おうちで中華 - 新疆老虎菜(新疆式・青唐辛子と夏野菜のサラダ)
今日は、これからの季節に大活躍する新疆ウイグル自治区式の老虎菜(新疆式・青唐辛子と夏野菜のサラダ)をご紹介しよう。
元々は中国北方の料理と言われる老虎菜。中国人は基本的に野菜を生食しないので、老虎菜が生まれたのはそれほど昔ではないと思われるが、今やはるか西方の新疆まで伝わって、独自の発展を遂げている。
新疆老虎菜
Xīnjiāng lǎohǔ cài
老虎菜といえば、必ず入るのが「尖椒」。料理名では分かりやすさを優先して「青唐辛子」と書いたが、実際は獅子唐に似た中国の固有種だ。全てが辛いわけではなく、時たま猛烈に辛い個体が含まれているのが特徴だ。
で、尖椒の猛烈な辛さを虎に例えたのが「老虎菜」の由来。だから、尖椒か何か辛い唐辛子類を入れないと、老虎菜とは名乗れないことになる。とはいえ、辛味のない甘長唐辛子やピーマンで作れば、家族みんなで食べられるので、お好みで。
そして、新疆式の特徴は、トマトと玉葱(できれば赤玉葱)。厳しい西方の土地だからこそ、強く、香り高く育つこれらの野菜が、老虎菜に新たな色を加えることになった。
全ての食材を細く切って塩や酢で和えるだけだが、食感も香りも賑やかで、思わずモリモリ。わざわざドレッシングを買わなくても、生野菜は美味しく食べられるのだ。
因みに、今回は平日の昼間に作って撮影後ちゃぶ台に置いておいたら、連れがそーっとやってきて、ほぼ全てを食べ尽くしていた。「ごめん、なんだか止まらなくなって」。
食欲増進効果は抜群。この夏、お試しいただきたい。
ついでに、中国北方式の最もシンプルな老虎菜のレシピはこちら。作り比べるのも楽しい。
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