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逸品一筆

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何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
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2022年8月の記事一覧

熊本唯一、黒がらかぶ専門店『美食 みやじ』・・・白身で淡白、されど濃厚で美味!

 熊本唯一、黒がらかぶ専門店『美食 みやじ』。  がらかぶは、かさごの別名であるが、一般的には赤みを帯びたイメージである。しかし、写真トップのように、黒い種類も存在し、赤いものより希少価値があり、すこぶる美味である。  『美食 宮地』では、このレアなる『黒がらかぶ』を、通年で楽しむことができる。外見はグロテスクであるけれども、試食をさせて頂いたところ、白身でプリプリとした食感で、すこぶる美味であった。  店主である宮地有喜氏曰く、「淡白ながら濃厚な味、コリコリとした食感

この世で、最高の恵みは『お米』。おにぎり、炊き立てご飯と、お茶漬けは堪らない。

 写真上は、『ダイニングキッチン九曜杏』(熊本ホテルキャッスル)で作ってもらう『おにぎり』。具には、南高梅であったり、脇宮盛久料理長監修の辛子明太子だったりと、ついつい両手で頬張ってしまう。  写真下は、『京料理えのきぞの』の『土鍋炊き立てご飯』。食事の〆に、土鍋ごとテーブルに運ばれ、一膳ずつサーブして頂いた。自宅では電気炊飯器(幼い頃はガス釜)なので、『土鍋炊き立てご飯』にありついたことがなかった。これは、旨い。  茶碗が上品なので、3杯ほどで我慢するが、自宅となれば、

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その6)

<ダイニングキッチン九曜杏の和食>  脇宮盛久料和食理長(熊本ホテルキャッスル)は、熊本県を代表する『和の匠』と言っても過言ではない。  今回は、グランドメニューを一つ一つ紹介するよりも、これまで食した中で、強く記憶に刻まれているものを中心に、ランダムに掲載したい。  若く(50代)して、黄綬褒章や現代の名工を受章した匠として、その腕のほどは、繊細且つアーティステックであり、常に、サプライズ。  誕生日やほか記念日に、是非、同料理長の『特別料理』を頂けば、至福の極みど

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その5)

<ダイニングキッチン九曜杏の洋食(3)>  ハンバーグと聞けば、毎日食べても良いほど、好物の一つ。それも、『赤牛ハンバーグ』となれば、尚更だ。  どちらかと言えば、写真下のドミグラスソースよりも、大根おろしとポン酢で食す方が多い。  この『赤牛ハンバーグ』は、とても肉肉しく、食感が良い。「肉を食ったぞ〜♪」と叫びたくなるど、重く、肉粒がゴロゴロ、そして、ジューシーなのが堪らん、堪らん。  写真下は、『赤牛ハンバーグ』を大根おろしとポン酢で食しているところ。これならば、

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その4)

<ダイニングキッチン九曜杏の洋食(2)>  今回は、鶏、牛、豚などの肉料理をご紹介したい。  同レストランのランチはリーズナブルで、洋食の週替わりランチも人気がある。1800円(税込)では、パスタランチとカレーランチがお安く、サラダ、スープ、コーヒー、デザート付きとなるので、驚きだ。  写真下は、骨つきラム料理。筆者にしては少々量的に少なく感じてしまった。しかし、ウィークデイのランチでこれを食せば、凄く午後からの仕事に力が入る。やや贅沢な料理だが、好物の一つとなっている

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その3)

<ダイニングキッチン九曜杏の洋食(1)>  子供の頃から憧れのチキンライスやオムレツ、サンドイッチ。  大人になっても、昔食べたチキンライスのケチャップの使い方が絶妙であり、何度食べても飽きない、不思議な料理である。  写真下は、チキンライス+ビーフシチュー+オムレツといった組み合わせ。目の前で、ナイフを使いオムレツ表面が開かれる。中はトロトロ。思わず、ゴクリと喉が鳴ってしまう。  サンドイッチは、日本の『おにぎり』のように、よく考えられて作られたものだと、いつも感心

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その2)

<ダイニングキッチン九曜杏のカレーライス>  写真下は、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)の工藤圭吾料理長である。日頃から大変世話になっている料理長だが、彼が創り出すカレーは、毎回異なる。そして、旨い。  いつの日だったか、同レストランのスダンダードカレーのルウに、少々注文を付けたことがあった。彼にすれば、『常連客のわがまま』と思ったかも知れないが、『激辛で!』と言ってしまったのだった。  それから、毎回カレーを注文すると、殆どが彼任せとなり、激辛との戦い

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その1)

<ダイニングキッチン九曜杏のスイーツ>  女性客を大いに喜ばせるのは、何と言っても、スイーツである。ランチやディナーを済ませ、腹一杯であるはずが、「これは、別腹!」と言いながら、スイーツの一つ、二つを完食する女性軍。あっぱれである。  同レストランのパティシエは、古典タイプから流行のタイプを作る。種類はそう多くはないが、テイクアウト用のスイーツもあれば、ホテルメイドのイートイン用のスイーツも揃えている。  コロナ禍以前は、毎年春休みに『いちごフェア』(時間制限ありの食べ

コロナ禍で苦悩する食事処の『連載応援プロジェクト』をスタート!?

※写真上は、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)  コロナ禍となり、ありとあらゆる業種が連日悲鳴を上げている。筆者の会社(ICT&コンサル業務)も御多分に洩れず、急なクライアントの脱落などにより、大変な状況が続いている。  そこで考えてみた。  先ずは、お金が世間に回らねば、こちらへ降ってくるはずがない。皆が潤うためには、安直ながら、日々世話になっている食事処の『応援プロジェクト』を展開しては如何だろうかと。  勿論、質の高い、安心安全な食事処を厳選し、連

何故、山手の宿で『海の幸』?・・・『地域おこし』に無関心な女将との遭遇。

 或る山手の『地域おこし』に頭を巡らしていた。宿もそこそこ点在する地域だが、先ずは、各宿の公式サイトのサーフィンである。  「ん?」、どのサイトの料理を見ても、『海の幸』が並んでいる。車海老は焼き加減が汚く、マグロは黒ずんでいる。何故に、鯛のあら炊きなのか。自宅でも作れる程度のものだ。とても、食欲をそそる料理がない。  海辺のリゾートへ足を運べば、勿論、旬鮮な『海の幸』が頭に浮かび、マグロ、鯛、伊勢海老、ヒラメ、ウニ、カニなどを、思う存分食べたくなる。  ところが、山手

中国料理の高級食材・・・『見て鳥肌、嗅いで鳥肌、食べても鳥肌』

 トップ写真は、中国料理で使用される主たる乾物である。これら乾物は僅かな量だが、お値段はこれだけでも数十万円と、すこぶる高価な食材である。  下の『フロリダ産の極上フカヒレ姿煮』(四川料理 桃花源)は、今では入手困難であり、そのフカヒレに餡掛けが絡まると、筆舌に尽くし難い味わいとなる。とろみが凄く濃厚で、このフカヒレを食べてタバコでも咥えようものなら、唇にタバコのフィルターがくっ付き、取れなくなってしまう。  上は、高級なヨシキリザメのフカヒレ姿煮とウバザメの胸肉のコラー

『パスタ三昧』・・・色、形状、質感、食感、風味がそれぞれに異なる、パスタの奥深さ。

 以下は、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャする)へ、筆者お気に入りパスタを持ち込んだり、料理長のオススメだったり、極一部の写真ではあるが、この数年間でも、軽く百数十食は食したのだろうと。  本場イタリアのパスタは五百種類以上あり、そのパスタと調理法に相性の良いオリーブオイルやチーズを選定するとなれば、気が遠くなる。  本場のパスタは、ブロンズを通して作られたものが多く、パスタの表面をじっくり見るのが、面白い。実は、その極めて小さな傷が『ミソ』となるのだ。  同レ

この一ヶ月間のアクセス状況・・・ベスト5

 最近、少しでも時間があれば、『note』に記事なり、コラムなりを書き綴るようにしていました。『note』スタート僅か七ヶ月の若輩者ではありますが、お陰様で、日々立ち寄って頂く方々が増え、アクセス数も1ヶ月間で7000件を超えました。  ここに、心より感謝申し上げたいと思います。  本業はICTであります。現在『西田親生のICTプロ並みZOOMセミナー』を展開する中で、力を注いでいるのは『Humanware』となります。『企業は人なり』というように、マンパワーアップに目を

想い出の『善家繁の世界』・・・四川料理 桃花源(熊本ホテルキャッスル)個室にて

 今回のメインは、どれもこれもメインのようだが、『手長海老』が珍しく、『フカヒレの牡蠣ソース煮込み』と『帆立貝柱の香り辛しソース』のインパクトは強かった。  『前菜彩々』のミニミニ中華鍋がお気に入りで、高級中国料理の個室での堅苦しい会食であっても、これを見れば誰しも緊張がほぐれるに違いない。とても、可愛い器である。(持ち帰り厳禁)  同氏の頭の中は、全ての食材の『シミュレーション・データベース』があり、その食材を最高の状態にて楽しめる料理を創り出してくれる。  特筆すべ