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オペレッタ:レハール作曲《メリー・ウィドウ》、18.07.24 München, Gärtnerplatztheater

7月18日はミュンヘンのゲルトナープラッツテアーターでレハール作曲のオペレッタ《メリー・ウィドウ》を観ました。
原題はドイツ語で《Die lustige Witwe》(ディ・ルスティゲ・ヴィトヴェ)。《メリー・ウィドウ》として広く知られているので《メリー・ウィドウ》と表記します。

この日は夏日。劇場建物の左側の壁には公演のポスターが。


プログラム。

世界初演は1905年12月30日。
この演出は世界初演当時に合わせたもので、美しく楽しいのですが、決してそれだけではありません。

《メリー・ウィドウ》と言えば、誰でも聞いたことのある美しいメロディーが出てきます。
場所はパリ。
マキシム、パーティー、シャンペンの香り、ドタバタ、そして最後には愛し合う2人が結ばれる。
オペレッタはセリフが重要ですが、音楽がいいので、ドイツ語がわからなくても十分楽しめると思います。

ドイツのオペラやオペレッタ上演を『現代的な読み替え演出』として、ネガティヴに言う人も多く、残念に思うことがよくあります。
ワーグナー《ニーベルングの指環》で「神々が背広を着ているなんて、おかしい。けしからん」と言われたこともあるのですが、では、神々って、一体どんな服を着ていた(る)んでしょう・・・

コンサートもそうですが、オペラは特に、ちゃんと勉強をした、よく知っている人と一緒に行く方が比較にならないほど楽しいし、興味もわき、理解も深まります。

そして、行く前に、何を観るかということについて、その人の音楽体験や文学体験を考慮してくれるアドヴァイスがある方がずっといい。

それに一流オペラハウスには、それなりのマナーもあるし、気後れすることもあるかもしれません(本当はどうということもないのですが)。

私はコンサートやオペラで隣合わせた見知らぬ人から、よく話しかけられるのですが、それも「このプロダクション、どう?」、「あの演出どんな意味だと思う?」、「歌手についてどう思う?」と言った質問がほとんどです。
それで納得したり、意見が違ったり・・・

さて、ゲルトナープラッツテアーターですが、もともと、あのメルヘン王ルートヴィヒ2世が「国民のために」と建てさせた劇場で、広く一般の人も楽しめるようになっています。
現在でも若者から年寄りまで、バイエルン州立オペラとはちょっと違う客層だと思いますが、いつも満席で盛り上がります。

FOTO:(c)Kishi

以下は劇場提供の写真です。
ステージ写真は © Marie-Laure Briane

男性のダンサーが半分


以下の写真は: © Christian POGO Zach

衣裳のデザイン画。

リハーサル初日のミーティングのようす。

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