おうちで中華 - 土豆燉南瓜（じゃが芋とかぼちゃの煮物）

馴染みのある食材でも、組み合わせ次第で新たな美味しさが生まれる。中国の家庭料理を食べていると、そう思うことが多い。

今日紹介するのは、中国東北地方の家庭料理・土豆燉南瓜（じゃが芋とかぼちゃの煮物）である。じゃが芋と南瓜、日本ではありそうであまりない組み合わせだが、実はめっぽう旨いのだ。

土豆燉南瓜　土豆炖南瓜
tǔdòu dùn nánguā

土豆燉南瓜（じゃが芋とカボチャの煮物）

大きめの乱切りにしたじゃが芋と南瓜を軽く炒めてから醤油味で煮込むだけの、素朴な料理だ。腹にたまる食材二つを組み合わせて煮るだけってのも、いかにも東北地方らしい。

だが、いざ食べると地味な美味しさにハマる。じゃが芋と南瓜、二種の異なる「ホクホクした甘さ」を同時に味わう楽しさがある。醤油の香ばしさがその甘さを引き立てて、思いのほか贅沢な味わいになる。

地味な二人も一緒になると華が出る。

「なんかこれ、いつまでも食べちゃうね」

連れがそう言ったように、いつもなんとなく箸が伸び続け、気付くと満腹になっている。

この素朴なおいしさ、是非味わってみてほしい。