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小麦やめたら食欲が落ち着いた話

いわゆるグルテンフリーの生活を試して3ヶ月が過ぎた。
グルテンフリーとは、一言で言うなら小麦からできているものを制限するということ。
具体的には、パンや麺類、お好み焼きなどの粉物がそれに当たる。
それらを意識的に摂らないようにしたら、思わぬ効果があった。

久しぶりの食事制限

これまで、ダイエットの観点からの食事制限は幾度も経験した。
毎回決して長続きはしないし、持続的な効果はなかった。
やはり体型を維持するには体を動かしてエネルギーを消費するのが1番だと、長い周り道の末行き着いた。

運動を生活に取り入れてからは、食事に関してストイックにコントロールするのをやめた。
やめたというより、必要がなくなったというのが正しいかもしれない。
体を動かしたらおなかが空く、おなかが空いたら食べる。
この生物の本能に身を委ねても、それほど体重が増減しないのを理解した頃には40を過ぎていた。

そんな時、小川菜緒さんのご著書「ただいま見直し中」で出会ったグルテンフリーという食事制限。
パンもパスタもうどんも好きなわたしには無縁なものだと、この時は素通りした。
しかし同じ頃、グルテンフリー生活を実践する方と偶然の出会いがあった。
直接話を聞いていたら、なんだか自分にもできそうな気がしてきた。

40年生きていると、体の小さな不調はいつもどこかしらに感じるものである。
たまに起こる便秘、偏頭痛、背中の湿疹など、病院を受診するまでもないような症状に悩まされる日々だ。
ひょっとしたらそれらが改善するかもしれない、そんな願望のような、自分の体で人体実験をしてみたいような気持ちで、グルテンフリー生活を取り入れることにした。

柔軟に、ゆるく

小麦アレルギーの体質ではないので、調味料に含まれる微量な小麦は制限しない。
あくまで主食とおやつに関して、小麦を避ける。
これがわたしのゆるグルテンフリー生活だ。
結果、家での食事はほぼお米になった。
小麦粉不使用の米粉パンを見つけたら、喜んで食べる。
甘いものは米粉スイーツを自作したり、購入する時には自然と和菓子を選ぶようになった。

いただきものに関しては、これまで通りなんでも美味しくいただくのがわたし流だ。
普段食べられないものや、自分では選ばない目新しいものを前にすると、食いしん坊のわたしは手を出さずにはいられない。
ここを制限しては後悔するのは目に見えている。
「食べたいものは制限しない」を唯一のルールにした。

3ヶ月が過ぎて

3ヶ月もゆるグルテンフリー生活を続けているのが不思議なほど、無理がない。

体の変化をいくつかあげる。
まず、ガスでおなかが張らなくなった。
小麦を多くとった後にはゴロゴロ…キュー…と腹部から音がして、ガスが溜まるのがよくわかる。

偏頭痛はもともと3ヶ月〜半年に一度くらいのスパンで痛み止めに頼っていたが、今のところは起こっていない。

皮膚関連は、顔の吹き出物が最近できていないのはグルテンフリーのおかげかもしれない。
背中の湿疹は変わりないが、今後に期待したい。

このように、期待していた体の不調の改善は喜ばしいことだ。
しかしもう一つ大きな変化があった。
食欲が安定したのだ。

グルテンフリーは食欲が落ち着く?

甘いものが止まらなかったり、食べ過ぎてしまうことがなくなったのだ。
ものすごくお腹が空いている時、どうしてもたくさんの量を食べてしまい、それでも満足できないことがあった。
主食がお米メインになったことがよかったのか、これまでのパンがよくなかったのか。
洋菓子から和菓子にチェンジしたのが良かったのか。
「これだ!」という理由は私の3ヶ月を振り返ってもわからない。
しかし、グルテンフリーを始めて暴食がピタッとなくなったのは、自信を持って言える事実である。

食が体を作る、を実感

色々な不調の改善を、グルテンフリー生活のおかげだと断言するのは難しい。
しかし、パンを食べなくなりお菓子の量も少なくなったことを考えると、体内に取り込む添加物の量は確実に減っただろう。

ストレスなく続けられているゆるくグルテンフリー生活を、今のわたしに辞める理由はない。
これからは、お試しとは言わず堂々とゆるくグルテンフリー生活を続けていくつもりだ。

あくまでゆるく、例外も許すのが継続のコツ。
過去のダイエット経験から、ストイックになるといいことはないのは学習済みだから。

アレルギー反応までいかなくても、体に影響する食材があることを感じた3ヶ月だった。
人生折り返し地点、これからは体の声にも耳を傾けたい。

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