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主夫になった保育園休園50日間のキロク

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保育園が休園になってぼくの仕事がなくなってほぼ主夫になったぼくの子育て記。保育園が再開するまで書き続きます。
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記事一覧

DAY 1 ついに来た保育園休園

DAY 1 ついに来た保育園休園

今更になってDAY1を投稿していないことに気が付きました。これだけ順序が狂いますが、ないよりマシですので上げておきます。これできっかり50です!

区が認可保育園の閉鎖を決めたのは4月10日の金曜日だった。翌日から5月2日まで保育園を閉鎖すると発表があり、その先のゴールデンウィークまで見込めば実質5月6日までのおよそ一ヶ月間休園することになる。

ぼくはついにこの日が来たかという落胆とこの先ひと月

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DAY 2 カニパンでなだめて

DAY 2 カニパンでなだめて

昨日の冬の雨を吹き飛ばした北風がびゅうびゅうと吹いているが、空は澄み渡る快晴。

天祖神社へ向かう道も楽しい散歩になる。保育園が休園の期間は毎朝家族で天祖神社にお参りに行こうと決めたのだ。これは、朝保育園に行くのと同じように外にでる習慣をつけるのと同時に規則正しい生活を送るための手段として妻と相談して決めたのである。

昨日はまさにその一日目だったが冷たい雨の中を歩く苦行になった。しかし雨の日こそ

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DAY 3 チョコレートは3歳から

DAY 3 チョコレートは3歳から

昨日までの冷たい北風が止み、ようやく春らしいあたたかな一日となった三日目。

午前中に亀戸中央公園で遊び、お昼に戻って午後は木場公園まで遠征した。長男にはどちらへも自走してもらう。そうすることで妹と一緒のせいで思い切り体を動かせないストレスを自転車を漕ぐことで解消してもらうのだ。

息子は実に慎重派である。だからストライダーに乗るのも自転車に乗るのも時間がかかった(自転車は3歳の頃から用意していた

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DAY 4 カワセミ見えた!

DAY 4 カワセミ見えた!

晴れたが気温が低く風が冷たい。

こういう日はじっとしていると体が芯から冷えて公園を抜ける風がキビシイ。

旧中川沿いを自転車で散歩すると望遠レンズを構えた御仁が二人いて、双眼鏡で彼岸を眺める女性が傍らに立っている。鳥を見ているのは間違いないが何の鳥がいるのか気になって自転車をとめた。最近息子は鳥も興味対象になっていて恐竜よろしく図鑑を隅から隅まで熟読しているのだ。

対岸までおよそ25メートル。

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DAY 5 ぼくは子どものシークレットサービス

DAY 5 ぼくは子どものシークレットサービス

I'm hungry!

子守をしていると腹が減る。

午前と午後に公園で過ごしている間、ぼくが一緒に走り回っているわけではないのにやたらと腹が減る。駆けずり回る子どもたちの後ろをのろのろついていくだけなのに腹が減る。

なぜ大して運動をしていないのにこんなにお腹が空くのか。

子どもたちの相手をしていてぼくはちょっとだけシークレットサービスの気分を味わっている。とくに2歳児については片時もそばを

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DAY 6 どっちにころんでも泣く

DAY 6 どっちにころんでも泣く

不慣れなワンオペの5日間を生き抜いて最初の週末。

滝のような雨が時折視界を白く曇らせた。土曜日だが保育園が開園するまで毎日天祖神社に朝参りしようと決めてレインコートを着て表へでる。雨は強いが気温は高くベビーカーを押す手がかじかまなくていい。

やはり子どもというのは体を動かさないとうまくストレスが発散できない。だから雨降りでどこへも行くことができないとなるとその欲求不満を食べ物にあててお菓子をや

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DAY 7 おにいちゃん疲れ

DAY 7 おにいちゃん疲れ

息子と葛西臨海公園まで自転車で行こうという約束になっていたので早起きをすると息子が頭が痛いという。

ほとんど風邪をひかない息子が体の不調を訴えるので心配になる。と同時にあまり痛そうにしていないのもまた気になる。頭が痛いのなら寝ていなさいというと素直に寝ているといってベッドに戻る。自分たちの朝食を終わらせてベッドで添い寝をしてやると嬉しそうにしている。横になっているだけで寝るつもりがなく頭が痛いの

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DAY 8 泣けばいいと思ってる。

DAY 8 泣けばいいと思ってる。

8日目は雨。冷たい雨の中天祖神社にお参りを済まして帰宅するともう行くところがない。

子どもたちは充填されるストレスを食欲に発散し常になにかを食べたがる。

おやつをたくさん食べたのにお昼もしっかり食べている。TM Networkを聞いていると珍しく息子がソファで昼寝を始めた。昼寝をさせると夜寝ないが今日のように表へ出られない日は仕方がない。アニキが寝たのをみて自分も眠くなったのか妹もぐずりだした

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DAY 9 最低でも妹と同等、基本的には妹以上

DAY 9 最低でも妹と同等、基本的には妹以上

息子は待遇を最低でも妹と同等、基本的には妹以上を両親に要求する。

2歳の娘が石段に乗って両腕を伸ばし、ジャンプしたいと言う。ぼくが手を掴んで飛び降りる手伝いをしてやると喜んでも一回と石段によじ登る。娘はきゃっきゃと声をあげて楽しんでいる。何回か繰り返しているところをアニキが目ざとく発見するとオレもオレもオレもとものすごい勢いでやってきた。

5歳の息子には低すぎる石段である。しかし息子は懸命に腕

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DAY 10 オレはチャーハンが食べたいんだっ!

DAY 10 オレはチャーハンが食べたいんだっ!

お昼の時間が近くなったのでそろそろ帰ってお昼を食べようと言った。すると、

「オレはまだ帰りたくねえ!」

と怒鳴るので、ご飯食べてまた公園にくればいいじゃんと言うと、

「だってさ!いっつもいっつも焼きそばとかうどんとか焼きそばとかうどんとか、オレはそういうの食いたくねえんだよ!」

と目に涙を浮かべて絶叫する。絶叫というのが大げさでもなんでもなくて、たいへん激しくお叫びになる。

悪かったない

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DAY 11 長男のストレス

DAY 11 長男のストレス

日中公園で子どもを見ているときはワンオペである。

すると、必然的に下の子を中心にみることになる。同時に行動範囲も2歳児の範囲に限定されてしまう。それが5歳の息子にはストレスになっている。自由に遊べない。思い通りに行動できない。オレはあっちに行きたいのにちょっと待てと言う。オレは自転車で走り回りたいのに行っちゃいけないという。オレはオレはオレはオレは!

この行動制限により蓄積したストレスがたぶん

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DAY 12 池におちた少年

DAY 12 池におちた少年

江東区よお前もか。

朝亀戸中央公園に行ってみると遊具がすべて黄色いテープで封鎖されていた。可動系遊具にいたってはご丁寧にチェーンで固定までしている。

この調子では他の公園も同様かと思い午後は猿江公園に行くとちょうどテープでぐるぐる巻にしようと作業員が遊具で遊ぶ子どもたちを追い払っているところだった。

「やだっやだっやだっここで遊ぶ!」

案の定絶叫系の息子が叫び声を上げたが仕方がない。そこで

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DAY 13 泣いて、叫んで、成長する

DAY 13 泣いて、叫んで、成長する

息子と二人で行くサイクリングはぼくにとっても楽しみの時間であるが、ひとつだけ問題がある。

遅い。

時速8キロで走行し、気を抜くと5キロまで速度が落ちてしまう。

息子の自転車は18インチで小径だし、チェーンリングも小さいからスピードを出そうと思うとたくさん回さなくてはならないのはわかる。しかし、しかしだ。いくらなんでも時速8キロは遅すぎである。

ジョギングしているひとに抜かされる。それはまる

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DAY 14 許して、ずっと許して

DAY 14 許して、ずっと許して

二度あることは三度あることを恐れて例の池には行きたくなかったのだが、息子がどうしても行きたいというから渋々行ってみるとあまりの人の多さに絶対落ちると確信して嫌がる息子を説得して移動した。

人が多いのは池周辺に限られ、その反対側にまわると誰もいなかった。気温の上がった暑い日だったが木陰に入ると心地よい。風が強く吹き付け楠の葉をサラサラと散らした。最初渋った息子も枯れ枝を集めて恐竜の化石を作って楽し

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