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オペラ:プッチーニ作曲《トスカ》プレミエ、バイエルン州立オペラ 20.05.24 Bayerische Staatsoper

5月20日、バイエルン州立オペラの新制作プッチーニ《トスカ》の初日公演を観ました(ミュンヘン、ナツィオナールテアター)。

お天気も良く、クロークの女性が「今日はフェスティヴァル初日のような雰囲気!」と言っていました。確かに、おしゃれした人たちも多く見かけました。
なんと言っても、有名な《トスカ》ですから!


プログラム。

上記のプログラムでドイツ語がわかる方は演出コンセプトが想像できると思います。簡単にいうと1975年に惨殺された映画監督パゾリーニと、彼が撮った映画《メディア》で主役を演じたマリア・カラスが基本コンセプトになっています。

最近のムントルッチョ演出は《タンホイザー》と《ローエングリン》を観ました→

この二作で(私の意見では)失敗しているのですが、ワーグナーは難しいから《トスカ》で挽回できたかというと・・・
演出家は《トスカ》では『そのまんま』やるとうまくいくのに!

演出のムントルッチョは映画監督出身です。
まぁ、これまでオペラ演出で成功した映画監督はいない・・・少なくとも私は知りません。
ゼッフィレッリの名前を挙げる人もいるかもしれませんが、ゼッフィレッリがアシスタントを務めた映画監督ヴィスコンティが彼について言った「彼は装置家だから」という言葉を思い出します。

さて、今回の《トスカ》ですが、第一幕が終わったとたん、大ブーの嵐でした。
ブーに対しては、しかし反対勢力も大きく・・・カーテンコールでは大拍手でしたが、それは歌手に対するものだったと思います。
カヴァラドッシ役カストロノーヴォが、いわゆる『破れテノール』(声がデカいだけ、それも美声ではない)ではなかったことが救い。特に《トスカ》ではこのようなひどいテノールを聴くハメになることが多くあります。しかし声が大きいからか、(普通の)観客は大喜びで大拍手、これにもげんなり・・・。

プレミエ・パーティーはナツィオナールテアターの中庭で。
ホーフブロイ(HB)のビールが出ています。

FOTO:(c)Kishi


以下は劇場提供の写真です。© Wilfried Hösl

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