最適化され続けています。後期にはさらに多くのトレーニングに耐えられるような体格を作ることにますます重点を置くようになるのです。

競技のためのトレーニング

試合の重要性を高め、試合での成功確率を高めるための精神的・戦術的なツールに重点を置いています。これらのフェーズ（上記はトップユースの例)の内容を「通常のユースハンドボール」（トレーニングが少なく、選手もそれほど野心的ではない）に置き換えると、次のような点が浮かび上がってきます。

トレーニングの学習

選手たちは、良いトレーニングをするために何が必要かを学ぶ必要があります。思春期以前は、スキル（技術）を練習することで有利に進めることができます。技術を習得するためには、何度も練習することが必要です。

トレーニングのためにトレーニングをする

また、（必ずしもスキルの高いとはいえない）若い選手たちも質の高いトレーニングを望んでおり、そのために自分たちの役割を理解する必要があります。体を動かしたい、体を使いたい。思春期には、戦術的なスキルや協力関係を効果的に練習し、技術を維持することができます。

競技のためのトレーニング

ユースの最年長期には、ユースよりも選手が「守られる」可能性のあるシニアハンドボールへの移行に向けた準備を始めるべきでしょう。例えば、逆境の時期やオーバーエイジプレイへの対応など、精神的・戦術的なツールに重点を置くこともできます。長期的な成長のセクションでは、一般的な成長段階と、その段階におけるトレーニング要素の推奨事項を説明しています。したがって、このモデルは、トレーニング計画のための非常に一般的なインプットを提供することができます。

局面

ハンドボールの試合は、技術的・戦術的な観点から、下図のように大きく4つの局面に分けられる。

ディフェンスとは、自陣ゴール前で選択された組織的なフォーメーションで定位置につき、そこからスタートして相手チームの攻撃をはじき返し、ボールを奪還しようとする段階と定義される。

反撃（いわゆる速攻）の局面とは、ポゼッションを得た直後に、相手がディフェンスを組織化する前にフィニッシュのチャンスを作ることを目的に、前方へプレーする局面を指すと定義される。

攻撃的なプレーとは、組織化されたディフェンスに対して、それを出し抜き（他人のすきに乗じ、また、だまして、自分が先に事を行う）、有利なフィニッシュの機会を作り出すことを目的とした、静止したプレーと定義される。

リターンフェイズとは、ボールを失った直後に、相手の効果的な反撃を防ぐために後退し、その結果、選択した組織的なフォーメーションに定着しようとするフェイズと定義される。

ユースのコーチとして、トレーニングでは当然、4つのフェイズすべてに取り組むべきでしょう。ただし、重要なのは、同じトレーニングセッションで、つまり同じトレーニングウィークで、すべての局面をトレーニングする必要はないということです。効果を持たせたい場合、トレーニングは時間をかけてじっくりと取り組むことが大切です。

例えば、クロスゲームに取り組みたい場合、トレーニングプログラムにテーマを2回以上出さないとうまくいかないことがあります。また、ディフェンスでのボールハンドリングの練習は翌月まで待たないといけないかもしれません。

まとめ

トレーニング計画では、週次計画、月次計画、年次計画について話します。ユースのコーチとして、このような長期的な計画を立てて仕事をすることも可能です。しかし、最も重要なのは常に次のトレーニングセッションであり、楽しく、教育的で、活発で、やりがいのあるもの、つまり、すべてのプレーヤーにとって良い経験となるものでなければなりません。それこそがコーチとして着目することなのです。

もし、あなたが

• 選手の能力とやりたいことを把握し

• アテンションカーブと４分割法を把握し

• 長期的な視点に立った成長モデルに詳しく

• フェイズホイール（４局面）で活動することができるなら

そしてもちろん、必要なハンドボールの知識を持っていれば、良いトレーニングを組むことができるようになるはずです。