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信じるって、結構難しい

私は子どものことを信じている方だと思っていたけれど、実はできてないな〜と思わされることがよくある。

つい先日も、娘が納豆についているダシ汁を開封している時、ひやひやしてしまい、「やっぱり母ちゃんやって!」と気が変わってくれないかと、心の底から願っていた。

子どもを信じる、信じてやらせてみるって結構難しい・・・。なんだかんだ言って、先回りしそうになってしまう。

でもやっぱり、「信じる」ってとっても大事だなと思ったのは、青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記という本を読んだから。

本の冒頭にもあったけれど、フィンランドの高校の制度・環境は日本のそれとは、かなり異なる。

自分の興味や関心に合わせて受講する授業を選べるし、3年ではなく、3年半や4年間かけて卒業することもできる。卒業試験に受からないと卒業できず、難易度はかなり高い。

本の中に出てくる高校生たちは、みんなのびのびとしていて、自分は何が好きか、どうしたいかをちゃんと分かっているようだった。そして、分かっていなくても、探せる環境が用意されている。

物質的に満たされた社会環境では、自分にとっての幸せを自分で見つけ、自分のものさしで生きていけないと苦しい。だから、こうした環境はうらやましい。

また成績は、過去の自分からどれだけ努力して進歩したかを評価されていた。他者との比較ではなくて、過去の自分に対してどうだったかを評価してもらえることは、自己肯定感を育んでくれるように思う。

また、校則が憲法レベルだったことにも驚いた。つまり、ざっくり言うと憲法を犯さなければいいよ、という大らかさだ。
教育の目的は、校則に従わせることじゃない。自分の頭で考え、自立できる人を育てることだから、そのシンプルな潔さは見習いたいなあ。

「もし、子どもたちに何かあったらどうするんですか?」
「何か問題が起きたらどうするんですか?」

そう言った心配の声を聞くことが少なくない。その発言の根っこには、「信じる」気持ちがちょっとだけ足りてないんじゃないだろうか。

子供たちの学ぶ機会を奪わないように、私たちにはもう少し、信じる練習が必要なのかもしれない。

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