見出し画像

義父が転院するらしい<3>

前回の記事で、「押し入れの(パンツタイプ)紙おむつが全部はけた」話をしましたが、
9日に義実家の家財の運び出しの立ち会いにいった夫から、衝撃の報告。

「紙おむつがいっぱい届いていた」

……先月頭に頼んだ、紙おむつの補助か!
行政のタイムラグをすっかり失念していました。

一ヶ月経っても来ないし、再開の手続きに失敗したのかなーって思ってたんですよ。
この間、必要なものは自腹(義父の財布)で買ってしまったし、届かないなら問い合わせついでに一旦止めて、転院先の現金補助に切り替えようかなぁて思ってたのに。

いやまぁ、今の病院にいる分には使うし、余ったらまたフリマサイトででも放出すればいいのだけど。お金は使った分が循環して戻ってくるとはいいますが、紙おむつは……ねぇ。

義母が頼んでいたらしい当時の体ふきとかが未使用で残ってるんですが(今はおしり拭き一択)、介護用品って消耗品もわりといいお値段するんですね。ドラッグストアで同じものをみつけてびっくりしました。
先日の面談で、介護福祉士さんに紙おむつの補助があることを伝えたら、『お金のある自治体はすごいですね!』って驚かれたし、区民っていろいろ優遇されてるんですね。ありがたいことです。

花をもらった

知り合いから、多く貰ったのでと声をかけられ、百合のアレンジメントをいただきました。

うちには基本、花を買って飾る習慣がありません。百合って母が好きだったので、いただいたんですよ。でも、ちょっと数が多すぎて、匂いがね、狭い家においておくにはきついのです。

どうせならと、家用には少しとりわけて花瓶に挿し、後は義実家にもっていくことにしました。義父が入院して、あの家の留守を守っているのは亡くなった義母の写真一枚です。

考えてみたら、義兄も亡くなり、義母も亡くなって、あの家の人のために花一本買ってあげたことはなかったです。というか、こっちの方が何かして貰いたい感はありますが。

あの家の人たちのためと言うよりは、一つの家族の歴史を見守ってきた部屋のために、最後の手向けのような気分もありました。なんだかんだであのひとたち、40年以上はあの部屋にいるはずです。(長屋時代もあわせたら60年近いのではないかな)

ついでなので、朝でがけに、叔母の墓によって、挨拶がてらちょっと花を見せて、

「あの家、ちょっと片付いてるはずだから一緒に行く? 帰りは自分で帰って貰わないといけないけど」という気分で、義実家に向かう。今日は、見守りサービスの担当会社が変わるのに伴って、機器の入れ替え工事があります。

いろいろ間一髪

お墓に寄ってからだったので、いつもより出発が遅れました。高速に乗り入れる直前、義実家に行くときはBGM代わりに聞いている、スマホアプリのラジオから、上りが渋滞35分という情報が流れて、急遽下道に変更。

まるで、叔母が教えてくれたみたいです。叔母も、変わっていく義実家を見るのを楽しみにしてるんでしょうかね。とポジティブに捉えて、渋滞をある程度避けて高速に。

今日は工事の予定が13時。終わってからお昼を食べに行こうかと思ったけど、到着前にお腹がすいてしまい、通り道の大きなスーパーでパンや飲み物を買い込む。結果的に、工事が長引いたので、この選択は大正解でした。

到着して、まぁびっくり。

大きな食器棚、TVボード、仏壇。この三つがなくなって、前回買ったカーテンの色調もあり、広くて別の部屋みたい。運び出した後、夫に拭き掃除をさせてたんだけど、まだ不十分なので、パンをつまんでから掃除に取りかかる。

この間、夫は届いていた新しい介護保険証をコピーしに出かける。ケアマネさんへの提出用です。

要介護度、5になってました。もう今となっては、どこまで意味があるものになるかは判りませんが、さしあたっては、義父が入院した前後当たりの、介護サービスの支払い金額に関わってくるそうです。

仏壇がなくなった事で、ひろくなったかわりに、隠れていた壁が見えるようになりました。砂壁なので、埃がまぁたいへん。Googleに聞いたら、掃除機で吸えとのことなので、頑張ってちょっと高い部分まで掃除機をかける。ちょっとはましになりました。

仏壇のあった場所には、折りたたみテーブルに白いテーブルクロスを掛け、義母の写真を置いて、そこにアレンジメントを置く。でかいTVボードのあとには、義父の部屋の押し入れに入っていた黒いカラーボックスを横に置き、それもテーブルクロスを掛け、TVを置き直す。

なかなか居住空間、整ってきました。

今日の目標は、食器棚から取り出して四畳半に退避してある食器の運び出しと、ベランダの物干し竿の分割でした。

ネットでお勧めのダイソーのステンレスポールカッターを買ってあったので、それを使って適当な長さに分割、と思ってたんですが、冷蔵庫の配置しなおしとか、台所の壁を拭いたりとかしてたら、交換の人が早めに来てしまった。

で、これ、一人が来てぱっと作業と思ってたら、違うのです。

業者が変わることによる機器の変更なので、まず、今までの警備会社の作業員の人が、見守り機器を取り外す。その後、新しい警備会社の作業員の人が、新しい機器を取り付ける。

しかも、新しい所、ぶっちゃけセコムなんだけど、今までの緊急通報装置だけじゃなく、ガス漏れ検知器に、火災報知器までつけてくれちゃう。あと、居住者の動線一カ所に、センサーをつける(これは在宅モード時に24時間以内に一度も動きが検知されないと、警備員さんがきてくれる)。

手厚いな、これで利用料一ヶ月千円切るとか、葛飾区凄いな。

まぁ、うちは居住者が入院でいないんだけど、ガス漏れとかも対策できるので、入院中でも利用してる方は多いそうです。

助かるけど、取り付け機会が多い分、時間もかかる。で、ガス漏れ検知器とか取り付けの際、壁から電源を取るために、レンジ台を動かしたら、その下が偉いことになっていた。

米びつがついた、昔風のスチールのレンジ台なので、こぼれた米が散乱している。掃除の箇所が増えてしまった…

予想より時間もかかってしまい、今から車にもろもろ積み込んでクリーンセンターに行くには時間的余裕もない。結局、ゴミ袋二つを持ち出して、今日は終了です。紙おむつも手が出せなかった。

ちょっと先が見えない

前回、夫が運び出しの立ち会いに来た時、ついでに吸水パッドを病院に届けているのですが、それ以来病院から、連絡はないとのこと。

退院の事も、転院のことも、義父の様子についても、進展も後退もない状態と捉えればいいのか。予想外に元気になってたら、それはそれでめでたいんだろうけどどうしようって感じはします。

今の病院が一番助かるので、もうちょっと面倒見ててもらえるといいな、と思ってはいるけど。

この記事が参加している募集

電子書籍の製作作業がんばります。応援よろしくお願いします。