おうちで中華 - 番茄絲瓜(トマトとヘチマの炒めもの)
ヘチマを食べたことはおありだろうか。日本だとヘチマを常食するのは沖縄だけらしいので、馴染みがない方も多いかもしれない。中国だと、南方では様々な瓜類が常食されていて、ヘチマも極一般的な食材のひとつなのだ。
土っぽい風味があるので、慣れない人は苦手に感じることもあるようだが、今回の料理を作れば大丈夫。その名は、番茄絲瓜(トマトとヘチマの炒めもの)。ヘチマを最高に美味しく食べられる料理なのである。
番茄絲瓜 番茄丝瓜
fānqié sīguā
作り方は、至極簡単。乱切りにしたトマトとヘチマを炒めるだけ。しかし、これが軽視できない美味しさなのだ。
炒めたトマトが勝手に旨味豊かなソースになってヘチマにからみ、染み込む。すると、あら不思議。ヘチマの土っぽさがいなされて「じゅんわりした異様に旨い物体」に化けるのだ。両者を噛み合わせれば、口内に訪れるのは幸福である。
トマトとヘチマの意外なベストカップルっぷりに、感心すること請け合い。だって、「ヘチマ?ああ、あれって食べられるんだよね。結構美味しいよね」ってレベルじゃなくて、「ヘチマ、むちゃむちゃ旨いじゃん!もっと持ってこーい!」レベルの美味しさなのだ。
この料理さえ知っておけば、店でヘチマを見かけたとき、躊躇する必要はなくなる。ヘチマの味を知らない人にこそ試して欲しい料理だ。いや、知ってる人にも試して欲しいな。「え、あのヘチマがこんなに旨いの?」と驚いてもらえると思うので。
中医学的観点だと、ヘチマもトマトも身体を涼しくする効果を持つ「涼性」の食物なので、暑い時期に打ってつけの料理でもある。
これからの夏、是非。
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