Meet up Miyako-vol.6-イベントレポート
令和4年 8月27日(土)宮古市内のシネマ・デ・アエルにてMeet up! Miyako -vol.6- を開催いたしました!今回はそのイベントレポートです。
1.「Meet up! Miyako」ってなに?
このイベントは宮古市地域おこし協力隊の吉浜隊員と笹原隊員が共同で、昨年度から開催しているイベントです。
2人の共通点は、『20代のUターン者である』ということ。
震災以降復興の最前線に立っていた今は30代以上の大人たちに比べて、20代のためのコミュニティは少ないと感じていました。
そこで、「岩手県内でローカルプレイヤーとして活動している人をゲストにお迎えし、トークセッションを開催したら面白いのではないか?」と考え、宮古発20代限定のトークセッションイベントを開催しました!
さらに今年は、新しくIターンで地域おこし協力隊に加入した八島隊員と青山隊員も参加して、よりパワーアップした状態で開催しています!
2.-vol.5-のゲストスピーカーは?
6回目の開催となる今回は、岩手県出身であり、実写版映画「るろうに剣心」シリーズの監督などとしても知られる大友啓史さんをお招きしました。
今回は20代の過ごし方やキャリアに関して、お話いただきました。
3.ファシリテーターについて
今回はなんと言ってもトークセッションイベント。
ゲストスピーカーの方からお話を引き出していただくのは、宮古市内のNPO法人みやっこベースで理事長を務める早川輝さんです。
世界で活躍される大友監督、地域に根ざして活躍される早川さん。全く別のベクトルがあるお二人の共通体験や、ローカルに感じる可能性をお聞きしながら、宮古の20代のコミュニティ形成のヒントを探っていきます。
※早川氏には毎回ファシリテーターとして登壇して頂きます。
4.いよいよ始まるトークセッション
簡単なイントロダクションを行い、大友監督の自己紹介から始まりました。
盛岡出身の大友監督は、盛岡一高を卒業後、慶應義塾大学法学部へと進学します。その後NHKへ就職し、20代のころは東北をベースにお仕事をされていたそうです。
NHKでドキュメンタリー作品に携わった後、ロサンゼルスに留学されました。
ロサンゼルスでの留学中に、Chinema invitation(意訳:映画への招待)というクラスの中で見た映像で、映画への認識が大きく変わったそうです。
それは映画『ターミネーター』のエンドクレジット。
6分〜7分、ただ延々とスタッフの名前が流れます。映画は1人で作り上げるモノではなく、ここに名前が載っている全員がスキルを持ち寄って初めて成り立つモノ。映画の仕事とはそういうものだと叩き込まれたそうです。
総合芸術と言われる映画でも、実際のところは普段の我々の営みと変わらない部分が多いそう。「映画を作る」という仕事は、同じ時間を多くの人と共有するビジネスプロジェクトであるという認識でいらっしゃるそうです。
セッション中、大友監督が感じる「ローカルの価値や魅力」について質問が出ました。
これに対して監督は、
「宮崎駿監督は、ローカルの話を突き詰めたことでグローバルに届く作品を作り上げた。東京より地方で価値を見つけ出した方が面白いと思う。東北の価値を東北の人が伝えられるようにならないとだめ。イーハトーブで止まっている。そうではない、今らしいオリジナルな言葉が生まれてこないかなぁと思っている。自分自身が18歳で岩手を出ているから、岩手のことに気づかないで生きてきた。外のことを見るのも大事。岩手は面白い場所だと思う。」
とお話ししてくださいました。
地方創生や、地域振興という言葉はよく相対的な使われ方をしますが、改めてローカルとして、地域として自分達の絶対的な価値というものを見つめ直すこともローカルを楽しむためのヒントになるかもしれません。
5.今回は貴重な機会なので質疑応答を!
普段はワークショップ形式で対話をおこなっていますが、今回は時間の関係上、大友監督への質疑応答になりました。要約してまとめました!
>世界で活躍されている大友監督ですが、緊張したり、不安になったりする瞬間はありますか?
-たった一つのシーンミスでキャリアが変わってしまうことある。さらには映画は分業制なので、準備が自分から見えないところで進んでいきます。大丈夫かな?と思う瞬間は何度もあるし、暗い部屋で1人になって自分自身の背中を押すような瞬間は必要になります笑
>大友監督ご自身は、映画監督という仕事が天職だと思いますか?
-映画っぽい手法をドラマに取り込んだら、いつの間にか映画の人たちが視察にきていて、自然に映画を撮り始めた。NHK時代はドキュメンタリーをとっていましたが、テレビは各家庭によって映像のコンディションが違う。つまらないとチャンネル変えられてしまう。最初から最後までチャンネルを変えられないようにしないとならないんです。
映画は最初にお金を払ってくれる。だから最後まで見てくれる人がとても多いんです笑。暗闇で集中して大画面で最後まで見てくれる。映画の方が自分のやりたいことができる。体験になってくれる気がする。
天職かどうかわからないけど、80くらいまでやれたらいいなと思っています。やりたい企画を考えたら87歳までかかりそうですが。
6.Meet up! Miyako-vol.5-終了
最後は、ゲスト、ファシリ、参加者、全員揃って記念写真を撮影しました!
今回もさまざまな職業の方に参加していただいたMeet up Miyako!
次回もたくさんの皆様に参加していただけると嬉しいです!
7.次回の開催は?
Meet up! Miyakoは2ヶ月に一度開催されるイベントです。
次回の開催予定日は10月29日(土)。
次回は盛岡市出身で、県民みんなが知る岩手のアイドル!ふじポンさんにゲストスピーカーとしてお越しいただきます!
ミヤコな20代の方はぜひお越しください!
執筆:笹原爽志
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