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オペラ:バイロイト・バロック・オペラ・フェスティヴァル②、ヴィヴァルディ作曲《オルランド・フリオーソ》(狂乱のオルランド)、9月10日、バイロイト辺境伯歌劇場、 Bayreuth Baroque Opera Festival 2024, 10.09.24, Markgräfliches Opernhaus Bayreuth, Vivaldi "Orland Furioso"
9月5日に続き、10日はヴィヴァルディ作曲《オルランド・フリオーソ》の新制作初日を観ました。 これはフェッラーラ劇場、モデーナ・パヴァロッティ劇場との共同制作です。 9月5日の公演については → 5日は真夏の暑さだったのですが、もう秋の風情で、上着や軽いコートなしでは寒い。 プログラム。 ヴィヴァルディといえば《四季》。これしか知らない人も多いと思います。 ヴィヴァルディは夥しい数の器楽曲を残し、ヴァイオリニストとしても有名でした。 しかし、ヴィヴァルディが生きた時
オペラ:バイロイト・バロック・オペラ・フェスティヴァル①、開幕公演、ポルポーラ作曲《アウリーデのイフィゲーニア》、9月5日、バイロイト辺境伯歌劇場、Bayreuth Baroque Opera Festival 2024, 05.09.24, Markgräfliches Opernhaus Bayreuth, Porpora "Ifigenia in Aulide"
9月5日、バイロイト・バロック・オペラ・フェスティヴァルが始まりました。今年は9月15日までの開催です。 以前の投稿については以下をどうぞ → 今年の開幕公演はニコラ・アントニオ・ポルポーラ作曲《アウリーデのイフィゲーニア》、9月5日のプレミエを観ました。 辺境伯歌劇場 プログラム ポルポーラは当時、ナポリで歌手の教育者として高名でした。弟子にはあのファリネッリもいます。 J.ハイドンの先生でもありました。 ロンドンではヘンデルのライヴァルでした。 劇場内部 カ
コンサート:シャニ(指揮とピアノ)、ミュンヘン・フィル、Lahav Shani, Münchner Philharmoniker, 04.09.24, Isarphilharmonie, München
24/25シーズンが始まりました。 私にとって23/24シーズン最後のコンサートは7月13日、ブロムシュテット指揮バンベルク響でした。この時聴いたのはブルックナー《交響曲第9番》でした。→ 24/25シーズン開幕コンサートは9月4日、シャニ指揮ミュンヘン・フィルで、こちらもブルックナー《交響曲第9番》です。 ブルックナーは1824年9月4日に生まれました。今年、生誕200年です。 つまり、その記念の年にあたる23/24シーズンは、私にとっては9番で終わり、24/25シ
オペラ(演奏会形式上演):R.シュトラウス《カプリッチョ》、ザルツブルク・フェスティヴァル26.07.2024, Salzburger Festspiele, Großes Festspielhaus
7月26日、ザルツブルク・フェスティヴァルでR.シュトラウス《カプリッチョ》の演奏会形式上演初日を聴き(観)ました。 なお、日本では『ザルツブルク音楽祭』として知られていますが、伝統の《イェーダーマン》演劇など、上演は『音楽』だけではありません。『ザルツブルク・フェスティヴァル』とするのが翻訳上も正しいのですが、字数も多くなり、通りもよくないので、執筆する上で、そこはジレンマです。 この日も快晴に恵まれました。 開演時刻近くになるとVIPが到着、警備も厳しい。 プログ
オペラ:バイロイト・フェストシュピーレ開幕、ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》新制作、25.07.24 Bayreuth, Festspielhaus
今年のバイロイト・ワーグナー祭は7月25日、新制作《トリスタンとイゾルデ》で開幕しました。夏日でしたが、殺人的な暑さではなく、助かりました。 開幕には政治家や各界の著名人が集まるため、厳重な警戒です。 昨年、ワーグナー人形が盗まれたため、このような看板がありました。 「アーティストの所有物。そのままにしておいてください。Ottmar Hörl(アーティストの名前)」 盗まれた事件に関する投稿はこちら → プログラム バイロイトも劇場改修に莫大な費用がかかり、毎年、話題
オペラ:チャイコフスキー《マゼッパ》、エルル・チロル・フェスティヴァル Tiroler Festspiele Erl, 21.07.24
7月21日、またまたエルル(オーストリア)でのチロル・フェスティヴァルに出かけ、チャイコフスキー《マゼッパ》を観ました。 人口1600人の村エルルには2つ劇場があります。 今度は7月初旬の《ニーベルングの指環》チクルスの劇場の隣に立つフェストシュピールハウスです。ここは2012年12月26日に開場しました。 隣接するパシオンスシュピールハウスを劇場の中から見たところ。 ここでは村人によるキリスト受難劇が6年に1度開催されます。 住民による受難劇は、10年に1度開催されるオ
コンサートと旅:ブロムシュテット指揮バンベルク響、Herbert Blomstedt, Bamberger Symphoniker, 13.07.24, Kaiserdom Bamberg
7月13日、ブロムシュテット指揮バンベルク響のコンサートを聴きました。プログラムは今年生誕200年を迎えるアントン・ブルックナー《交響曲第9番》、場所はバンベルクの大聖堂カイザードームでした。 プログラム。 コンサートについては『音楽の友』に執筆しますので、そちらをご覧ください。 ここではバンベルクの街を中心に紹介したいと思います。 バンベルクはニュルンベルクから電車で約45分、7つの丘はローマを思わせ、川の中心を埋め立ててつくった中洲はヴェネチアを思わせます。 世界遺
オペラ:ワーグナー作《神々のたそがれ》、エルル・チロル・フェスティヴァル、10.07.24, Tiroler Festival Erl
エルル・チロル・フェスティヴァルの《ニーベルングの指環》チクルスもとうとう最後の第3夜《神々のたそがれ》を迎えました(7月10日)。 プログラム。 ただ、この日、グンター役の予定だったマヌエル・ヴァルザーが前日の夜から声が出なくなり、急遽、ダニエル・シュムッツハルトが歌のみで登場しました(ヴァルザーは演技のみ)。 シュムッツハルトという名前が珍しいこともあり、私の記憶にありました。 あるオペラのプレミエ・パーティーに出演者でもないアンネッテ・ダッシュがいました。当時、彼
オペラ:ドビュッシー作《ペレアスとメリザンド》プレミエ、ミュンヘン・オペラ祭、バイエルン州立オペラ、プリンツレゲンテンテアター、09.07.24 Bayerische Staatsoper, Münchner Opernfestspiele, Prinzregententheater
7月9日、ミュンヘン・オペラ祭の2つ目のオペラ祭新制作、ドビュッシー作《ペレアスとメリザンド》プレミエを観ました。場所はいつものナツィオナールテアターではなくプリンツレゲンテンテアター。 プリンツレゲンテンテアターは1901年完成、《ペレアスとメリザンド》の世界初演は1902年4月30日、パリ・オペラ・コミックでした。 ミュンヘン初演は1908年10月9日。 劇場入口。 中庭。 劇場はバイロイトの祝祭劇場とよく似ています。 この日はピットがとても深い。 プログラム
オペラ:ワーグナー作《ジークフリート》、エルル・チロル・フェスティヴァル、08.07.24 Tiroler Festival Erl
7月8日、オーストリアのエルルでのチロル・フェスティヴァル、ワーグナー《ニーベルングの指環》チクルス上演の第二夜《ジークフリート》を観ました。 エルルの場所。 プログラム。 連日、夏日が続いています。 エルルには劇場がふたつ並んでいます。 6年に一度、村人たちが行う有名な受難劇の場所はこの劇場です。 客席数1500人で、キャパが大きいので、《指環》上演はこちらの劇場でした。 その歴史もあり、「キリストのイバラの冠」のオブジェがあります。 通常の劇場と違い、緞帳があ