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カテゴライズするということ


こんにちは。お読みいただきありがとうございます。
言葉好きの言語聴覚士、ちかです。

前回の障害についての話題と若干重複しますが、個人の性格や性質をカテゴリーに分類することの良し悪しについて、今日は考えてみたいと思います。

カテゴライズされる安心感

「私は長女だから人に甘えられなくて」
「彼はO型だからおおらかな性格」
などなど、ある属性を持つことで、性格や性質を理由づけることは簡単です。

私自身も、自分の家族構成や血液型、出身地などにより、自分の性格が形成されている自覚があります。

また、自己紹介でも書きましたが、
人の顔色を伺ったり、自分の意見を言うのが苦手だったりといった私の性質について悩んだ時に、「アダルトチルドレン」と説明されることで、自分以外にも同様の悩みを持つ人がいることに安心しました。
また、原因が幼い頃の家庭環境にあるとわかることで、私自身の思考の癖に納得することができました。

このように、特徴をチェックリスト化して、特定のカテゴリーに分類することは、自分や他人のキャラクターを理解する上で役立つことだと思います。

障害もその一例です。

障害を持っている人と接する上で、その特性を理解して、相手に対して特別な配慮をすることは、とても大事だと思います。

例えば、ADHDの人に対して、曖昧な表現を使わないようにする。
うつ病の人に対して、無理に励ましたりしない。など。

ただ、その人の性質全てを、その人の属するカテゴリーのせいにして片付けてしまうのは、とても浅はかだと思います。

ただ、頭では分かっていてもなかなか難しい。

自分への戒めのためにも、カテゴリーに引きずられずに、相手のことを知るためにはどうすればいいのか、考えてみたいと思います。


相手を知ると言うこと

私なりに考えて、ポイントを3つ挙げてみました。

・先入観を疑う

カテゴリーを事前に知ることで、ある程度相手の特徴を想定してしまうことはよくあります。
または周りの人からの評価、噂なども先入観を作ってしまう一要素です。

その先入観が正しいのか、疑問を持って接することが、人を知る上での大切なスタンスなのではないかと思います。

・相手の話を聞く、行動を見る

その人の思考や価値観は、言葉はもちろんですが、それ以上に行動に現れると思います。
その人の趣味嗜好一つとっても、今日身につけている洋服を選んだ理由や、一緒に食事をするのであればメニューを選択した理由、映画を見るのであれば、その映画を選択した理由などを聞くだけでも、相手の人の価値観や性格を知り得るヒントになると思います。

例えば今日の私は、休日で出かける予定がないので、朝起きてからこの時間まで化粧をせずに過ごしています。
洋服も部屋着に近い状態。
予定がない日には、身なりは気にせず、できるだけ楽な状態でいたい。
特に最近は疲れが溜まっているので、家でゆっくりしたい。といった私の性格や、最近の体調や精神状態が垣間見えるのではないでしょうか。


・一つ一つのヒントを関連づける

そして相手の行動の理由や、発言の意図の抽出を繰り返して、共通点をまとめていくことで、よりその人の特徴を理解するということが、最終的には必要になると思います。

例えば、私の行動をとってみると

・可能な限り料理の時に使用する調理器具を減らす
・手紙の開封時にハサミを使わない
・線を引く時はフリーハンド
・基礎化粧品はオールインワン

など

できるだけ効率をよく、楽な方法で、結果が同じであれば、できるだけ無駄な手間はかけたくない、というのが私の判断基準、価値観であるという裏付けになるかと思います。(要はズボラな性格)

こう書いてみると、人を知るには、相手のことを知ろうとこちらから根気よく能動的に行動する必要があります。

時間も体力も頭も使う作業。

まとめながら、今までの人生を振り返ってみても、ここまでのことを誰かにできたことがあるかな、と思いました。
むしろ、カテゴリーや先入観に引きずられて、勝手に私の中で判断してしまっていた。
結果相手を知ることを、考えることを放棄していたんじゃないかなと反省に至っています。

他人は自分を映す鏡

私は基本的に人と深い付き合いをすることが苦手です。
その場しのぎで、取り繕った自分を演じる。
相手に不快感を与えないように、自分が思ったことを言えない。

そんな姿勢で人と向き合っても、深い付き合いなんてできるはずないですね。

他人は自分を映す鏡というけれど、他人と向き合うということは、自分と向き合うことなんだろうなと思います。

自分の軸をしっかり持って他人を見て、私のことを大事に思ってくれる人を大事にする。

そんな人間関係が築けるように、人との繋がりを大事に、自分の意識も変えていけたらなと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。




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