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情報:劇場やホールでの費用。ヘァクレスザール(ミュンヘン)

劇場やホールでの費用についての記事へのアクセス数が多いので、このテーマについてなるべく投稿したいと思います。

さて、今回はミュンヘンのヘァクレスザール。ここはバイエルン放送響(BRSO)の本拠です。ミュンヘン市中央部のレジデンツの一部です。

ヘァクレスザールの正面入口。こちらは王宮公園側から。王宮建物側から入ることもできます

レジデンツの反対側にはバイエルン州立オペラの本拠ナツィオナールテアターがあり、レジデンツ内にはクヴィリエ・テアターがあります。

そして隣接するオデオンスプラッツにはフェルトヘルンハレ。
フィレンツェをご存知の方はすぐわかるでしょう。ルートヴィヒ1世の命により、フィレンツェのロッジア・ディ・ランツィを模範に、19世紀半ばに完成しました。
ここでは夏にオープンエア・コンサートが開かれます。

コンサートの準備中

この4つ(ヘァクレスザール、ナツィオナールテアター、クヴィリエ・テアター、フェルトへルンハレ)はすべて徒歩5分以内、450m内にあります。

さて、ヘァクレスザールに戻ります。
BRSO のチケットは来シーズン、特別プログラム(たとえば、ラトル指揮《トリスタンとイゾルデ》コンチェルタンテ)の1回券最高席が119€(約2万円。ただし今、ひどい円安なので)。
これはあくまでも1回のスペシャル値段です。定期会員は割安ですし、他に学割など、チケット料金はさまざまです。

BRSOのプログラムは3€。

飲食の料金表。

これまで比較したことがなかったのですが、業者は同じミュンヘンの『Käfer』なのに、ナツィオナールテアターより安いですね。→


ヘァクレスザールはしかし、現代の要求を満たすコンサートホールではなく、BRSOは長らく専用コンサートホールの建設を訴えてきました。
いったん、それはそれは素晴らしいホールの建設が決定したのですが、コロナ、戦争で財政が厳しくなり、そして昨秋のバイエルン州議会選挙まではホール建設を声高に言えない雰囲気になりました。
しかし州議会選挙で、それまでの政府が続行することになり、ホール建設のゴーサインが出ましたが、ただその内容については、(なぜか)まだ詳細がわかっていません。

FOTO:(c)Kishi

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