オペラの記録:バイエルン州立オペラ、ワーグナー作曲《ローエングリン》プレミエ(12月3日、ミュンヘン・ナツィオナールテアター)
12月3日、バイエルン州立オペラ、ワーグナー作曲《ローエングリン》新制作初日を観ました(ナツィオナールテアター)。
《ローエングリン》はワーグナー自身が『ロマンティック・オペラ』としています。上演時間は約3時間半、休憩を挟んで5時間近くかかります。
でも、あっという間です。
何より音楽が素晴らしい!!最初から最後まで聴き逃せません。
ワーグナー初心者に、まずお勧めしたい作品です。
さて、客席にはネット配信のためにカメラが入っています。
上階に行くための階段。
気分も揚がります。
ミュンヘンはワーグナーゆかりの地。
ヴィッテルスバッハ家ルートヴィヒ2世の援助がなかったら、ワーグナー作品がここまで歴史に残り、現在でも上演されたかどうか・・・?
劇場内の壁にはワーグナーの頭像が。
プログラム。
カーテンコール。
コーラスに続いてソリストたち。
中央はローエングリン役のクラウス・フローリアン・フォークト。ローエングリン歌手として、まず彼ほど魅力的なテノールはいないでしょう。
見た目もそうなのですが、もちろんフォークトの甘い、柔らかな声は唯一無二であり、浮世離れしたローエングリンにピッタリです。
第三幕、結婚初夜で「やっと2人きりになれたね」とエルザに囁く彼の声は何度聴いてもうっとり・・・・ところが、この演出では合唱がステージに残っており、衆人環視の中で囁くので、客席で笑い声やヒソヒソ声が起きました。
さて、バイエルン州立オペラの《ローエングリン》、前のプロダクションも観ましたが、プレミエではヨナス・カウフマンがローエングリンを、アンニャ・ハルテロースがエルザを歌いました。
ハルテロースのエルザは適役、カウフマンは素晴らしいのですが彼の声質よりフォークトの方がローエングリンにあっていると思います。
逆にトリスタンならカウフマンの方がフォークトよりあっている。
いずれにしろ、歴史に残るヘルデン・テノールの双璧を、これほどライブで聴き、観ることができることに感謝です。
指揮のロート。
演出チームも登場。
FOTO:©️Kishi
以下はプログラムに挟み込まれたポスター。
上から第一幕、第二幕、第三幕。
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