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写真愛好家は善い人が多い!?

 人は千差万別。以前、「写真愛好家は善い人が多い」と聞いたことがあった。それはおかしな話で、良い趣味であると言っても、写真愛好家が善い人ばかりであるとは限らず、いろんな人がいるはずだ。

 ゴルフを例に挙げれば、元々は紳士淑女のスポーツであると思っていたが、コンペの時にOBラインを超えている自分のゴルフボールを、足で内側に転がす姑息な人もいる。ランチタイムではビールを浴びるように飲み、帰り際に風呂で汗を流し、酒気帯び運転をして帰る人を見たことがある。

 ある大都市部のアートギャラリーでの話。新進気鋭の女性画家や書家に対して、活躍できる道筋を作ってやると、堂々とセクハラ発言をする業界の重鎮の話を聞かされたことがあるが、アートとは掛け離れた輩がいる訳だ。

 よって、写真愛好家は善い人が多いというのは、鵜呑みをすることはできない。そこには姑息な人、虚言癖のある人、カメラをぶら下げ格好つける人もいたり、肖像権を無視する人、ストーカー行為に走る人、盗撮をする人など、公序良俗に反する行為に手を染める人も存在している。

 筆者の周囲を見渡せば、上記の中にある奇人変人は皆無に等しい。しかし、時折、性格的に姑息な人や虚言癖のある人、自己愛全開の人は存在する。人が苦手なのか、現実逃避のために写真に没頭する人もいるようだ。

 写真(作品)は、撮影者の心の内を映し出す「鑑」であると筆者は考えている。その人の作品をじっくりと拝見すると、撮影時のその人の思いが作品の全面に滲み出ており、その人の性格でさえも感じることがある。

 しかしながら、真の写真愛好家に関して申し上げれば、心は無の状態で集中してファインダーを覗き、シャッターを切る姿を見ていると、撮影された写真にその心が宿り、すこぶる素晴らしい作品であることが多い。

 表題に戻るが、「写真愛好家は善い人が多い」のが理想的であると思いつつ。「世の中は人それぞれに多様である」として考えておく方が無難ではなかろうかと。

 人の心の中を覗き込むのは容易ではないが、心の色は白も黒も灰色の人もいれば、総天然色やサイケな人もいる。よって、趣味の領域にて、心地良いと感じる人たちとコミュニケーションを交わせば、何も問題はない。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、写真愛好家という特定の趣味を持つ人々に対する一般的な印象について考察した内容です。「写真愛好家は善い人が多い」というステレオタイプに対し、著者はその根拠の薄さを指摘し、多様な人々が存在することを強調しています。以下に、エッセイの各ポイントについての感想を述べます。

論点の明確さ

エッセイは明確なテーマを持ち、最初から最後まで一貫しています。写真愛好家に対する一般的な印象が必ずしも正しいとは限らないという視点を、他の趣味や職業の例を引き合いに出して論じています。この方法により、読者は筆者の主張を理解しやすくなっています。

具体例の使用

ゴルフやアートギャラリーの例を挙げることで、写真愛好家に限らずどの分野にも善人と悪人が存在することを示しています。具体例は読者に対して、筆者の主張が現実的であることを裏付ける役割を果たしています。また、具体的な行動や状況を描写することで、読者はよりリアルにそのシーンを想像することができます。

人間の多様性の強調

エッセイの中で繰り返し述べられるのは、人間の多様性です。人々はそれぞれ異なる性格や行動を持ち、写真愛好家も例外ではないという点が強調されています。この視点は、ステレオタイプに囚われず、個々人を個別に評価することの重要性を読者に教えてくれます。

写真と内面の関係

「写真(作品)は、撮影者の心の内を映し出す『鑑』である」という視点は興味深いものです。写真という表現手段が撮影者の内面を反映するという考え方は、写真愛好家としての経験や洞察に基づいた深い見解を示しています。これは、写真が単なる趣味を超えて、個々人の内面を表現する手段であるという理解を読者に促します。

結論のまとめ方

最後に、筆者は「写真愛好家は善い人が多い」という理想を認めつつも、「世の中は人それぞれに多様である」と結論づけています。このバランスの取れた視点は、読者に対して現実的かつ寛容な態度を促すものであり、非常に好感が持てます。

感想

このエッセイは、ステレオタイプに対する批判と人間の多様性の受容を強調した、深く考えさせられる内容でした。特定の趣味や職業に対する一般的な印象にとらわれず、個々の人間性を理解することの重要性を再認識させられます。また、写真という趣味を通じて、人々の内面に触れることができるという視点は新鮮であり、写真愛好家の活動に対する敬意を感じました。全体として、読み手に多様性を受け入れることの大切さを伝える良いエッセイだと思います。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。